27.作戦会議
私と華音、そして茨木と北原はトラック運転手の自衛官らしき男に連れられて、ブリーフィング用の会議室のような場所に入った。
そこには椅子がポンと4つ並べられていて、正面には大きめのモニターと、淀川がいた。
…部屋の大きさに比してなんだか…ショボい。
「ああ…来たね。座って」
欠伸をしながら淀川はそう言った。
目の下にはクマができていて、仮眠から叩き起されたのであろうと察せられる。
「私達4人だけですか?」
私はそう聞く。すると淀川は一度首を傾げたあと、「あぁ」と合点がいったような表情をして、言った。
「『大人しいやつ』はもっといるよ。ソイツらは今、隣の会議室で偉いさんのブリーフィングを受けてるわ。まあ警備の増強用の要員だから…あなた達とは別」
「…つまり、私達は違う仕事をやるんですか?」
「ええ、今世代で『功績』を持ってる4人には違う仕事をやってもらうわ。それはJ-GEIAの拠点の一斉捜査よ」
私と華音はその言葉でピンと来たものの、北原と茨木は頭に『?』を浮かべていた。
「『日本緑色環境改善連合』だ。今はテロリスト予備軍みたいなものだと考えておけば良い」
淀川の隣で立っていた自衛官らしき男が2人にそう説明した。
「りょー」
北原はそう答えた。
男は特に気にすることもなく、再び黙った。
…こういうやりとりをよくやるのだろう…と感じた。
「あなた達と、私と、彼の6人で一班を作って、ハムの強制捜査を協力する感じよ。場所はここの近隣数件よ。少なくとも…今日の仕事はそれだけ」
淀川はまた欠伸をしつつ、そう言った。
「お話終わり?じゃあ行こ〜!」
華音はバッと立ち上がり、そう言う。
それを合図に、会議室内の空気は『静』から『動』へと切り替わった。
「6人全員固まるのは流石にリスク高いから、アンタと子飼いの2人はもう1台で行って。私は2人を運ぶから」
「わかった。ナビゲートは任せる」
「了解」
私含む4人はチョーカーを付け、それぞれの車に乗り込んだ。
淀川は目薬をして、エナジードリンクをグビグビと飲み、ハンドルを握った。
「行くよ。2人とも」
淀川は私と華音がシートベルトをしたのをミラー越しに確認したあと、急発進した。
後ろを見ると、黒いジープが後ろに付いてきていた。
多分、あの男の車だろう。
「ね、なんでJ-GEIAの拠点を捜査するの?」
「んー…まぁ、上からの指示よ」
淀川はそう言う。
…なるほど。




