22.蒼い湖面と釣り船と、見ていて欲しくて揺れてるあたしのはなし
湖での魔魚討伐依頼。餌係を買って出てレイジと一緒に来たスフレ。彼女の気分はすっかりデート。しかし、そんな彼女の期待と違い、事態はそう簡単に済んではくれないようで……。
妖精スフレと魔法使いレイジの、少し甘い日常のひとコマ。毎回独立、一話完結の掌編。
※カバーイラストは AI生成(ChatGPT)です。
蒼い空。
そして、周りに広がる青い湖面。
あたしとレイジは、でっかい湖に来ていた。
今回は、なんと討伐の依頼。
この湖に数十年単位で定期的に出る魔獣、魔魚。
……とはいえ、別に名前の通りに魔法使ったりとかはしないし、別に強くもないし、どんなに大きくてもヒト程度。
単純に大喰らいで、なんでも食べるってだけの魔獣。
魔王級なのは、漁場への迷惑の度合いだけ。
だから、討伐というよりはほぼ駆除に近い。
こいつの原理、というか原因はだいたい特定できていて、胃袋が魔獣化してるのだ。
変異理由は、よくわからない。長く生きてる魚が魔力を含んだ苔とか魔石とかを食べて変異するらしい、というのがヒトの書いた本の見解。
妖精の側でも、別に理屈は確定させてないけど……、魔獣に別名がある。
妖精喰らい。
こうなった魚は、なんでか魔力の強いものを好む。
サイズ的に彼らの口にすっぽり入って魔力の高いあたし達は、彼らにとってとても魅力的な餌に見えるらしい。
まぁ……、たかが魚に大人しく食われる妖精なんてどこにも居ないけど。
何はともあれ。そういうわけで。
レイジの受けた依頼にとっても役立つあたしは、堂々と彼と一緒に行ける大義名分を手に入れたのであった。
◆◇◆◇
湖は、借りた馬車でゆっくり行って、だいたい1日くらい。
リンデル村で売ってるお魚はここで取れるみたいだし、あたし自身も昔に来たことあるし、特に知らない土地というわけではないけれど。
レイジといっしょというのは、それだけで格別に楽しい。
ここは普通にお魚が取れる以外にも、ヒトは避暑地として利用してるようで、遠くに泳ぐ人もいっぱい見える。
魔魚が漁場荒らししてるけど、サイズ的に人間は襲われないし、魔魚が、毒とかトゲ持ちの生き物までごっそり食べ尽くしてるから、泳ぐ方は快適なのかもしれない。
そんな呑気な遊びに興じてるヒト達を見ながら、あたしとレイジは小船で魚の減った漁場をひとまわり。
魚影は少なく、草や藻までも間引かれて、蒼い湖面は鏡のようにどこまでも広く広がっていた。
目的は、あたしを餌にした魔魚の釣りだし。
でも……、これがまた全然手応えがない。
あぁ、早く終わって、遊びに移りたいなぁ……。
◆◇◆◇
(挿絵: 水着なスフレ(使用ツ―ル:ChatGPT Image Generation))
◆◇◆◇
お腹が、ぐぅーと鳴る。
うぅ、昼ごはんもまだかなぁ。
おへそを出したお腹をさすって、お腹の虫を宥める。
あたしは、いつになく軽装だった。
朝からずっと着たままの水着を見下ろす。
胸を覆う後ろで縛った布と、股を覆って横で縛った布、ふたつに分かれた水着。
フリルも付いてるし、見せる下着みたいな感じだろうか。ヒトは群れで水浴びするみたいだし、こういうのがいるんだろう。
あたしたち妖精は、水浴びするなら裸。
そういう姿は、見せるものじゃないって文化なんだけど……。
郷に入ればなんとやら、半分以上はレイジの反応見たさに着てみてた。
もちろん、妖精サイズの既製品なんてあるはずもないから。魔法銀で作った、ヒトの女の子が着てた水着の目コピ品。
着てみた感想は――。
……裸でいるよりも、純粋に……。見て欲しいって思えるかも……。
薄くて、身体のラインも丸出しで。
恥ずかしいんだけど。身体に走るのは、耐えれる感じのむず痒さ。
なんとなく、胸を寄せ上げながら……。
そばに座るレイジを横目で伺う。
彼は釣りの真っ最中。
なかなか竿は動かない。
やっぱり、あたしの魔力を染み込ませた妖精人形なんかじゃなくて、あたし自身を餌にした方が良いんじゃないのかなぁ……。
彼が頑として、首を縦に振らなかった方法を思う。
レイジが手をつけてる小さなタライ、涼をとるための容器の中に浮かんだあたしは、彼の手の甲にぱちゃぱちゃと水をかける。
……気づかない。
魔魚はともかく。
現在直面してる問題は、そこ。
手のひらサイズのあたし。
せっかく着た水着も、浮き出る身体のラインも、いつもと違うふうにまとめた髪も……。
彼の視界を独り占め、というにはサイズがだいぶ足りてない。
翔んでいって、目の前に浮かんでもいいんだけど。
空を翔ぶなら、せっかく着た水着の意味が、半減なんだよねー。
……かといって、人化するのは却下。
レイジはどうか知らないけれど、あたしは多分ヒトの姿じゃ泳げない。
湖の真っ只中で、魔法も使えないただの女の子になって、彼のお荷物になる気はなかった。
あたしを見てくれないレイジを、ぼーっと眺めて過ごす。
昔に、あたし一人で来た時は……、うろついてたのは森に直接面した反対側の岸の方。
ヒトに指さされるのが嫌で、わざわざ近づこうなんて思ってなかったのに……。
溜め息をつくと、水に浮かんだ身体が揺れる。
翅を広げてさえいれば、沈まない。
だけど、タライに漂わせた釣りの浮きにつかまって、身体を斜めに傾かせ、気づかぬ彼と遠くを眺める。
広がるきらきらの水面、吹きゆく風、平和な一日。
陽光はややきついけど、程よく暖かい水に浸かってるから平気。
……ねてるのかな?
水滴を魔力で塊にして、彼めがけて放り投げる。あたしの拳大という、控えめサイズの水の玉。
狙いは違わず、レイジの眉間に吸い込まれていって――、
「うわっ……!」
弾けた。
彼が、びっくりして身を起こす。
反動であたしの漂う水面も、大きく揺れる。
「……スフレか。驚かすなよ。」
「わ、おっとと……。」
彼がお返しとばかりに、指でタライの水面を掻き回す。
つかまってた浮きが、激しく波立つ水面に振り回されて、あたしごと上下に大きく揺れた。
手をついて、水滴を彼の顔目掛けて飛ばす。
攻撃でもなんでもない、本当に見たままの水玉なそれは……。
届く前に、ふっと一息で吹き散らされた。
魔法ですらない、ただの息。
「あ、ずるーい!」
「じゃ、僕の番だな。」
彼の手が起こす大きな波で、あたしは浮きからぽんっと投げ出されて。
ぱしゃんと、翅を下に水面に落ちた。
上下に揺れる視界、広がる波紋が、丸いタライの縁に当たって押し戻ってくる。
仰向けのあたしを見てる彼。
口の端を緩めた顔を彼に向けながらも、水面に手をついて……。
ぷしゅっ!
水を発射。
ただの水鉄砲。水滴を纏める際に、少しだけ穴を開けたのだ。
「うわっ……。」
不意打ちは、狙い違わず鼻の頭にヒット。
にやけた顔がのけ反って見えなくなる。
「……やったな。」
あたしの下で動いて水面を揺らす彼の手。それは……、
「うひゃっ……!?」
ずぽんと水に沈んだ。
反射的に翅を閉じたせい。
彼の指が背中に、翅の間に触れたのだ。
全身ずぶ濡れになって、前髪からぽたぽた水を垂らしつつ、再びプカリと浮かぶあたし。
「お返しなんだから!」
さっきよりも少し大きい水滴を浮かばせたところで……。
「ぷひゃっ……!」
水に沈む。
また、翅の間を小さな何かがくすぐった。
指には注意してたのに、そう思って下を見ると……。
背中をなぞったのは、泡。彼の指の先から出ていた。
レイジの風魔法。
見る間におっきな泡が出てきて、ぽこっと下から押し上げられて、激しく揺さぶられる。
「わわっ、んぷっ……。」
激しく揺れる水面。
縁に当たって返す波とあわさって、どんどん激しく、弾き飛ばすような揺れになっていく。
堪らず、近くにあった浮きに両手でしがみつく。
「降参……、降参だってば!」
宣言。開けた口の中にも水が入って、ぷっと吐き出した。
あたしの背丈より大きい揺れ幅に翻弄される。
「っぷはっ……、ねぇっ……、聞いてるー!?」
……なのに、止めてくれなくて。
ついには波の跳ねで、あたしは空中に放り出された。
直後、ズドンって物凄い音が鳴った。
レイジの乗った船の方。
「……っもう……。」
ぽたぽたと全身から水を垂らしつつ、
すいっと、彼の方に戻る。
「なに、何があったの?」
「魚が体当たりしてきた。ほら、あれ……。」
指さす方には、ぶつかって伸びて浮かんでる大きな魚。
あたしのダミーによる釣り果……、と言っていいのだろうか?
伸びてた魚をレイジが網で船に引き上げた。
でっかいヒゲの、奇妙な魚。
大きさはレイジの半分くらい。
最も奇妙な点は、尻尾に挟まったでっかい貝。
色的にも素材的にも、明らかに浮いている。
それで、そいつは――。
船の上に乗せた途端に、目覚めて暴れ始めた。
思った以上の巨体で、借りた船ごとばったんばったん揺れる。
尋常では無い暴れようで、ただでさえ近づき難いんだけど。
ほぼ尾鰭そのものみたいになってる貝が、めちゃめちゃ床に叩きつけられてて、ガンガン船の床が凹んでる。
「何これ……?」
「なんだろうな……?」
コメントに困る生き物。
とにかく尾鰭の貝で破壊力はものすごく増してるのはわかる。
これで一撃されたら、大概の魚は弾け飛ぶだろう。
魔魚なら……、胃袋が変異してるはずだから証明には解体すれば良いんだけど……。
仕留めるどころか、ハンマーのような貝のせいで近づけない。
「とりあえず……、戻るか。魚だし、そのうち弱って大人しくなるだろ。」
漕ぎ出すレイジ、バッタンバッタン揺れる小舟。
魚を湖に落としちゃうと元も子もないから、移動はとってもゆっくり。
音と揺れは、閉口するしかないほどに、じゃれたい雰囲気をまるきりぶち壊し。
全く、すっごく気分が悪い……。
◆◇◆◇
「うぇえ……。」
「大丈夫か?スフレ。」
酔った。
十分も立たぬ間に、覿面にでた。
頭がグラグラする。
「ちょっと、離れるね……。」
船に乗ってられずに、宙に浮いたけど……ぽちょんと湖に着水。
気持ち悪い……。
情けなく翅を広げて大の字に伸びる。
徐々に、離れてく船。
……大丈夫。
釣り針を手に飛び込んだから。
針に牽引されて、身体は勝手に水の上を進んでく。
あぁ、ほんとに。
真上の雲と、陽の光。
逆さまの湖面のあちこちに煌めく波。ちゃぷちゃぷとあたしが浮き沈みする音。
ゆらゆらと湖面を進むのは、
第二の空みたいで少し安らぐ。
……なんて思ってた時だった。
ズドンって、音と一緒に魚にくっついてた貝が大きく宙に飛んだ。
ようやく外れたのかな、なんて思ってたら、それはあたしの真上に。
なぜか、翼を広げるみたいに貝が開いて。
咄嗟に、翅をたたんでしまったのが不味かった。
ずぶって水に沈んでしまい、魔法もそして逃げることもできないまま、ぱっくりと――。
二枚貝の、真ん中に挟まれた。
「――は?」
声は、真っ暗になって沈んだあたし。
水の中なのに、窒息せずに声を出せたのは、
間一髪、レイジに貰ったリボンの、風の守りが働いたから。
貝は、あたしが咄嗟に突き出した針をゲロンとひとのみして……。
物凄い急加速で、糸の方向へすっ飛んでいく。
ぐらぐら揺れる。ぐるぐる回る。
ぶにゅっとしたものに風の護り越しで触れる。
貝の中身……。それは、なんか良いものではないっぽく。
ぞわぞわと、近いところから全身か総毛立っていく……。
ーーごづっ!
ハンマーで叩くような音、ゴロンゴロン跳ねて転がって、なんとか回転は止まった。
「スフレ!大丈夫か!?」
レイジの声。
「うん。風の守りがあったからなんとか……。どうなったの?」
真っ暗のまま、とにかく声の方に答える。
「貝がお前の方に飛んでいって……。なんかすごい勢いで戻って来た。」
薄明るい外から、ゴンゴン叩く音が響く。
貝は、ひび割れるでも軋むでもなく、びくともしてなさそう。
「ちょっと離れててね。」
言って、魔力を練って――。
『AegisBloom』
これで内側から爆砕、と思ったんだけど。
防御魔法が……、展開しなかった。
「あれ……?」
代わりに、あたしの下で蠢く軟体。
揺れは暫く続いて……、そして最後に大きく伸縮して止んだ。
「ん……、これって……。」
『GlintShot』
今度は攻撃魔法。
ただし、本来複数連射になるところ一発だけ。威力も控えめに。
あたしの下で軟体が一度だけ動いて、そして止まる。
「どうしたスフレ!?」
「……これ、魔力吸われてる!内側から魔法では吹き飛ばせないよー!」
「本当か!?危機的状況じゃないか!?」
「……うん。たぶん……。」
妖精喰らい、そういう事かぁ……。
ただの別名。脅威の意味じゃ無いと思ってたんだけど。妖精にとって、魔力が通じないなら残るのはただ矮小な体躯のみ。
確かに、ちゃんと天敵だった。
…………。
深呼吸を、くりかえす。
落ち着いてる……?
そんなわけ無い。胸は早鐘を打ち続けてるし、翅はずっと動いてるし、叫び出したい気分にも駆られてる。
……けれど、レイジの言う通りの状況ではあるんだけれど。
彼が一緒にいてくれて、代わりに驚いてもくれてるから……。不安はすごくあるものの、押し潰されずにいれてる感じ。
そもそも彼のくれたリボンが無かったら、きっと初撃で窒息していた。
「こっちではどうしようもなさそう!外から物理的にこじ開けてもらうしか無いみたい!」
出来れば不安の根源の、ぶにぶに蠢く中身からも離れたいところなんだけど。
貝殻は中身に向かって傾斜してて、離れても揺れたらすぐ戻ってきちゃうようだった。
「……多分なんだけど!今回の魔魚って、多分こっちの貝じゃない!?」
「あぁ、その予想で当たりだ!なにせ、飛んだ時にこの魚の半分を噛みちぎっていってるからな!」
うげ……。
ちらりと真下の軟体を見てる間に……。
ずぶっ、と風の守りが沈み始めた。
あんなでかい魚でも、時間をかければ呑まれちゃうなら……。
ぱたぱたぱたぱた、あたしの翅が貝殻を叩き始める。けれど焦っても、レイジを焦らせても意味はないから、努めて冷静に――。
「レイジー!!これ、……かなりまずいかも!」
「分かってる。いま殻をこじ開けるから真ん中にいるなよ!端に寄れ!」
釘が隙間に撃ち込まれた。
僅かに開いた隙間から、ナイフが差し込まれ……。
こじ開けてる真っ最中に、ナイフが喰われて引き込まれ、何処かに消えていく。
ええ……!?
いくら魔獣でも、そんなのあり……!?
……でも、どうやらこの魔獣。胃袋は無限なのかもだけど。
その入り口には限界があるみたい。
ナイフを食っている間は、あたしの沈み込みが止まった。
「ねぇ、何かどんどん入れてー!それで時間稼ぎできそう!」
「了解!」
◆◇◆◇
――そして……。
魚。藻。細長い葉の草、油、オール、お酒から靴底まで。
その辺にあったものだろう、いろんなものが賑やかにあたしの前を過ぎていく。
それは意味があるかよりも、真っ先に。落ち着かない指や翅を紛らわす助けにはなって……。
…………。
焦らず、騒がず。深呼吸。
大丈夫って言い聞かせながら、腕を抱いて意識的に口角を上げておく。
貝は、色々なものをゲロンと呑み込んで……、けれどその勢いは留まらず。
「……え?」
物が途絶えてないのに、身体が沈み始めた。
下のぶにぶにした貝の中身が、そういえばひとまわりおっきくなってるような……。
ひょっとしてこいつ、モノ食わせると成長する!?
「レ、レイジ……!」
内側だけに響いてる。かさかさ五月蝿く貝を引っ掻く翅の音。
「分かってる……!ひとまわりデカくなったな……!でも……!」
ひとまわり大きくなった隙間から、明るい外の光から、金具がこじ入って、貝を上下に引っ張った。
ぎぎ……!
貝の閉じる力と拮抗して、あたりが揺れる。
でも……、ペースが……!風の守りの球ごとあたしが沈む方が、早い……!
沈んでく身体。届かない手。
すぐそこの、遥かに遠い光を見つめて……。
「……ねぇレイジ。とっておきの魔法があるの。」
それは、嘘。でも……。
きっと言っておかなくてはいけないこと。
「なんだ。スフレ、いきなり……?」
ーー込み上げるものを抑える。
声を震わせてはいけない、感情をこぼし過ぎてはいけない。レイジの……、彼の為に。
ーーああ、ほんとに。
あたしがもう少し、大きかったら……。
「それはね……、時間転移のまーー」
ーーーーおっきく?
そっか!?その手があった!
言いかけた言葉を引っ込めて、別のに変える。
「ーー絶対、出るからね!待ってて……!」
頭を振って、ついてた滴なんて遠くに吹き飛ばす。
『Bloom Form』
これは……、この魔法なら魔力を吸われない。
外に放出する力ではなく、あたしに作用する魔法だから……!
ずくんと身体が脈動し、手が足が伸び始め……。
狙い通りに、狭い貝の中でいっぱいになっていく。
ぼずんっ!!
爆破のような音を立てて……。
――あたしは、見事に外に飛び出せた!!
スラリと伸びた手と足、翅の無い背中。
そう、人化魔法でヒトになったあたし。
「やったぁ!!でられたー!!」
叫んで、……そして固まる。
そこは既に、出航した元の港だった。
ヒト、ヒト、ヒト……。
たくさんの人、視線が向いてる。そして――。
同じくヒトのような姿で、一糸纏わぬあたし。
――静寂が、痛い。
レイジに向けて、錆びたドアみたいな動きで、ぎぎっと首を回す。
こじ開け金具を待ったままの、彼の苦笑い。
妖精サイズの水着が、はらっと落ちていく。
「こ、こ……、さ、さよならっ!」
皆が硬直してるその隙に、あたしは湖に飛び込んだ……。
だけど水までも冷たく、拒んで底に匿ってくれなかったから。仕方ないから、あたしは水の上を走るみたいにして逃げ去った。
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追伸
魔魚に囚われた女神様、なんて居ない!居なくなったの!
だから、像なんて建てないで!はやく記憶から消してぇ……!




