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『冥界総合受付課―四人のババアと、川の向こうの大問題』  作者: 東曌


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【冥界交通局・獄卒採用要項(福利厚生改訂版)】

【冥界交通局・獄卒採用要項(福利厚生改訂版)】



**募集職種:冥界モノレール車両保安担当**


募集人数:各車両四名。


業務内容:


* 乗客の乗車確認および車内秩序の維持

* 宗派・出身世界・死後の行き先をめぐる乗客間の紛争対応

* 運転士への暴言、運行妨害および無断の運転席立ち入りの防止

* 安全運行を妨げる乗客の降車案内

* その他、冥界交通局長が必要と認める業務


**福利厚生**


一、勤務終了後、桃源郷の滝に流れる銘酒を提供する。


二、銘酒は勤務終了後に限り、所定の休憩施設で楽しむことができる。勤務中および勤務開始前の飲酒は禁止する。


三、勤務終了後の休息時間を確保し、次の勤務に支障が生じない勤務表を作成する。


四、勤務中の危険行為に対しては、獄卒自身の安全を優先し、必要に応じて運転士と協力して列車を安全に停車させる。


五、桃源郷の滝の銘酒については、品質、提供量および供給経路を桃源郷管理部と協議する。


**採用担当者注記:**


本制度の導入後、応募者数が急増する可能性がある。


なお、銘酒の供給量については、現在、未確認である。


【 冥界交通局・安全運行規程(飲酒確認条項)】


**第一条 始業前の飲酒確認**


獄卒は、始業前に、専用のアルコール検知器による飲酒確認を受けなければならない。


本規定は、獄卒の種族、役職、勤続年数、角の本数、ならびに桃源郷の銘酒に対する愛着の程度を問わず、全員に適用する。


**第二条 検知結果への対応**


検知器が反応した場合、当該獄卒は乗務および安全管理業務に従事してはならない。


再確認、交代要員の手配その他必要な措置については、安全管理担当者の指示に従うものとする。


なお、「鬼だから酒には強い」「三百年間、一度も酔ったことがない」「昨日の酒は滝の水で薄まっていた」等の申し立ては、検知結果を覆す理由として認めない。


**第三条 福利厚生との関係**


桃源郷の銘酒は、勤務終了後に、所定の休憩施設において提供する。


翌日の勤務に影響が残らないよう、飲酒量および休息時間については、別途定める。


**第四条 検知器の管理**


検知器の点検、校正、記録の保管および故障時の代替手順は、冥界交通局の責任において実施する。


検知器が故障した場合、「たぶん大丈夫」という判断による乗務開始を禁止する。


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