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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
十一章 天王星防衛戦

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戦場を覆う影


ー 戦場を覆う影 ー


「はぁ…寒い…」


タカヤは小さく呟くと、その場で軽くジャンプする。


「戦闘しながらポイントに誘導…

そんな上手くいくかな?」


「さぁね?」


メインが肩をすくめる。


「でも、天王星に侵入するにはそのルートしかないからね…ほら!来たよ!」


視線の先には約五十艦の宙帝艦隊…


その周辺を無数の影が高速で飛び回っていた。


「……なんだあれ」


タカヤが目を細める。


「敵艦の周りを、何かが飛んでる…?」


「あぁ…あれは天王星の戦士達だよ。」


アイズが静かに答える。


竜人変身ドラゴトランス


「天王星のドラゴニュートにしか使えない。

人から竜へ変身する力だ。」


「あぁ!あれが!」


メインが目を輝かせる。


「初めて見た!」


宇宙を駆ける竜人の影。


翼を広げ閃光のように宙帝艦へと迫っている。


その姿は、美しくそして獰猛だった。


「……いいな!私も変身したい!」


メインは小さく笑いそう呟く。


(いや…人間には無理だよ…)


「で?戦闘指示は?」


「天王星軍部を休ませろ。自由にやれ。だってさ」


「何その指示!」


タカヤが苦笑する。


「ちょっと適当すぎやない?まぁ…いいか…」


一歩前に出る。


「じゃあそろそろ行きますか。」


その一言で空気が変わり神帝達の気配が一気に研ぎ澄まされる。


ドンッ――!


全員が同時に飛び出す。


一直線に戦場へ。


竜と人とそして侵略者がぶつかる空へ。


「おーい!天王星の竜人戦士諸君!」


その声は、戦場全体に響いた。


「ここからは我々が引き継ぎます。後方へ下がり、休みなさい。」


次の瞬間神帝達が戦場へと突入する。


音を置き去りにする速度。


「なっ……あれが神帝か…!我らのスピード自慢の竜人より早いのか…」


竜人の一人が息を呑む。


「総員撤退!神帝様の邪魔になるぞ!」


「早く下がれ!下がれ!」


「は、はい!」


竜人達は一斉に戦線を離脱する。


「では…挨拶代わりに」


アイズが軽く手を振る。


その瞬間天王星の海が凍る。


波が空間ごと停止したかのように固まり

その上に浮かぶ宙帝艦艇までもが

次々と氷に呑まれていく。


「アイズ〜…」


タカヤが顔をしかめる。


「元々寒いんだから、これ以上はやめてくれよ…」


「ハハ!悪いな!これが俺の戦い方だ。」


ピピッ……


「敵艦艇、ミサイル発射!音速ミサイルです!

気をつけて」


「了解!俺がやるよ。」


タカヤが一歩前へ出る。


その手に波動が宿る。


放たれたミサイル群が迫るが触れた瞬間に軌道が“歪んだ”。


「さぁ…お帰り…」


ミサイルは反転しそのまま一直線に敵艦へ。


迎撃は間に合わない。


ミサイルは直撃し艦はそのまま凍てつく海へと沈んだ。


その間も神帝達は会話を続けていた。


「なんか…全体的に弱いね…こんな戦争…命の無駄…」


メインは少し涙を流し軽く肩をすくめる。


「この艦隊は宙帝の末端よ…

戦争のしかたも分かってない。」


モックが短く言う。


「メインは優しいね…敵が素人でも大切な仕事…失敗は許されない…圧倒的に行きましょう!」


「だね!」


「あぁ…我の艦隊が!こんなはずじゃ!あぁ…

お許しを深淵の帝神"ゼル・アビス "様…」


艦隊司令は嘆き残る全艦に自爆命令を出す。


次の瞬間残っていた宙帝艦艇が神帝に突っ込み同時に自爆する。


だが神帝には傷ひとつ付けることができない。


「あーあ…命が勿体無い…」


全てが冷たい海の底へと沈んでいく。


戦闘時間はわずか数分。


「…はぁ…終わりか」


タカヤは海に浮かんだ宙帝艦の無線機を見つける。


「今の音はなんだ!何があった!艦隊は無事か?返答しろ!」


無線の向こうでは宙帝軍人の声が聞こえる。


「おい…聞こえるか?……我々は宇宙連合、神帝だ…

我々を殺したければそれなりの戦力を送ってこい…

雑魚は無惨の死を待つだけだ…」


グシャッ!


タカヤは無線機を握りつぶし軽く息を吐く。


「じゃ…とりあえず帰ろうか…」


神帝達に連絡が入る。


「神格再編機関が来ました!幹部ガランがいます。

蒼雷の竜将"ヴァルディア"様が応戦中ですが劣勢!

天王星軍に多数の死者あり!至急向かってください。」


「ふぅ…やばそうな奴が来たね…早く応援行こう…」


ー 宇宙某所 宙帝軍


「報告です!宇宙連合、神帝との戦闘により

大艦隊壊滅!」


「ほぉ…神帝か…いつも邪魔しやがる…

我が出よう…この深淵の帝神ゼル・アビス が!」


「艦隊!出撃準備を開始致します!」


(続)


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公開情報


・ゼル=アビス 男性 深淵の帝神

 宙帝の帝神

 ギフト“深淵” 重力・引力・圧壊

 空間ごと押し潰す、光すら飲み込む領域を展開




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