帝神狂怒
ー 帝神狂怒 ー
ラグナはゆっくりと歩き出した。
「……セリシア?なぜ…そこで寝ている…」
肩を揺さぶる。
「お、おい…起きろ…!…まさか…死んだのか……?」
視線がゆっくり上がる。
「この一瞬で……」
ラグナは神帝メインを見た。
「……お前がやったのか?神帝よ……
我が友…セリシアを殺したのはお前か?」
ラグナの顔がゆっくり歪んでいく。
メインは小さく頷いた。
「……うん。」
その一言だった。
ラグナの目が完全に変わる。
「許さぬぞ…お前達は…」
歯を剥き出す。
「許さぬぞ!!」
アイズが一歩前に出る。
「メイン…構えろ…来るぞ。」
メインも姿勢を低くする。
「うん…だね…」
ラグナを見ながら呟く。
「これは…やばそうね…」
ラグナの体に変化が起きていた。
全身の血管が浮き上がり筋肉が膨張していく。
そしてゆっくりとセリシアの死体を持ち上げた。
「セリシア……」
その声は狂っていた。
「お前の星葬の力……我がもらうぞ。」
ラグナはセリシアの首元に噛みついた。
ブチッ
血が飛び散る、ラグナはそのまま血を吸い始めた。
メインが顔をしかめる。
「……うわ……なに?あれ…
まさか…あれでギフトがうつるわけ?」
アイズは腕を組む。
「さーな…知らないけど…なんかやばそうだな。」
(う…気分悪くなってきた…)
メインが小声で言う。
「……応援呼ぶ?」
アイズも頷く。
「うん。」
ラグナが顔を上げた、口元が血で真っ赤に染まっている。
「はぁぁーーー!!体から凄まじい力が溢れるぞ…これが…星葬か!!」
狂ったように笑う。
「ハハハ!ハハハ!ありがたくいただくぞ!!」
そしてゆっくりメインを指差す。
「さて…お前からだ女!!」
ラグナが大太刀を構える。
「断界!!」
振り下ろす。
空間諸共旗艦の巨大艦体が真っ二つに切断された。
メインが目を見開く。
「え……?」
ラグナはさらに叫ぶ。
「宇宙の塵となれ!!神帝!!」
そのまま二撃目。
ラグナは静かに呟く。
「……星葬。」
その瞬間。
宇宙の空気が変わった、まるで星が死ぬ前の静寂。
アイズの表情が初めて変わる。
「こ、これは……まずいな。一旦引け!メイン!」
メインも感じていた。
「これ……」
周囲の宙域がゆっくりと黒く歪んでいく。
ラグナはゆっくり笑った。
「ハハハ!いいぞ…断界と星葬…二つの帝神の力。」
刀を構える。
「神帝よ… どこへ行くつもりだ?これからが本番だろ!」
目が狂気に染まる。
(続)




