表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
七章 神軍学校

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/102

迷うな


ー 迷うな ー


サイレンが校内に鳴り響く。


「緊急事態発生!大阪校に侵入者あり!総員配置に付け!繰り返す…」


ウォンの声は冷静だった。


だが、その直後。


銃声や爆発音校舎の窓ガラスが割れる。


侵入者は反体制派、後に“宙帝派”と呼ばれる武装勢力。


目的は明確だ、未来の芽を摘むこと。


神軍の卵を、今のうちに消す…


教官達がライフルで応戦。


だが敵は多い。


そして統率が取れている。


海上封鎖に外部通信妨害、完全な奇襲…


校内制圧まで時間はかからなかった。


ー 司令室陥落。


校内モニターに映像が映る


拘束されたウォン。


頬に血の跡…腕を押さえつけられ、頭に銃口が突きつけられている。


「よく聞け!我らは未来の希望を壊しにきた!」


リーダー格が言う。


「神軍の未来は少しでも減らしておく!」


ウォンの目は震えている唇がかすかに動き小さな声で


「誰か……助けて……早く…助けてよ…」


その映像を見た瞬間。


タカヤの足が動いた。


考えるより先に。


廊下を走る。


ユーイ・ロンが腕を掴む。


「待って!行っちゃダメだよ!タカヤくんも危険よ!心配なのは一緒よ!けど本隊を待ちなさい!」


タカヤは振り払う。


「そんなの関係ない!時間がないんだ!ウォン先輩が…ウォン先輩が待ってる!」


目が燃えている。


ゼンが一瞬迷い、


そして笑う。


「ハハハ、そう言うと思った…」


「もー!笑い事じゃない!私も行く!」


「君達!待ちなさい!」


バババババ、ガシャン、バババ


教官の指示も聞かず三人は銃声の中へ走る。


進行方向に敵二人…タカヤは躊躇なく突っ込む。


模擬戦とは違う。本物の殺意だ。


「ギフト"波動"を展開!吹き飛べぇぇぇ!」


二人ともをタカヤの波動に押されて吹き飛ぶ


ゼン、ロンは背後から行く。


司令室前。


重武装三名。


タカヤ達は息を整える。


すごく怖い…


だがそれでも身体は動く…考える前に…



タカヤはドアを蹴破る。


銃口が一斉に向く。


ウォンの目が見開かれる。(涙で滲む視界)


「……タカヤ……?」


敵が笑う。


「ん?誰や?英雄気取りの馬鹿どもか?先に殺してやろうか?」


敵の一人が引き金を引く  バンッ!


その瞬間タカヤは横に飛び弾丸を避ける


ロンが消火ボンベを投げ込む。


あたり一面は白煙。


ゼンが的確に射撃。


タカヤは一直線に走る。


ウォンの前の男に飛びつく。


敵の腰にぶら下がっていた銃を奪い脳天目掛けて撃つ…


タカヤは初めて自分の手で人間を殺した…


敵は倒れている。


タカヤは震える手でウォンの拘束を解きウォンは崩れるように抱きつく。


「皆んな……来てくれると思った…ありがとうね…」


その声は弱い。


タカヤは言う。


「そんなの当たり前じゃないですか!」


だが背後にまだ一人残っていた。


銃声。


タカヤの目の前でゼンの体が揺れる。


血が広がる。


「ゼン……?」


タカヤは振り向きざまに撃ち返し最後の敵が倒れる。


ゼンは撃たれた。だが致命傷ではない。


ロンが叫ぶ。


「医療班!」


「タカヤっち、最後のはちょいと甘かったね(笑)」


ゼンは笑顔で話す。


外では教官達が反撃を開始。


侵入者は撤退し事件は鎮圧される。


この日神軍学校大阪校は変わった。


そしてウォンの中でもタカヤという存在が、ただの後輩ではなくなった。


遠くない未来…神帝と秘書…


その関係の原点がここに刻まれた。


(続)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ