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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
八章 決戦宙域

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それぞれの決意


ー それぞれの決意 ー


通信が入る。


「神帝タカヤ様より報告!」


「任務完了――繰り返す、任務完了」


艦橋の空気が一気に緩む。


ヒメナは小さく息を吐いた。


「……ふぅ…終わった….」


"ガタン!"


戦争司令マッカーサーはその場に倒れ込む


「生きてる…よかった…疲れた…

よくやったよ…みんな…

よく耐えたよ…“ノア”…」


「神帝帰還しました!」


神帝達が艦橋へ戻る。


ヒメナの横のモックがこちらを見て笑っている。


「よくやったね…みんな…ありがとう。」


アイズが静かに答える。


「これが仕事ですから。まぁ…メインと二人では正直厳しかった…タカヤが来てくれて助かったよ。

さすが宇宙連合の最終兵器だ…」


メインも小さく頷いた。


「最終兵器ってなんだよ!」


タカヤは笑いそして窓の外を見る…


壊滅した宙帝艦隊…漂う残骸。


「……今回も…たくさん死んだね……」


ウォンが目を伏せる。


「これが…戦争ですね…」


その顔は悲しみに沈んでいた。


艦内放送が鳴る。


「あ、あーあー…全乗組員に次ぐ…」


全員の動きが止まる。


「この戦争で死んだ全ての人に敬礼。」


ノアの乗組員達が一斉に動く。


窓の外、モニターに映る壊滅した艦隊。


敵も味方も関係ない。


全ての死者へ静かに敬礼。


ヒメナがゆっくりと口を開く。


「戦争に正義も悪もない…

どの立場にいても正義を持つ…敵は悪だ…」


少しだけ目を細める。


「ふぅ…戦争ってのは勝った方が正義になる…私達は…私達の正義を守る為に戦い続けなければいけない。」


小さく息を吐く。


「だから…戦争は終わらない。」


メインがぽつりと言う。


「……悲しいね。」


誰も否定しなかった。


ヒメナが手を叩く。


「さぁ!」


少し明るい声。


「一度、木星に戻ってドックだね!ノアの修理だ!」


「了解!」


艦橋に再び活気が戻る。


宇宙空母ノアは進路を変える。木星宇宙ドックへ。


だがその木星圏には


ユーイ・ロンがいる。


ヒメナ達はその事実をまだ知らない。


ー 木星衛星エウロパ 海中基地 


暗い海の底。


ピピピー


オペレーターが顔を上げる。


「来た…木星圏に高エネルギー反応!」


モニターに映る巨大な影。


「…ノアが来ました!」


その場の空気が張り詰める。


一人の女がゆっくりと立ち上がる。


ユーイ・ロン。


冷たい目でモニターを見つめる。


「ふぅ…来たわね。」


横に立つ部下が小さく頷く。


「ハハハ、ロン様…当たりですね…」


「ふんっ…当たり前よ。ノアがここに来るのは読めてた。」


ゆっくりと振り返る。


「さぁ……気を引き締めましょう…キドウ・ヒメナを殺しますよ…」


その一言で空気が凍る。


部下達が一斉に応じる。


「はい!」


ロンは歩き出す。


「ノアへの潜入は不可能…なら狙いは一つしかありません。」


指を立てる。


「キドウが外に出た瞬間…そこを叩く。仕留めた者には賞品を出す…なんでも好きな事を言え…」


部下達の目が変わる。


ロンは静かに笑った。


「さぁ…始めましょう。」


(ヒメナ先輩…私の決意は固まりましたよ…)


深海の闇の中で暗殺作戦が動き出す。


八章・完

九章へと続く…



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