深淵集結
ー 深淵集結 ー
黒煙が渦巻く戦場の中心で深淵三羽烏“レイヴン・モルグ”は笑っていた。
「ふふふ…貴方が神帝“タカヤ”ね…
三人の帝神を倒した男…」
黒い翼を広げながらゆっくり歩く。
対するタカヤは肩を軽く回した。
「まぁ…全部の現場にはいたけどさ…
俺が倒したって訳じゃないよ。」
「あら、意外と謙虚なのね…」
「うん。謙虚だよ。」
タカヤは周囲を見渡す。
「……でさ。」
視線をレイヴンに戻す。
「君、“深淵三羽烏”なんでしょう?
あと二人も呼んだいたら?君一人じゃ勝てへんよ。」
宙帝兵達がざわついた。
「レイヴン様を…一人じゃ足りないと言った…?」
「あいつ…狂ってる…」
レイヴンの口元が歪む。
「随分と舐められているわね…」
「三羽烏は三人いてなんぼでしょ。」
次の瞬間ドォンッ!!と大きい音と共にレイヴンの姿が消える。
(速っ…!)
神格再編機関兵達ですら目で追えない。
空気だけが裂ける。
キィィィィン!!
タカヤは刀一本でその斬撃を受け止めていた。
「わーお…速いね。メインより速いかも。」
レイヴンの目が細くなる。
(ん?止めた…?今のを…?)
タカヤは表情を変えない。
「あ、でもさ。」
ギギギッッと刀で押し返しながら言う。
「今、君の部下達が吹き飛んだけど…大丈夫そ?」
「は?」
レイヴンが視線を動かした瞬間。
タカヤの拳が腹にめり込んだ。
ドゴォォォォン!!
レイヴンの身体が一直線に吹き飛ぶ。
後方にいた宙帝兵数十人と共に…
その場所には巨大なクレーターが生まれていた。
「がっ……!!」
レイヴンが地面を滑る。その表情からは笑みが消えていた。
「レイヴン様ァァ!!」
宙帝兵達が叫ぶ。
一方タカヤは拳を振ってため息を吐く。
「……あーあ。」
その姿を横目で見ていたエリオが汗を流す。
(何よ神帝って…三羽烏を圧倒しているの?考えられない。)
レイヴンは立ち上がりタカヤに目線を合わせた瞬間
タカヤがゆっくりと空に上げていた刀を振る。
「えっ?」
その斬撃は音を置き去りにしレイヴンを襲う。
腹部の装甲が砕け、左腕は切断され黒い粒子が漏れていた。
「ん?左腕が無い…私が攻撃できる隙もない…」
レイヴンが振り返ると新しくできた渓谷と宙帝重機兵"ネクロマキナ"の残骸が広がっていた。
「ハハ…いいわねぇ…!」
黒い翼がさらに広がり周囲の空間が歪み始める。
「こんなに追い詰められたのは初めてよ!
貴方…最高じゃない……!」
レイヴンの笑顔の中には恐怖見える。
タカヤは刀を肩に乗せる。
「あぁ…そう…じゃ、もう一回行くよ。」
ー 宙帝軍第三侵攻群旗艦
深淵の帝神ゼル・アビスはモニターで戦場の様子見ていた。
「あれが神帝か…
お前達…レイヴンの助っ人に行け…三人で神帝を仕留めてこい…」
「はい…承知致しました。帝神様…」
"深淵三羽烏"
ヴォルグ・ネレイド、イザナ・グレイブが戦場に降り遂に三羽烏が揃い立とうとしていた。
(続)
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公開情報
・ヴォルグ・ネレイド
深淵三羽烏の一角
「深海の牙」と呼ばれる。
能力・超高圧水流生成 、空間圧壊 、水分操作
水中、水上戦では最強、帝神クラスの軍人
傲慢
・イザナ・グレイブ
深淵三羽烏の一角
「深淵の魔女」と呼ばれる。
能力・精神侵食、恐怖増幅、 幻覚空間形成
いつも自分が一番だと考えている自己中心的な人物




