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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
七章 神軍学校

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神軍学校 入学


ー 神軍学校 入学 ー


入学式前日。


タカヤは一人、地元の天満宮にいた。


夕暮れの境内、静かな風。


学問の神として名高い氏神菅原道真の御前。


鈴を鳴らし、深く頭を下げる。


「道真様、私は神軍学校に合格し、明日入学します」


静寂。


「神軍学校……」


柔らかく、どこか関西訛り。道真が答えた。


「あぁ……パンドラ様の学校かいな……」


一瞬、風が強く吹く。


「死ぬんやないよ…」


軽い調子。


だがその言葉は重い。


タカヤは顔を上げ、真剣に頷く。


「はい!」


迷いはない。


恐れも、今はない。


ただ前に進むだけ。


翌日。


神軍学校 入学式。


広大な講堂。


整然と並ぶ新入生。


張り詰めた空気。


壇上に立つ一人の少女 主席ユーイ・ロン。


可憐な外見 


(相変わらず可愛いな…)

タカヤは心の中で思う。


姿勢は完璧、視線はぶれない。


「新入生代表、ユーイ・ロン」


「はい!」


彼女の声は澄んでいて、よく通る。


「私たちはここに、宇宙を守る覚悟を持って集いました!」


言葉は堂々としていた。


自信、責任、誇り…全てを背負う覚悟が滲む。


タカヤはそれを聞きながら、静かに思う。


(はぇー。すごいな……)


そして、ふっと肩の力が抜ける。


(まじで…二位でよかった)


壇上の彼女は忙しそうだ。


代表挨拶に教官とのやり取り、記念撮影。


既に注目の的。


(主席は初日から仕事が多そうだな……)


少しだけ安堵する。


自分は二位。


目立ちすぎず、埋もれすぎず。


ちょうどいい。


壇上から降りたユーイが、


一瞬だけタカヤを見て少しだけ視線が合う。


ほんのわずかな笑み。


「油断しないでね?」と言っているようだった…


タカヤは無意識に背筋を伸ばす。


入学式が終わると、すぐに現実が始まる。


「あ、あー、静かに!これよりクラス分けを発表する!」


主任教官の一声に講堂の空気が一気に張り詰める。


神軍学校は五クラス制。


A・B・C・D・E。


各二十名、合計百名の同期生


その中でAクラスは別格、成績上位者のみで構成される

将来の幹部候補。


エリート中のエリートだ…


壁の大型モニターに名前が表示される。


タカヤは静かに見つめる。


― Aクラス。


一番上に表示された名前はもちろんユーイ・ロン


その下はもちろん俺…タカヤ。


「Aか…まぁ当然かな」


周囲がざわめく。


「やっぱりあの子と同じクラスか…(なんか重圧…あと学園のヒロインは離れた所から見てたいもんだ…)」


後ろから声。


「よろしくね、二位くん」


振り向く。


小柄で黒髪ショートカットで凛とした立ち姿。


ユーイ・ロン


壇上で見た時と同じ、静かな威圧感。


だが距離は近い。


「……よろしく、ユーイさん…(何だよ二位くんって嫌な言い方やなぁ)」


少しだけぎこちない。


ユーイは小さく笑う。


「クラスではただの同級生でいいよ」


そう言うが、その目は油断していない。


競争心、向上心


タカヤは思う。


(やっぱりすごいな…目が違うよ…)


その後の入寮…神軍学校は全寮制である。


巨大な白亜の寮棟。


部屋は二人部屋だ…


荷物を整理しながら、タカヤは窓の外を見る。


広い訓練場、射撃レンジ、模擬戦施設。


もう後戻りはできない。


コンコン。


扉がノックされる。


開けると、同部屋のキドウ・ゼンが立っていた。


「どうも!今日から同部屋です!よろしゅ〜」


「あ、うん」


ゼンはじっとタカヤを見る。


「入学式居たっけ?」


ゼンは食い気味に答える。


「いたよ!君の三人後ろに!」


「後ろにいたの!これからよろしく!キドウくん!」


「ゼンでいいよ…タカヤっち!」


二人は荷物を片付け食堂へ向かうのであった。


(続)


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公開情報


・キドウ・ゼン 十五歳 男性 from地球

 神軍学校五位合格 ギフト"浮遊"

 キドウ・ヒメナの弟


・神軍学校 大阪校

 太陽系に何校も存在する神軍学校の一つ

 地球には他にも

 ベルリン校、フロリダ校、シドニー校、台北校、

 カイロ校が存在する。

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