天冥断葬
ー 天冥断葬 ー
「な、なに?この殺気……すごいわ……」
神帝 メイン が小さく呟く。
アイズはラグナから目を離さない。
「メイン…応援は呼んでおいた。俺たちは命に替えてもこいつを止めないといけない……」
「そんな事…わかってるわよ。」
(よし……)
「行くよ!」
ラグナは狂ったように笑う。
「ハハハハ!!」
大太刀を構える。
「来るか!!神帝!!天冥断葬!!」
巨大な斬撃が宇宙を裂いた。
メインとアイズはギリギリで回避する。
ドォォーーン!!!
凄まじい爆音が背後から響き二人は振り返る。
「な…なんなの……?」
そこにあったのは宙帝支配下にある巨大な星。
真っ二つに切断されの内部がむき出しになりマグマが宇宙へ噴き出している。
「ハハハハハ!!よく避けたな!!」
刀を肩に担ぐ。
「俺の一振りは…全ても滅ぼすぞ!!」
再び刀を構え直す…
「二回目ぇぇぇ!!」
(あの大規模攻撃をこのスパンで…止める!)
「氷結!!」
アイズの一言で宇宙空間が一瞬で凍りつく。
巨大な氷がラグナを包み込んだ。
ビシッ…ビシビシ…バリーーーン!!
氷は一瞬で粉砕された。
ラグナが笑う。
「そんなもので…俺を止められると思うなよ?ハハハハハ!」
目がアイズを捉える。
「天冥断葬!!」
メインがアイズを抱えて高速移動しギリギリで回避する
背後で巨大な爆発。
振り返ると 宙帝 第八艦隊 が燃えていた…
通信が入る。
「ラ、ラグナ様ぁぁぁ!!おやめください!!」
「わぁぁぁぁ!!」
ブチッ
無線は途切れた。
ラグナは退屈そうに言う。
「ちょこまか……ちょこまか……」
二人を見る。
「次は駆除する…ゴキブリどもが…」
その時。
ラグナは腰から――
もう一本の大太刀を抜いた。
メインの顔が変わる。
「えっ…嘘でしょ?」
ラグナが笑う。
「次は避けさせない。教えてやろう……広範囲 天冥断葬」
宇宙が震える。
「攻撃距離は短くなるが……」
二本の大太刀を振りかざす。
「範囲は広くなる!!死ねぇぇぇぇぇ!!」
宇宙が裂ける…メインとアイズは理解した。
(これは…避けられない…)
(はぁ…私の人生も今日で終わりか……)
二人は目を閉じ人生の最後を思う。
キャシン!! ドンッ!!
「死ぬには早いんとちゃうか?おふたりさん。」
メインが目を開ける。
神帝タカヤだ…
「ちょっと遅いよ…タカヤくん…」
神器の刀で天冥断葬を受け止めていた。
それを見たラグナから初めて笑みが消える…
(続)




