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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
十三章 第三次宇宙大戦

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深淵集結


ー 深淵集結 ー


黒煙が渦巻く戦場の中心で深淵三羽烏(アビス・クロウズ)“レイヴン・モルグ”は笑っていた。


「ふふふ…貴方が神帝“タカヤ”ね…

三人の帝神を倒した男…」


黒い翼を広げながらゆっくり歩く。


対するタカヤは肩を軽く回した。


「まぁ…全部の現場にはいたけどさ…

俺が倒したって訳じゃないよ。」


「あら、意外と謙虚なのね…」


「うん。謙虚だよ。」


タカヤは周囲を見渡す。


「……でさ。」


視線をレイヴンに戻す。


「君、“深淵三羽烏”なんでしょう?

あと二人も呼んだいたら?君一人じゃ勝てへんよ。」


宙帝兵達がざわついた。


「レイヴン様を…一人じゃ足りないと言った…?」


「あいつ…狂ってる…」


レイヴンの口元が歪む。


「随分と舐められているわね…」


「三羽烏は三人いてなんぼでしょ。」


次の瞬間ドォンッ!!と大きい音と共にレイヴンの姿が消える。


(速っ…!)


神格再編機関兵達ですら目で追えない。


空気だけが裂ける。


キィィィィン!!


タカヤは刀一本でその斬撃を受け止めていた。


「わーお…速いね。メインより速いかも。」


レイヴンの目が細くなる。


(ん?止めた…?今のを…?)


タカヤは表情を変えない。


「あ、でもさ。」


ギギギッッと刀で押し返しながら言う。


「今、君の部下達が吹き飛んだけど…大丈夫そ?」


「は?」


レイヴンが視線を動かした瞬間。


タカヤの拳が腹にめり込んだ。


ドゴォォォォン!!


レイヴンの身体が一直線に吹き飛ぶ。


後方にいた宙帝兵数十人と共に…


その場所には巨大なクレーターが生まれていた。


「がっ……!!」


レイヴンが地面を滑る。その表情からは笑みが消えていた。


「レイヴン様ァァ!!」


宙帝兵達が叫ぶ。


一方タカヤは拳を振ってため息を吐く。


「……あーあ。」


その姿を横目で見ていたエリオが汗を流す。


(何よ神帝って…三羽烏を圧倒しているの?考えられない。)


レイヴンは立ち上がりタカヤに目線を合わせた瞬間


タカヤがゆっくりと空に上げていた刀を振る。


「えっ?」


その斬撃は音を置き去りにしレイヴンを襲う。

腹部の装甲が砕け、左腕は切断され黒い粒子が漏れていた。


「ん?左腕が無い…私が攻撃できる隙もない…」


レイヴンが振り返ると新しくできた渓谷と宙帝重機兵"ネクロマキナ"の残骸が広がっていた。


「ハハ…いいわねぇ…!」


黒い翼がさらに広がり周囲の空間が歪み始める。


「こんなに追い詰められたのは初めてよ!

貴方…最高じゃない……!」


レイヴンの笑顔の中には恐怖見える。


タカヤは刀を肩に乗せる。


「あぁ…そう…じゃ、もう一回行くよ。」


ー 宙帝軍第三侵攻群旗艦


深淵の帝神ゼル・アビスはモニターで戦場の様子見ていた。


「あれが神帝か…

お前達…レイヴンの助っ人に行け…三人で神帝を仕留めてこい…」


「はい…承知致しました。帝神様…」


"深淵三羽烏(アビス・クロウズ)"


ヴォルグ・ネレイド、イザナ・グレイブが戦場に降り遂に三羽烏が揃い立とうとしていた。


(続)


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公開情報


・ヴォルグ・ネレイド

 深淵三羽烏(アビス・クロウズ)の一角

 「深海の牙」と呼ばれる。

 能力・超高圧水流生成 、空間圧壊 、水分操作

 水中、水上戦では最強、帝神クラスの軍人

 傲慢


・イザナ・グレイブ

 深淵三羽烏(アビス・クロウズ)の一角

 「深淵の魔女」と呼ばれる。

 能力・精神侵食、恐怖増幅、 幻覚空間形成

 いつも自分が一番だと考えている自己中心的な人物




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