表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
九章 木星宮殿動乱

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/102

晩餐会にて①


ー 晩餐会にて① ー


ー 木星衛星エウロパ 海中基地 


「ロン様…キドウ・ヒメナは出てきますかね…」


ロンはモニターを見たまま答える。


「えぇ大丈夫…出てくるわ。」


「協力者より通信!モク・ゼルヴァインです!」


ロンの目が細くなる。


(来たわね……)


「こちらユーイ・ロン……状況は?」


低く落ち着いた声。


通信の向こうから返る。


「三日後の十三時頃――木星宮殿にキドウ、そして神帝モックが入る。そこを狙え…我が部隊もサポートする。しくじるな。」


ガチャッ――


部屋に沈黙が落ちロンは小さく笑った。


「……ハハ……ゼルヴァインの奴…実の妹まで消すつもりか…」


部下が息を呑む。


「それだけ王になりたいの…妹が邪魔なのよ。」


冷たい声。


「こういう奴は、使える。正直言って好きではないけどね…」


ー 宇宙空母ノア 艦橋 


「ヒメナ司令!」


オペレーターが振り向く。


「三日後、十三時より――木星宮殿にて晩餐会の招待状が届いております。主催はモク・ゼルヴァイン王子です。」


ヒメナは少し驚いた顔をする。


「晩餐会……?なんか柄じゃないね……びっくりしたよ。」


「どうされますか?」


「参加で返信しといて、モックと行くよ。」


「了解致しました!」



ー 三日後 ノア格納区 


「モック!そろそろ行くで!」


ヒメナが声をかける。


「お待たせしました、ヒメナさん!晩餐会なんて久しぶりなもんで……ちょっと緊張して……」


ヒメナが呆れる。


「あんたの実家やろ!」


「まぁ…そーなんですけどね…」


「あの…私も行っていいかな?


(晩餐会……楽しそう…行ってみたい…)


そこに立っていたのは冥王星のエルフ、バルサルナ。


「いいよ。一人増えたところで変わらんし。さぁ……行こうか。」


ノアから小型艦が発進する。


目的地 木星宮殿。


華やかな宴の裏で、


静かに刃が研がれていることを


誰も知らない。


ー 木星衛星エウロパ 海中


「そろそろ出航しよう…目的地、木星宮殿!」


ユーイ・ロンの声が、静かに響く。


(今日が最後です先輩…いや…キドウ・ヒメナ…)


「次元偽装輸送用潜水艦、出航用意!」


「重力安定装置、正常!空間偽装フィールド、展開!」


「全系統グリーン!出航可能です!」


ロンは前を見据える。


「さぁ行きましょう…出航…」


轟音と共に艦が水を裂き、そのまま一気に宙域へ。


ー エウロパ外縁宙域


艦橋は静まり返っていた。


誰も軽口を叩かない。


「あ、あの…ロン様」


副官が低く言う。


「今回の任務、最終確認を」


「うん…」


ロンは立ち上がる。


「任務は…宮殿へ潜入前に協力者と合流、体制を整えキドウ・ヒメナ及び神帝モク・モックの暗殺」


副官が"あえて"口にする。


「"拘束"では無く…“暗殺”でよろしいのですね」


「うん…ダヴィンチ様はそれを望む…」


「だが…状況によっては、拘束も許可する」


副官は理解する。


(ロン様はやはり……)


ー 艦内 機密区画


ロンは一人、端末を開く。


そこに表示される暗号文。


発信元――神格再編機関。


《対象:キドウ・ヒメナ》

《処理区分:排除》


「後悔はない…私は神格再編機関に入った頃に過去を捨てた…」


(ダヴィンチ様…あなたに全てを賭けます…)



「キドウ・ヒメナは…私が撃つ…」


誰にも聞こえない声。


ー 艦橋


「目標まで残り一時間です。宮殿周辺に哨戒艦多数ですが偽装フィールドに反応なし!」


「このまま潜り込みましょう…」


モニターに映る巨大な宮殿にヒメナがいる。


(会えますね、先輩)


「全員、戦闘準備、さて協力者モク・ゼルヴァインと合流しましょう…」


(続)


--------------------------------------------------

公開情報


・モク・ゼルヴァイン 三十歳 男性

 木星王の長男で神帝モク・モックの兄

 皇位継承順位二位 妹のモックが一位




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ