↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
矯生  作者: 倉石 雨


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/29

18.報告と睡眠

「刑務官さん!私達、武器庫の場所割り出したよ!」


私と華音は部屋の外に出て、淀川にそう報告を上げた。


淀川は数人の刑務官を連れ、椅子に座っていて、私達の身体を見て、少し安心したような表情をした。


「出血は無かったのね」


「…ええ、『高度な尋問』に伴う『偶発的事故』は最小限に留めました」


「…?」

華音は首を傾げた。

…あまりこういう言い回しは分からないのだろう。


淀川は立ち上がり、口を開いた。

刑務官達は淀川が立つのを見て、立ち上がり始める。


「改めて思うけど、貴女たち、かなり使えるタイプね?」


「…そうでしょうか?」


「ええ、いつもなら大体、情報すら出ずに『偶発的事故』が頻発して、結局私達がやる羽目になってるし」


「今回は相手が弱かったからじゃないですかね」


「それでも、その弱い奴を連れてきたのはあなた達よ。ほら、諸君、仕事の時間よ。今回は輸送だけね」


淀川は刑務官達にそう言い、部屋の中に入っていった。


刑務官達は金属製の警棒を持っていて、結構『そっち系』の仕事に慣れているタイプのように感じた。


「特に指示も出てないし、近くで待機してよっか」


「はーい」


そういえば押収したスマホにソシャゲがたくさんあった。


やりこんでるっぽかったし、華音とガチャでも引いてみようかな。


「華音…このスマホ、ゲーム沢山あって、多分ガチャとか引けるから、一緒に引かない?」


「ん!引く!」


その後、スマホの音量を0にして、黙々とガチャを引くことにした。


二人で合計…数百連分を溶かす。


…私と華音の運は同等くらいとわかった。

10連で最高ランク3枚とか引いた。

あまり満足感はない。


…尋問室の扉が開いた。


中からは刑務官数人に囲まれ、抱えられた畑中が出てきた。


目隠しをされ、ガムテープで口を封じられている。

四肢は結束バンドで固定されていて、なんだか誘拐された人みたいに見える。


後ろから淀川がスマホで何か連絡しながら出てきた。


淀川と目が合うと、ニコッと笑って、帰って良いよとジェスチャーで示された。


「華音、帰ろっか」


「はーい」


その後、家となる旧法学部3号館に帰ってきた。


「疲れたぁ〜」


華音は倒れ込むようにベッドに飛び込んで、枕の上でグリグリと頭を振った。


私は自分のベッドに座って、華音に言った。


「……仮眠を摂っておく?」


「んー、寝る〜!お昼寝!」


華音はお尻をふりふりと動かしながら、そう言った。


……寝よう。


私はベッドに寝転がり、瞼を閉じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。