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たーくん 〜私の人生をバラ色にしてくれた、たった一人〜
テーブルの上には、ワインの入ったグラスが置かれていた。
「たーくん、あなたと出会ってから、私の生活はバラ色になったわ」
ワイングラスを指でつまみながら、彼女はそう言った。
けれど、目の前には誰もいない。
「夢と希望が持てた。ありがとう」
頬を伝う涙を、もう片方の手でぬぐう。
そして彼女は、ワインを一気に飲み干した。
「……さぁ、新たに出会いにいきますか」
そうつぶやくと、彼女は着替えるために寝室へ向かった。
静まり返ったリビング。
テーブルの上には、空になったワイングラス。
そして、もう一つ。
そこには、もう価値のない紙切れが一枚、置かれていた。




