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帰り道

さくさくと来た道を引き返していくと、5分程度で森を抜けて草原へと出ました。


「ふぅ、思ったより早くアイテムが集まってよかったです。これなら、今日中に加工に取り掛かれますね。」


信玄とブラウニーを引き連れて、私はアインスの門を目指して足を進めます。


「とりあえず今日はポーションを作って、までですかね。作ったポーションをお金にするには露天をやるのがいいのでしょうが。正直、人と話すのは苦手なんですよね。」


と、いうか、そもそも私のステータスでまともな性能のアイテムって作れるんでしょうか。


スキルを取って底上げするにもスキルポイントはもうないですし、ちょっと不安ですね。


まぁ、最悪ギルドに安値で引き取ってもらうしかないですよね。


どんな性能でもギルドなら一応引き取ってくれるはずですから。


かなり安いらしいですが……


そういえば、露天を出すのにもはじめはある程度お金がかかるらしいのですよね。


そう考えるとやっぱり、低レベルの私が作ったアイテムを露天で出しても赤字にしかならなそうですね。


どっかの露天で買い取りもやってくれていると言いのですが。


転売で利益が出るレベルのアイテムなら買い取ってもらえるはすなんですけども。


そんなことを考えながらしばらく歩いていると、突然信玄とブラウニーの足元に送還用の魔法陣が開かれます。


そして、二人とも光の粒子のなって消えてしまいました。


「あれ、何で急に? おかしいですね……」


私は慌てて、ウインドウを開き二人が送還された理由を調べようとします。


「あ~、MPがゼロになってます……」


しかし、おかしいですね。


私の計算では現状ならば1時間ぐらいは軽く持つはずだったのですが。


まだ、移動時間を含めても50分かかってないはずなのですが。


私は、ウインドウから、行動ログを選択し、どんな状況でMPが減っていたのか調べることにしました。


「この辺りは通常の維持コストですし…… あ、ちゃんと自動回復もしてますね。これならもっともつ筈なんですが。」


原因を探るため、二人を召喚してからのログを確認していきます。


しばらくは維持コストの消費以外のログは流れず、どんどん読み飛ばしていきます。


「あ、これが原因っぽいですね。なるほど、冷静になればそりゃそうだっ手感じの原因ですね。」


はい、原因は信玄でした。


薬草採集中に信玄がMPを使ってスキルの【分解】と【変性】を使用していたみたいです。


おそらく、ヤモギゼラチンを作ったときに使っていたのでしょうね。


MP管理の失敗は召喚術師あるあるなのですが、ホントにさらっとスキルを使ってくれるのですね。


これじゃボス前でお荷物になってしますのも致し方ないというものです。


普段からスキルの使用をしない設定にして置けばいいのでしょうが、そうすると今回のような召喚獣たちの行動による意外な発見とかがなくなってしまうので、なんかもったいない気がするんですよね。


やはり、もっとMPを増やしていくしかないのでしょうね。


「装備も、武器や防具よりMPを増やす効果のついた装飾品を最初に探した方がいいかもですね。」


そうと決まれば、お金のためにも、頑張ってアイテム作成です。


ちょうど、アインスの門までたどり着いたので私はそのままスキル訓練場を目指します。


なぜ、レンタル生産施設ではないのかですか。


そうれはまぁ、モフモフの補充……


では無くてですね、信玄以外にも召喚獣たちも生産に関係したスキルをもってるかもしれないのでその調査も兼ねてなのです。


ききちゃん辺りは普通に料理できるみたいですしね。


黒豆なんかは農業とかできそうですよね。


なんていってもランクが耕運モグラですからね。


きっと耕すのはお手の物なんでしょう。


たまねぎも一応植物系の召喚獣ですし、何かできそうな気がします。


っと、考え事をしながら歩いていたら、いつの間にか訓練場の前までついていましたね。


また、前回と同じ竜のお姉さんの居る受付に並びます。


列は結構長かったけど、利用している人も慣れてきているのかするすると進んでいき、すぐに私の番が回ってきました。


「いらっしゃい。あら、今日も来てくれたのね。」


「はい、今日もよろしくお願いします。」


そういって、私ははぺこりと頭を下げます


「それじゃ、今日は何時間利用する?」


「ん~、今日は1時間でお願いします。」


本当はたっぷりと時間をかけて、皆をもふりながらのんびり生産活動に打ち込みたいところなのですが、残念ながら今日はもう時間が無いのです。


だから1時間で出来るだけ頑張ってアイテムの生産に取り組まないとです。


「了解、がんばってきてね。」


「はい、ありがとうございました。」


お姉さんに促され、私は奥の扉を目指します。


私は扉を開け、転送されながらこれからの予定を考えます。


とりあえず、取ってきた薬草を全部ポーションにしてしまうのが目標ですね。


ヤモギゼラチンの方は、なんか上位のアイテムになっている気がするので、普通のヤモギでちょっと調合のレベルお上げてから使っていきましょう。


後は、出来れば召喚獣たちはローテーションで交代させながら、調合や錬金に役立つスキルを持っているか検証もしていきたいです。


インベントリを開き、先ほど森でチュートリアルクエストを達成して手に入れた初心者用調合セットと初心者用錬金布を取り出します。


「それじゃ、はじめましょうか。」


そして私は、いよいよ生産活動に取り掛かるのでした。


ようやく、もう少しで道具屋さん要素が出せそうです。


次は30日には必ず。


その前にも調子がよければ出すかもです。

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