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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
七章 神軍学校

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軍生室の夕暮れ


ー 軍生室の夕暮れ ー


講義終了後の夏の夕方。


校舎の影が長く伸びる。


一年Aクラスの三人タカヤ、ユーイ、ゼンは

本館三階の奥にある一室の前に立っていた。


扉のプレートには金文字。


神軍学校 軍生会室


タカヤは小さく息を吐く。


「はぁ……なんか緊張するな…けどちょい楽しみでもある。」


「それ分かるわタカヤっち」


ゼンが返す。


ユーイは静かに扉を開ける。


中は思っていたより広い。


壁一面の戦術モニター、本棚に整然と並ぶ書類棚。

中央には長机…


そして一人の女性が立っていた。


二年主席"ヤマモト・ウォン"


長い黒髪を後ろでまとめ涼しげな目元。


姿勢は美しく、無駄がない。


彼女が振り向く。


「あっ、君達が新人の子?」


声は柔らかい。


「皆んなこれからよろしくね」


微笑む。


その笑顔は、夕陽を受けて輝いていた。


タカヤの心臓が跳ねる。


(……かっ、可愛い… ロンちゃんも可愛いがウォン先輩はその上をいく…入ってよかった…)


タカヤは一瞬で撃ち抜かれた。


ウォンは続ける。


「けどね…軍生会はしんどいよ。ヒメナさんに強引に勧誘されたんでしょう?授業の倍は働くと思っていい。」


ゼンが苦笑する。


「ハハハ…やっぱりブラックだね」


ウォンはくすっと笑う。


「でもね、ここにいるとね、学校の全部が見えるのやり甲斐はあるかな。」


その言葉は重い。


その時扉が勢いよく開く。ガシャン!!


「来たね!」

キドウ・ヒメナだ…


風を切るように入ってくる。


「逃げなくてよかった!逃げてたら特殊部隊を送り込むところだったよ!」


ゼンが即答する。


「怖っ!(逃げなくてよかった…)」


ヒメナは笑う。


ヒメナは机の前に立ちウォンは横に並ぶ。


二人並ぶと圧が違う。


「今日から君達は軍生会だ…この軍学校の幹部となる!」


「とりあえず…まずは雑務そして規律監督補佐、行事運営補助、あと明日土曜日だけど緊急対応訓練参加でよろしく」


ウォンが小さく呟く。


「……少し多くないですか?また辞めますよ(笑)」


ヒメナがサラッと言う。


「まだ半分だよ!」


三人、固まる。


ヒメナはニヤリと笑う。


「とりあえず!覚悟を持ちなさい!」


「ここは“未来の指揮官養成所”よ(って事にしとこう、本音は私の仕事が減り助かる…だが)」


その一言に空気が変わる。


ユーイの目が燃えタカヤは拳を握りゼンは笑う。


夕暮れの軍生室。


静かに、だが確実に。


三人の新しい学校生活が始まった。


(続)



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