ノア学園の一日
ー ノア学園の一日 ー
防人任務を終えた三人。
タカヤ、モック、そして秘書ウォンはコロニーへ戻った。
温度は快適。
明るい人工空。
文明のありがたみを全身で感じながら、タカヤが伸びをする。
「はぁーーー!生き返った……」
モックも両手を温風にかざす。
「やっと指先が戻った……」
そんな二人に、ウォンがにこやかに告げる。
「今日も一日お疲れ様でした。明日は学校ですよ!」
沈黙。
「……学校?」
「え?」
二人は同時に首を傾げる。
ウォンはタブレットを掲げる。
「明日は子供達との交流日ですよ。朝九時、ノア学園前。絶対に!遅れないでくださいね?」
タカヤとモック、顔を見合わせる。
「あ、あー……」
「完全に忘れてた……」
ウォンは笑顔のまま。
「忘れないでください!」
その夜、ウォンは念のため他の神帝にもメールを送った。
“明日九時。遅刻厳禁です。”
翌朝。
ノア学園前。
幼・小・中・高・大一貫の総合学園。
軍事教育は一切なし。ただただ普通の学校。
普通の子供達の笑い声が響く場所…
九時。
神帝達、全員時間通り。
タカヤは腕を組み、少し緊張気味。
モックはラフな服で落ち着かない様子。
そしてメイン、アイズも合流していた。
校門が開く。
「神帝様ー! おはよー!!」
小さな影が一斉に走ってくる。
モックの心臓が跳ねる。
「か、かわいすぎる……」
メインも胸を押さえる。
「……これは妖精…妖精にちがいないわ!」
タカヤは頭を撫でられ、少し照れる。
「お、おはよう…」
子供達は無邪気だ。
神帝という肩書きよりも、
“ノアのお兄さんお姉さん”として見ている。
午前。
授業に参加。
算数を一緒に解き、歴史を読み、
大学生とは宇宙倫理の議論。
モックは小学生と一緒に図工。
折り紙に本気を出している。
「神帝様すごーい!」
「へへ……でしょ〜 すごいでしょ〜 これ、あげる。」
完全にデレている。
昼。
給食。
神帝達も同じトレイを持ち、並ぶ。
タカヤは誰よりも食べ
アイズは苦手な野菜に少し苦戦し
モックはデザートを見て目を輝かせる。
メインは一人静かに牛乳を飲む。
子供達は笑い、騒ぎ、神帝の袖を引っ張る。
この光景を少し離れた場所から見守るウォン。
終始、穏やかな笑顔。
放課後。
校門前。
「神帝様!また来てねー!」
手を振る子供達。
モックは全力で振り返す。
「うんうん!絶対来る!」
タカヤは静かに頷く。
「いっぱい食べて大きくなれよ…」
誰にも聞こえないほど小さく。
ウォンがそっと言う。
「今日は楽しかったね。タカヤ様…」
タカヤは今日のウォンの笑顔を忘れない…
(続)
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公開情報
・ノア学園
幼小中高大一貫の学園
軍事教育はしない普通の学園




