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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
九章 木星宮殿動乱

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晩餐会にて④


ー 晩餐会にて④ ー


「撃ち方……やめ」


ドドドドドドド……


銃弾の雨は止まり静寂が戻る。


バルサルナは、その場に膝をついた。


「はぁ……っ……はぁ……っ……」


結界が、砕け散る。


三十分連続展開…限界を超えた防御でバルサルナはもう立てない。


「ごめんね…私ゃもう無理だよ…動けない…」


「フンッ…護りのエルフも大した事無いわね…

もう弾が勿体ないわ…」


ロンが、ゆっくりと前に出る。


「キドウ・ヒメナ…その場で立ちなさい…私の手で楽に殺してあげる」


ヒメナに銃口が向けられる。


「……はは、参ったよ!まさかやな……ここまで追い詰められるとは…」


血を拭いゆっくりと立ち上がる。


「全く考えてもいなかった…流石やな…」


「ずいぶん余裕ですね、先輩、今から死ぬんですよ?」


ヒメナは、少しだけ嬉しそうに笑う。


「……まだ“先輩”って呼んでくれるんや…私が死ぬのはええけどな、死んだ後….モックちゃん達への攻撃…もうやめてくれんかなぁ?」


「いえ…神帝モックも暗殺対象ですから…」



「……あ、そーなん……ほな……ぺちゃくちゃ喋っとる場合ちゃうな、その引き金早よ引かんと… そろそろ“奴”が来るんちゃうかな…」


ヒメナはニヤリと笑う。


「……そうだね」


銃を構える。


「バイバイ……先輩」


バンッ!!


弾丸がヒメナに目掛けて一直線に走る。


「オリャァァァァ!!」


ドンッ!!!


衝撃に弾道が弾かれる


突如ヒメナの前に現れた一人の神帝…


「ふぅ〜……間に合った!

メイン!ありがとうな!早かったぁ〜!」


「お安い御用よ!さぁ…仕事をしましょう…」


「お〜!ロン!派手にやってくれたね…会いたかったぜ!」


タカヤは周りを見渡す。


「…ハァ…来たのね…タカヤ…会いたくなかったわ…」


タカヤは肩を回しながら、ヒメナの前に立つ。


「悪ぃな…こっちも仕事なんでな…出来れば旧友と殺し合いなんてしたく無いんだよ…」


ロンの目が鋭くなる。


「いつまでも甘いわね…ちなみに計算ではあと三十分は来ないはずだったけどさ…神帝メインのギフト?」


「ハハハ!そうだよ!」


「それにさ…ヒメナさん達がやられるのにさ…じっとしとくのは無理でしょう…まだ副司令の命令…出てないからね…」


銃口が、タカヤへ向く。


「今回の暗殺対象には無いけど…邪魔するなら撃つわよ…」


「殺す気で来い…俺もそのつもりや…」


ヒメナが、小さく呟く。


「……助かったよ、神帝達…」


(続)

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