表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
十一章 天王星防衛戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/102

再編の意志、開戦の空


ー 再編の意志、開戦の空 ー


ー 宇宙某所 ポイント・ゼロ


カンッ…カンッ…


無機質な廊下に乾いた足音が響く


その足音はやけに大きく耳に残る。


歩いているのは一人の男"ガラン・ゴロン"だ…


元・地の国の戦士であり

今は神格再編機関の副官である。


「ダヴィンチ様〜」


軽い調子で扉を開ける。


「方舟が天王星が入ったみたいだな。

天王星を落とす計画は…また遠のきそうだ。

俺が出ようか?方舟を沈めてくるぞ。」


室内は静かだった。


ダヴィンチは硬い口を開ける。


「……ガランよ」


低い声ととてつもない威圧感が部屋中を巡る。


「お前にそれができるのか?」


「ハハハハッ!」


ガランは大きく笑う。


「ダヴィンチ様から頂いた“この力”さえあれば楽勝…」


その瞬間、重く濁った気配がガランの周囲に広がり空気が歪む。


「あの女…いや、ロンはこの力を受け取らなかった…

だから死んだのだ!」


その言葉には後悔も哀悼もない。


ダヴィンチは静かにそれを見ている。


「あぁ…そうだ、ガラン…お前の言う通り…」


「そう言えば…神帝ゴウカ・エンマ

奴が完全復帰したらしいぞ…お前の元上司だな…」


「……ほぉ?」


ガランの口元が歪む。


「“あの死に損ない”め…次は確実に息の根を止める。」


「気をつけろ」


ダヴィンチが淡々と言う。


「奴は、お前を確実に殺しに来る。エンマは強いぞ。」


「第二軍を連れて行け…手練れを揃えてある。」


ガランは首を鳴らす。


「ありがたく使わせていただきます」


「まずは我々を囲んでいる宙帝大艦隊…」


「全て沈めてやろう…」


その言葉に躊躇はない。


ガランの身体が闇に溶けていく。


「……よろしく、期待はしているよ。」


ダヴィンチが呟くがその声はもう届かない。


(ああいう奴は仕事はできるがすぐ死ぬ。

それが宇宙のルール…だな…)


ダヴィンチはゆっくりと立ち上がり窓の外の宇宙そらを見上げる。


(宙帝も宇宙連合も神帝も…私の邪魔をする者は、全て敵だ)


その瞳には確固たる“意志”が宿っていた。


宇宙を再編し浄化された宇宙を目指す。


そのために我は全てを…


「壊し、宇宙を作り変えよう…」


ー ノア艦橋


突如として警報が鳴り響く。


その警報を聞いてもタカヤはぐっすりと寝ている。


(あのうるさい警報でも起きないのすごいね…)


「報告します!太陽系外縁にて、神格再編機関と宙帝大艦隊が戦闘を開始しました!」


「宙帝側が押されています!」


「了解」


副司令シャルル・レンは冷静に頷く。


「報告ありがとう。そのまま観察を続けて」


短く指示を出すとそのまま神帝達の方へと歩み寄る。


「最近は両組織とも活動が活発です…

神帝様達はどう見ていますか?」


その問いにモックが口を開く。


「ひとつ言えるのは宙帝は間違いなく焦り始めてるね!」


「……だろうな」


アイズが続ける。


「本来なら、太陽系など短期間で制圧できるはずだった…だが現実は違う。

支配下の星は次々と解放され

帝神七名のうち、すでに三名が撃破されている。

想定外もいいところだな。」


「そこに神格再編機関の出現」


メインが椅子をくるりと回す。


「これはこれで厄介だね。

彼らは私達と違い自ら宙帝に攻撃を仕掛ける

ダヴィンチは…好き勝手やってるね!」


その言葉に誰も否定しない。


緊張感の中まだタカヤは隣でうたた寝をしていた。


ピピピー


通信音が鳴る。


「はい、こちらノア艦橋」


「天王星宙域に宙帝艦接近。数、およそ三十

神帝の派遣を要請します。」


「宙帝艦隊を天王星海上へ誘導し、そこで迎撃します。」


「……だってさ!」


ヒメナが振り返る。


「さぁ!みんな頼んだよ!」


短い言葉。


「うぅー…よく寝た!」


タカヤが大きく伸びをする。


「さぁ、行こうか」


空気が変わる。


「神帝様…私も向かいましょうか?」


ノノカが一歩前に出る。


「いや…ノノカはノアを守って」


ヒメナが静かに言う。


「この仕事は彼ら“神帝”の仕事よ。」


「……了解しました。」


ノノカは一歩引く。


「よし…皆んな!行くよ!」


メインが一番乗りに走り出し他はそれに続き飛行甲板へと飛び出して行く。


扉を出たその先には広がる天王星の海


「あー寒…太陽が遠いだけある…」


戦場に向かい神帝達は静かに歩き出す。


(続)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ