いろはの人体メモ
『小さい子が物を飲み込んだら』
小さい子どもは、何でも口の中に入れてしまう習性があるよ。だから、子どもが口に入れられる大きさのものを、手の届く場所に置いておくと、とっても危険だよ! 万が一、間違って飲み込んじゃうと、のどにつまらせて窒息したり、体の中で溶けて毒が体に回ったりするから、近くにいる大人に相談して、病院に連れて行ってもらおう! 完全に飲み込んでしまった場合は、無理に吐き出させると、のどにつまって危険だから、絶対やめてね。
『食中毒』
食中毒は、細菌やウイルスなどがついた食べ物を食べて、おなかが痛くなったり、吐いたり、下痢をしたりすることだよ。熱が出ることもあるよ。ばい菌やウイルスは、とても小さいから、目では見えないんだ。食べ物の見た目やにおいがいつもと同じでも、ついていることがあるよ。
食中毒を防ぐためには、まず、食事の前や料理をする時に、せっけんで手をよく洗おう。肉や魚は、中までしっかり火を通して食べよう。冷蔵庫に入れる食べ物は、長い時間、部屋に置いたままにしないようにしよう。また、消費期限が過ぎた食べ物や、変なにおいがする食べ物は食べちゃだめだよ。
もし食べた後に、おなかがとても痛くなったり、何度も吐いたりしたら、すぐに家の人や先生に伝えてね。原因によっては、人から人へ広がることもあるから、自分だけで我慢しないことが大切だよ。
『栄養』
栄養は、体を作ったり、体を動かしたり、体の調子を整えたりするために必要なものだよ。食べ物や飲み物に含まれているよ。
『消化』
消化は、食べ物を体の中で小さく分けて、栄養として取り込みやすい形にすることだよ。
『吸収』
吸収は、食べ物からできた栄養を、腸から体の中に取り込むことだよ。
『口』
歯で噛み砕き、食べ物を消化しやすい形にするよ。唾液には、ご飯やうどんに含まれるでんぷんを消化する『アミラーゼ』という酵素が含まれているよ。舌で食べ物を混ぜて、嚥下によって、食道に食べ物を送るんだ。舌には『味蕾』っていう、味を感じる器官があるよ。
『食道』
食道は、口から胃へ食べ物を運ぶための管だよ。のどの奥には『気道』と呼ばれる空気が通る道と、『食道』と呼ばれる食べ物が通る道の分かれ道があって、『嚥下』によって、食べ物が通る道が開き、間違って食べ物が気道に入らないように、気道のふたが閉じるよ。
食道は気管の後ろを通って、胃につながっているんだ。食べ物が食道に入ると、食道の筋肉が順番に動くよ。この動きを『蠕動運動』といって、食べ物を胃に送るんだ。食道には食べ物を消化、吸収する役割はほとんどないよ。
『胃』
胃は、一旦食べ物をためて、『小腸』で栄養を吸収しやすい形にする臓器だよ。その入り口を『噴門』、出口を『幽門』というんだ。
胃の中にはしわしわのヒダがあって、胃液と呼ばれるうす黄色の液体が出るよ。この胃液には『ペプシン』という酵素が含まれ、たんぱく質(お肉やお魚)の消化を促すんだ。『ペプシン』は酸性の中でよく働くよ。胃液も酸性(pH 1-2程度)なんだ。胃の中はこの酸にやられないように、『粘液』と呼ばれるねばねばの液で守られているよ。健康な胃はピンク色。
食べ物は、胃の中に数時間ほど留まって、出口の『幽門』を通って『十二指腸』に向かうよ。
『肝臓』
肝臓は、おなかの右上にある大きな臓器だよ。脂肪を小さく分ける『胆汁』を作り、脂肪を消化しやすくするよ。また、腸から吸収された栄養を蓄えたり、体が使いやすい形に変えたりするよ。お酒とか、体にとって害のあるものを分解する働きもあるんだ。
『膵臓』
膵臓は、胃の後ろにある細長い臓器だよ。『膵液』という消化液を作り、十二指腸へ送るんだ。膵液には、ご飯やうどんなどのでんぷん、肉や魚などのたんぱく質、油などの脂肪を消化する酵素が含まれているよ。膵臓は『インスリン』ってホルモンも作っていて、血液の中の糖の量を調節しているよ。
『十二指腸』
十二指腸は、小腸の始まりの部分で、胃の出口につながっている。胃から送られてきた食べ物に、『胆汁』や『膵液』といった消化液を混ぜて、食べ物をさらに消化するよ。十二指腸では、胃から来た食べ物の強い酸を弱め、この先の『空腸』『回腸』に食べ物を送るよ。
『小腸』
小腸は、胃の後につながる細長い管だよ。全長は大人で6メートルほどで、『十二指腸』『空腸』『回腸』と続いていくよ。
小腸は、胃から送られてきた食べ物を、消化液の働きでさらに小さく分ける。そして小腸の内側には、細かいヒダや『絨毛』と呼ばれる小さな突起がたくさんあって、ここから、消化された栄養を体の中に吸収するんだ。吸収された栄養は、血液などによって、肝臓や全身へ運ばれるよ。
『大腸』
『大腸』は、小腸の後につながる太い管だよ。小腸の周りをコの字型に取り囲んでいて、『盲腸』『上行結腸』『横行結腸』『下行結腸』『S状結腸』『直腸』からできているんだ。食べ物は小腸で栄養が吸収された後、大腸で水分や塩分を吸収し、残りかすがうんちになるよ。大腸の中には、たくさんの腸内細菌も住んでいるんだ。彼らは、食べ物の残りを分解したり、体に役立つものを作ったりするけれど、一方で体に悪さをする菌もいるよ。できた便は、大腸の最後にある『直腸』にたまり、『肛門』から体の外へ出されるんだ。




