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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
八章 決戦宙域

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航路変更


ー 航路変更 ー


宇宙空母ノアの艦橋。

広大な星図ホログラムが宙に浮かび、無数の恒星が淡く光っていた。


緊張した空気が漂っている。


沈黙を破ったのは艦長だった。


「ヒメナ司令…この状況でのポイント・ゼロ追跡は無謀です。」


艦長 オダイ は真剣な顔で続ける。


「これは….危険すぎるなぁ。艦長として……GOは出せない。」


艦橋のクルー達も静かに頷いていた。


今ノアがいる宙域は、あまりにも危険だった。


敵は一つではない。神格再編連合、その周囲には宙帝支配圏の星系。


一歩間違えれば、複数勢力から包囲される可能性すらある。


副艦長 ヤマト も慎重に言う。


「そうですよ…確かに…今回は敵が多すぎます。」


彼は星図を指差した。


赤い警戒マーカーがいくつも表示されている。


「私達はただの軍隊ではありません。文化があり市民がいます。司令ご決断を…」


ヤマトは少し言葉を詰まらせた。


(無闇に突っ込めばどうなることやら…)


艦橋の視線が一斉にヒメナへ集まる。


ヒメナは腕を組み、静かに星図を見つめていた。


(あぁ……そーだね…)


確かに追跡は可能だが勝てる戦いではない…


無理に行けば、ノアそのものが沈む可能性すらある。


それだけは絶対に避けなければならない。


ヒメナは小さく息を吐いた。


「…よし!今回は引こうか。」


艦橋が一瞬静まり返る。


ヒメナは続けた。


「一度、太陽系内に戻りましょう…」


オダイ艦長が驚いた顔をする。


ヒメナは微笑んだ。


「ゼロに関しては……態勢を整えてから考え直そうや!そんなに急がなくても大丈夫やろ。」


その一言で空気が変わった。


オダイは力強く頷く。


「ハハハ!了解!」


彼は操舵員へ命令を出した。


「全艦聞け!航路変更!目的地 太陽系!」


操舵員が叫ぶ。


「航路変更開始!」


巨大な宇宙空母ノアはゆっくりと向きを変えた。


ー 進路を変え数時間後


"ビュイン!ビュイン!ビュイン!"

艦内に警報が鳴り響いた。


オペレーターが叫ぶ。


「前方宙域に多数反応!」


艦橋の全員が振り向く。


「多数宙帝艦隊確認!」


空気が一瞬で張り詰めた。


オペレーターは続ける。


「先日、キング艦隊・サターン艦隊を壊滅的被害に追い込んだ艦隊です!」


艦橋がざわめく。


オダイ艦長が鋭く言う。

(今来るか…)

「モニターに出せ!」


「はい!」


巨大モニターに宙域映像が映し出された。


無数の宇宙戦艦が視界いっぱいに広がる。


宙帝大艦隊…その圧倒的な数に、艦橋の誰もが言葉を失った。


ヤマトが低く呟く。


「……冗談でしょ……」


情報担当が震える声で報告する。


「情報によると大艦隊に帝神二柱を確認。」


艦橋の空気がさらに重くなる。


「断界の帝神ラグナ・ヴァルディス!」


モニターに一人の男の姿が映る。


巨大な戦艦の艦橋に立つ、冷たい眼の帝神。


「そして、星葬の帝神セリシア・ノクス!」


黒い長髪の女性…背後に星屑のような光が漂っている。


「両名とも宙帝軍でも屈指の実力者です!」


ヒメナはモニターを見つめながら舌打ちした。


(チッ……今かいな……)


タイミングが悪すぎる。


神帝メイン…彼女はモニターを睨みつけていた。


拳が震えている。


「……ヒメナさん。奴らがキング艦隊とサターン艦隊を…?」


艦橋が静まり返る。


ヒメナは答えなかった。


ただ静かにモニターを見つめる。


そしてゆっくり言った。


「ふーん…そうみたいだね。」


メインに笑みが溢れる。


「なら…ここで逃げるわけにはいかないね。」


(続)


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