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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
十三章 第三次宇宙大戦

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静かなる偵察網


ー 静かなる偵察網 ー


― 宇宙空母ノア・艦橋


「ケプラー宙域外縁に到達。」


オペレーターの声が艦橋に響く。


巨大モニターには赤黒く染まった惑星ケプラーが映る。


地表各地で光が瞬き続けている。


爆発や砲撃が止まる事なく続く。


戦争は今この瞬間も続いていた。


「…はぁ…派手にやってるねぇ。」


タカヤが呟く。


ヴァルディアはモニターを見つめたまま動かない。


「これほどの星を覆うほどの戦闘…我々天王星軍でも見た事がない…」


ヒメナは静かに椅子へ腰掛ける。


「真正面から入れば確実に見つかるな…」


その声に艦橋の空気が締まる。


「いや、もう見つかってますよ!」


オダイは声を上げる。


「ハハハ!かもね!とりあえず偵察機飛ばしてみよか…」


「了解。」


観測主任が頷く。


「無人偵察機隊、発進準備。」


― ノア格納庫・第八区画


巨大なシャッターが開く。


そこには細長い黒色の航空機が並んでいた。


通常戦闘機とは違い極端に薄い機体に最低限の武装。


長距離偵察に特化した特殊機。


「無人偵察機“ハヤブサ”全機起動。」


整備員達が最終確認を行う。


青いランプが順番に点灯していく。


「AIリンク正常及び光学迷彩システム正常。

超長距離通信確認!」


「次元波レーダー起動。行けます!」


管制員が右手を上げる。


「全機発進可能。」


― 艦橋


「統合司令、準備完了しました。」


「よし。」


ヒメナは静かに前を見る。


「無人偵察機隊、発進…」


― 第八区画発進カタパルト


ゴォォォォ……


カタパルトが青白く発光する。


「一番機、射出!」


バシュゥゥゥッ!!


機体が宇宙へ飛び出す。


続けて二番機、三番機と計二十四機が飛び立った。


黒い群れが静かにケプラー宙域へ散っていく。


― 艦橋


モニターが次々と分割される。


地表映像、軌道上艦隊、敵陣地。熱源反応が次々と映し出される。


「情報収集開始。」


観測員が息を飲む。


「…うわぁ…凄い。」


そこには地獄が広がっていた。


巨大渓谷を埋め尽くす戦車群、無数の死体。


「熱源反応確認…宙帝大型陸戦兵器です!」


映像が拡大される。


六本脚の黒い装甲。


「えぇー!なんだあれ……」


タカヤが目を見開く。


「えっ、知らないんですか?宙帝重機兵“ネクロマキナ”…歩く要塞みたいなものです。」


チルドが静かに答える。


「この前見たSF映画に似たやつが出てたよ。あれは二本脚だったけど…」


別モニターに今度は巨大渓谷内部が映し出される。


「こちら偵察七番機…渓谷にポイント・ゼロを確認…」


映像が乱れる。


「…ポイント・ゼロか。やっと見つけた。」


アーサーが低く呟く。


だが次の瞬間。


ピピピピピッ!!


警報。


「偵察九番機、十二番機との通信途絶!」


「敵迎撃機です!」


さらに別機…


空間そのものが歪む。


「次元反応!?」


黒い穴から無数の魚雷が飛び出した。


ドォォォン!!


偵察機隊が次々爆散する。


「敵次元潜艦か…」


艦橋の空気が変わる。


ヒメナは静かに前を見る。


「…なるほど。」


その目が鋭く細くなる。


「ケプラー宙域…想像以上にめんどくさい…」


(続)


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公開情報


・無人偵察機“ハヤブサ”

 宇宙空母ノア保有の無人偵察機


 挿絵(By みてみん)


・宙帝重機兵“ネクロマキナ”

 宙帝の巨大陸戦決戦兵器


 挿絵(By みてみん)


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