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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
六章 宙警連

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ノアの防人


ー ノアの防人 ー

 

宇宙空母ノア。


現在、ポイント・ゼロを追跡中。


だが敵もまた移動する。


距離は縮まらない。


艦橋では幹部たちが頭を抱えていた。


「座標再計算……全然追いつけません!」


「困った本当に困った…燃料効率を考えれば、長期戦になります…」


重苦しい空気。


その中神帝タカヤは席を立った。


「はぁ……ヒメナさんちょっと行ってきます…行くよモック…」


「私も行きましょう…」


ウォンも席を立った。


アイズとメインはニヤニヤしている。


秘書ウォンと神帝モックを連れて向かった先。


ノア最艦尾…宇宙と直接繋がる大型ハッチ付近。


そこを守る部隊 通称"ノアの防人"


外来艦の検査、監視、敵の侵入対策を担う

艦内保安部隊。


現場は寒いし暗い…気温は常に氷点下。


空気は乾燥し、吐く息は白い。


今日は隊員を休ませるため、

神帝が代役として立つことになった。


理由は単純。


「ハロン司令が怖いから」


ここの司令は規律第一。


神帝だろうが容赦しない。


「神帝なら問題ありませんね?」


その一言で決定した。


ちなみに派遣神帝はじゃんけんで決まった。


二人は負けたのだ…


ハッチ前


静寂で氷のような床…遠くに宇宙の闇。


タカヤは腕を組み、震える。


「寒い寒い寒い!寒い……寒すぎる……」


隣でモックも肩を縮める。


彼女は小さく震えている。


「何なの… ここ… 拷問じゃない?」


タカヤは空を見上げる。


「はぁ…帰りたい……」


神帝、弱音。


モックも小声で。


「また温泉行きたい……」


その様子を少し離れた監視室から見ている人物。


秘書ウォン、暖房の効いた部屋で温かい紅茶を持ち、にこやかに通信を入れる。


「お二人とも、異常はありませんか?」


「異常しかないよ」


ガタガタ震えるタカヤ。


「指先の感覚が消えたよ〜!」


モックが小さくぴょんぴょん跳ねる。


「やばいやばいやばい動いてないと凍る」


ウォンは優しく微笑む。


「防人の皆さんはいつもここで任務を遂行しています」


沈黙。


タカヤとモック、姿勢を正す。


「人間辞めたのかな…?」


「そーとしか思えない…」


二人は愚痴をこぼし合う。


遠くで小さな警告灯が一瞬だけ点灯する。


全員がライフルを構える。


だが誤作動…再び静寂。


寒さだけが残る。


タカヤはぼそっと呟く。


「宇宙より冷たい場所があるとはな」


ウォンは笑顔で返す。


「神帝の威厳が試される場所ですね」


モックが小さく言う。


「威厳、凍っちゃったよ…」


宇宙の闇の中。


巨大艦ノアの最艦尾で。


今日もまた、防人の任務は続く。


(続)


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公開情報


・ハロン 40歳 男性

 艦内保安部隊司令 from水星

 ギフト"?"


・艦内保安部隊 通称"ノアの防人"

 ノア艦内を守る部隊


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