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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
八章 決戦宙域

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一触即発


ー 一触即発 ー


ー 宇宙空母ノア 艦橋


「宙帝艦隊停止!敵艦砲塔に高エネルギー反応!」


オペレーターの声が艦橋に響く。


巨大モニターには、宙帝艦隊の主砲群が一斉にノアへ向けられる様子が映っていた。


「敵艦隊より無線!」


通信士が振り返る。


「内容….貴艦に攻撃を行うとの事!」


艦橋の空気が凍りつく。


「そんな事は見ればわかる!防衛網を展開!」


ノア全体に警戒態勢が走る。


「対空シールド最大出力!迎撃システム起動!」


「無人護衛艦、発艦準備完了!」


アーサー・マッカーサー戦争司令が命令する。


「無人護衛艦を全艦出航許可!反撃態勢を怠るなよ!」


ノア側面格納ハッチが開き護衛艦が出航していく…


「無人護衛艦 六艦、展開!」


六隻の護衛艦がノア周囲へ散開し、防御陣形を形成する。


宇宙空母ノアと宙帝大艦隊….


両軍は宇宙空間で静かに睨み合っていた。


艦橋の前方に立つメイン…彼女の目は燃えていた。


(よし!…今回は私が!)


怒りと闘志それがそのまま表情に出ている。


その様子を見て、隣にいたモックが軽く笑った。


「ん?どーしたの?メイン……あなたらしくないわね。」


メインはただ宙帝艦隊を睨みつけて何も答えない。


モックは肩をすくめた。


「モック…あの最恐キング艦隊とサターン艦隊を半壊させた艦隊よ?ワクワクしない?」


「フフ…あなたちょっとおかしいわよ!」


「どーいうことよ!…まぁ…ねぇ…普通じゃ神帝なんかできないからね!」


「そーね…」

(私が一番普通でありたい…)


その時、モックの視線が別の人物へ向いた。


少し離れた場所。


腕を組んで黙っている男。


神帝タカヤ。


(はぁ…あそこにも燃えてる人がいる…)


モックは心の中で呟く。


タカヤは何も言わないでただ静かに宙帝艦隊を見ている。


メインが振り向いた。


「タカヤ?ねぇ……タカヤ?」


一歩近づく。


「ん?どーしたん?」


メインはニヤリと笑った。


「ねぇタカヤ…今からキングさんとジュウ姉さんの仇……取りに行かない?」


タカヤは小さくため息をついた。


そしてボソッと呟く。


「……死んでねーよ。」


モックは思わず口元を押さえた。


アイズは呆れた顔をしている…


ー 宙帝大艦隊


「ハハハ……」


「あれが宇宙空母ノアか、奴らがヴァルケインを倒し……セドナを解放した連中か!」


断界の帝神 ラグナ・ヴァルディスの声は低く重い。


その隣で、静かな声が響く。


「やっと見つけたわね。」


星葬の帝神 セリシア・ノクス。


「奴らは危険よ…この場で消えてもらいましょう。」


ラグナはモニターを見ながら眉をひそめた。


「…妙だな。」


セリシアが振り向く。


「どうしたの?」


ラグナは顎に手を当てる。


「なぜ奴らは撃ってこない…まぁいいが…」


ノアは防衛陣形を取っているがまだ撃ってこない。


セリシアは小さく笑う。


「ヴァルケインが言ってたわね…あのふねにも神帝がいると…タカヤと言ったかな?あと何人かいるんでしょう…」


(神帝ムーンにやられた分…やり返させていただくわ…)


ラグナの目が細くなる。


「ほう……」


セリシアは楽しそうに続ける。


「もしかしたら…直接出てくるかもね?」


ラグナは鼻で笑った。


「そんな事はどうでもいい。来るなら来い…太陽系の神達よ…」


拳を握る。


「さぁ…始めようか。」


(こないならこちらから行かせていただくぞ…)


「艦隊司令に命じる!大艦隊 撃ち方用意!」


「全艦艇準備整いました!」


「ハハハ!では始めようか!撃て!」


無数の砲門が光り宇宙が閃光に包まれる。


数百のレーザー砲、数千のミサイル。


宙帝艦隊の総攻撃が宇宙空母ノアへ向けて放たれた。


(続)



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