ノシナ•ガナノという男
地上ではヤゴナがノシナにツッコミを入れる。
「あーん、私の渾身の技をあんないとも容易く切るなんて…、益々モルモットにしたくなっちゃう…♡」と上空にいる女が言う。
「オレ、アイツ、キライ、ナブリコロス。」その横で男が呟く。しかし、女はそれを聞き逃さない。
「…そうかい、じゃあとっとと行ってきな!!」女がそう吐き捨てると男は一直線にノシナに向かっていく。ものすごい速さで男がノシナに殴りかかる。拳が当たろうとするその瞬間、男はノシナに踵で蹴られる。
「!?」
何が起きたか分からないまま男は飛ばされ民家に突っ込む。3軒ほどがクッションになり勢いが止まる。
「お前は眼中に無い。上にいる女をぶっ潰さねぇと安心して夜も眠れないんだよ。だけど、お前を潰さない限り降りてこなさそうだな。」ズボンのポケットに両手を入れてノシナは男に近づく。
「相手してやるよ。かかってきな。」ノシナは男を挑発する。どんどん男とノシナの距離は縮まる。距離が7mほどに縮まると、
「グ、グルァァァァ!!!」男が叫ぶ。
「!!」
なにかに気づいたノシナは後ろに飛び下がる。
ズバァァァァン!!!
ノシナがいた辺りに斬撃が生じる。
「あの距離からリーチは届かないはず…なのにどうして…」ノシナがそう考えている内に男は立ち上がる。
「オレノ、ギフト、『自由自在』、カラダヲ、ジザイニ、シンシュク、デキル。」
男は足や腕、上半身を伸縮させながらそう言う。
「ダカラ、コンナコトモ、デキル。」
男は一気にノシナめがけて飛びかかり、殴ろうとする。拳を前に出した瞬間、その腕が伸びてくる。が、ノシナは、それを平然と避ける。そのまま懐に潜り込み、一撃をお見舞いする。
「ガハァッ…!!」男は吹き飛び、血反吐を吐く。
「ギフトの効力が効く距離だったら、全部俺の攻撃範囲だって言いたかったんだろ。でも、それだけじゃ俺はなぶり殺せねぇぞ?」ノシナは余裕を感じさせる笑みを見せ男に言いつける。
バサッ!
ノシナから純白の天使族の翼が生えた。頭の上には金色の輪が現れる。なんとも神々しい姿だ。
「ウガッ、ウグゥ…。」男は眩しいのか、ノシナを見れない、。
「アイツ天使族のだったのか…!」ヤゴナが驚く。
「でも、天使族っていつも羽は見せてないか…?」チイアが疑問に思う。
「そうだっけか?でもこれで驚異がひとつ減るんだからいいだろ!」ヤゴナがはしゃぎながら流す。
プスッ
男の方から音が微かに何かが刺さった音が聞こえたた。
「ヌァァァァ!!!」突然男が雄叫びをあげる。
「っ!お前ら伏せろ!!」ノシナがそう注意をした瞬間、
ズババババババッ!!!
広場に無数の巨大な斬撃が発生する。チイアは間一髪で避けたものの、ヤゴナは細切れにされてしまった。
「ヤ、ヤゴナァァァァァ!!!」




