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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
十四章 ボイジャー航路

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選択肢


ー 選択肢 ー


ー ノア滑走路


「重症者は医療区画に運べ!」


「その他の兵士は第三隔離区域に…」


「そろそろ宇宙に出るぞ!

輸送機の格納急げ!」


武装した保安部隊が輸送機から降りた神格再編機関兵士達を隔離区域に案内して行く…


「ゆっくり移動してください!皆さんには第三隔離区域で身体検査を行い、第四隔離区域に移動してもらいます。」


「あっ、エリオ様とイザナ様はこちらです。」


二人は別ルートで別室に案内された。部屋の中にはソファが二つと机が二つ…そして至る所に監視カメラが見える。


「エリオ…私達を恨んでいるか?」


「いや、何とも…あれが戦争ですもの…

今や私達は同じ捨てられた者ですね…」


「あぁ…そうだな…捨てられた者同士仲良くしようじゃ無いか…それより…私達はどうなると思う?」


「良くて牢屋行き…悪くて処刑…かもですね…

このまま無罪なんて…有り得ないでしょう…」


「さっきの戦闘で今は能力が使えん…

抵抗した所で神帝に潰される。私は言われた刑を受け入れるよ…お前は?」


「同意見です。」


ー ノア艦橋後部統合司令室


そこには四人の神帝達とウォン、統合司令室ヒメナの姿があった。

戦争司令アーサーが遅れてやって来る。


「遅くなりました。神帝様方…最前線での戦闘お疲れ様でした。」


「来たね…じゃ…

今回の任務ご苦労であった…指示通り素晴らしいものだったよ。我々はポイント・ゼロを堕とせなかった。

悪かった…」


「いいんですよ…まさかダヴィンチが星を壊すとは…ノアは無事宙域を脱出できますか?」


アイズが言う。


「オダイ艦長がしっかりやってくれるさ…」


ヒメナは椅子でクルクル回りながら話す。


「そだ…救助者は何名?」


「百二十名です…その中に幹部エリオ・ヴァイス様

元宙帝深淵三羽烏イザナ・グレイブ様がおられます。」


ウォンが即座に報告する。


「その二人が厄介か…四人はどうしたいの?

処刑する?刑務所に引き渡す?それとも…」


「エリオもイザナも我々に直接的な危害は加えていない…」


メインが小さく呟く…その姿を見てモックが続ける。


「確かに敵だった…だけど彼女達は各軍の信念のもと戦場に立ち一方的に各組織から捨てられたの…それはあまりにも可哀想よ…あと彼女達のような戦力…もったいない…」


「まぁ二人の気持ちによるんやけどね…ノアはそう言う国家やろ?責任は俺たち四人が取るよ…いいやろ?」


タカヤの言葉に三人は頷く…


「ヒメナさん…いいんですか?さっきまで殺し合った奴らですよ…信用できますか?国民は納得しますか?」


アーサーが話し出す。


「四人で決めたの?ならいいよ…私も責任持つよ。

ノアはそう言う国家や……おい、ゼン…そこで聞いとるんやろ?」


「ハハ…姉さん…気づいてたの…」


「当たり前やろ!今のどう思う?宙警連の意見聞きたいかな?」


「さぁな…俺は知らん…けど本部には連絡するで…

何言われるかは知らんけど言っとくよ"ノアはそう言う国家"やって…」


(まぁ、ファイヤ様なら大丈夫やろ…)


「じゃ、決まりやね。タカヤ、二人の所行ってきて。」


「了解。」


タカヤ達は司令室の外に出たノアは既にケプラー宙域を脱出し広大な宇宙を進んでいた。


遠くの宇宙で明るい光が見えた。


惑星ケプラーは音の無い爆発と共に消滅した。



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