11 豆乳花(トールーファ)
日曜日も早く来た。
早くと言っても、今日は14時くらいだ。
「お店に使うには足りないから、市販の豆乳混ぜて良いかしら?」
「はい」
前日のマンゴーサゴは、総量が3000g以上あって、20~25人前と言っていたので、確かに足りないのだろうと分かる。
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無調整豆乳 3リットル
グラニュー糖 180g
ゼラチン 40g
くろみつ 300ml~
きなこ 100g
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「ゼラチンは5倍の冷たい水でふやかしておきます」
「はい」
「ゼラチンって、板ゼラチンと、粉ゼラチンがあって、更に、粉ゼラチンには、クイックゼラチンというものがあります。このクイックゼラチンは、そのままお湯に入れても溶けますが、普通のゼラチンは、冷たい水でふやかしてから使います」
「種類があるんですね」
「まあ、一般向けに売っている粉ゼラチンは、ほぼクイックゼラチンなので、そのまま温かい液体に溶かすことが出来ます。液体の濃度が薄まらずに使えるので、グミを作る時に便利です」
「板ゼラチンは、どうやって使うんですか?」
「割ったりせずに板のまま冷たいたっぷりの水に漬け込み、ふやけてから使います」
「同じく水に漬け込む板と粉の違いはなんですか?」
「板ゼラチンの方が、出来上がるゼリーの透明度が高いといわれていますが、私は差を感じたことがあまりありません。粉の方が、細かく計量できるというメリットがあります」
「話しているうちに、だいぶゼラチンがふやけました。豆乳の一部を温めます。80℃くらいになれば火を止め、ふやけたゼラチンを加えます」
豆乳の温度は見てくれたけど、ゼラチンを加えて混ぜ溶かすのは、僕にやらせてくれた。
「砂糖を溶かします」
グラニュー糖をしっかり溶かした。
「残りの豆乳をゆっくり加え、混ぜます」
いきなり混ぜると、温度差で塊が出来ることがあるらしい。
「器30個に均等に分けるか、大きな容器にまとめて固めます。掬って分けるタイプはホールが大変になるから、器30個に分けましょう」
確かに、忙しい時に1人前ずつに取り分けるのは大変かもしれない。
そして小鉢30個に均一に分けるのは、ものすごく大変だった。作るより分ける方が大変だなんて、思い付かなかった。
「半端はこれに入れて良いわよ」
社長の奥さんは、ニコニコしながら違う器を持ってきた。
揃わない分を違う器に入れ、なんとか30個仕上げた。
「それでね、やっぱり違うのを混ぜない方が良いかと思ってね。これ、あげるから、家で何か作ったら良いわ」
社長の奥さんは、作った方の豆乳をくれた。
「良かったらこれもあげるから、お豆腐を作ってみると良いわよ」
にがりもくれた。
「温めた豆乳500mlに、にがり小さじ2くらいよ。そのまま固めれば絹豆腐風で、さらしを敷いた目の細かいざるの上に作れば、木綿豆腐風のが作れるわ」
「結構簡単そうですね!」
「少量を茶碗蒸しの器とかで電子レンジで加熱して作ることも出来るわよ。出来立て、美味しいわよ」
そんなに簡単に自宅で豆腐が作れるとは思わなかった。
「あとはね、にがりがなくても、レモン汁やお酢を作っても、レモンの香りのさっぱりしたお豆腐が作れるらしいわよ」
「それは凄いですね!」
早速家で作ってみようと思った。
豆乳花は、黒蜜をかけ、きな粉を添えて提供されていた。
僕には、避けた一番多いのをくれた。黒蜜を多めにかけて、きなこもたっぷりかけて食べた。
あれ?豆乳と、きなこって、原料同じなのでは?
「ほんの少しお醤油をかけるレシピも見たことがあるわよ」
醤油も大豆から出来ている気がする。
☆注意☆
作った豆乳は、すぐに使いきってくださいね。1週間も置いてはおけません。




