表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
七章 神軍学校

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/104

遠い戦場、近い記憶


ー 遠い戦場、近い記憶 ー


長いようで短かった戦争が終わった。


ヨーロッパ戦線、太陽系全域


多くの戦場が炎に包まれた。


宙帝軍は撤退。


太陽系は守られたが帰ってこなかった者もいる。


神軍学校大阪校


広い中庭に全校生徒が整列していた。


空は青いがだが空気は重い。


壇上に立つのは学校統括司令。


「今回の戦争において、我が校の生徒もまた戦い、そして散った。」


声は静かだった。


「彼らの勇気は未来を守った。そのことを、我々は決して忘れてはならない。」


その言葉の後。


鐘が鳴る。全校生徒、黙祷。


タカヤだけは目を開けていた。


前方に座る遺族席。涙を流す母、俯く父…


その顔を直視することはできなかった…


(本当に…無駄じゃなかったんかな…)


そう思いたい。そう思わないと、前に進めない。


戦争には勝った。


被害は大きかったが我々は宙帝の侵攻は止めた。


それだけは事実だった…


追悼式典が終わり生徒達は静かに散っていく。


校庭の隅でタカヤは空を見ていた。


そこにロンが来る。以前より少しだけ大人びていた。


「ねぇ、タカヤくん…」


「ん?ロンやん、どーしたん?」


「これからどうするの?」


「進路のこと?」


ロンは頷く。


タカヤは少し笑う。


「俺は神軍に行くよ!神帝パンドラ様との約束だからね!」


ロンは少し驚く。


「あぁ…やっぱり…」


「ロンはどーなん?」


ロンは少し間を置く。


「私は政府軍よ、スカウトされたの…さすが天下の軍生会ってところかしらね…」


「え、そーなんや!」


タカヤは素直に驚く。


「すごいやん!主席やもんな!」


ロンは苦笑する。


「別にそんな大したものじゃないよ」


少しの沈黙。


風が吹く。


桜の葉が揺れる。


タカヤが言う。


「まぁ、場所は違ってもさ…お互い頑張ろうや!死なない程度に…そんで偉くなって会談とかしようや!」


ロンが少し笑う。


「そうだね」


「タカヤくん」


その笑顔は、少し寂しそうだった。



そして………



「神帝様〜!起きてください!神帝様!」


声が響く。


タカヤはハッと目を開ける。


「…ん…ん?」


目の前に立っているのは


秘書官

ウォン。


(相変わらず可愛い顔、言わないけど…)


そして少し呆れ顔。


「どうかしましたか?臨時会議です、急ぎましょう」


タカヤは周りを見る。


(ここは…ノア…)


神帝執務区画、さっきまでの景色はない。


タカヤは軽く頭を掻く。


「あー…夢か…」


ウォンが首を傾げる。


「夢?」


タカヤは立ち上がる。


少し懐かしそうに笑う。


「うん…学生時代の夢…」


「懐かしい顔を見たよ」


ウォンは微笑む。


「それは良かったですね」


タカヤは歩き出す。


会議室へ向かう廊下。


「さぁ!行こうか、遅れるとヒメナ司令が怖い…」


七章・完

八章へと続く…




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ