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あめめといろはのおなか大冒険~弟が飲み込んだ魔法のアメ玉を取り戻せ!~  作者: しぐまみゅう
第三章 やっと脱出

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1. おむつの中に飛び出した

 ――息ができない! 苦しい!


 私たちはうんちの濁流に押し流されて、S字を移動した。そしてついに『肛門』から押しつぶされるようにして、体の外に出た。


「ゲホッ、ゲホッ」


 最悪だ。うんちの水を飲んじゃった。しかも全身うんちまみれで、体中からうんちのにおいがする。今着ている服、お気に入りのワンピースだったのに、服にもうんちがべったり染み込んでいる。もうこれは着られないだろうな。


 あめめとひなた兄ちゃんもすぐ近くにいた。


「ひなた兄ちゃん、大丈夫?」


「ああ、辛うじて」


 ひなた兄ちゃんが、うんちまみれになった顔を手でぬぐった。青ざめている。ひなた兄ちゃんは水泳も苦手だ。隣のあめめも戦意喪失という顔だ。でも、みんな無事に、はるとのおなかから出てこられてよかった。


「ここは、はるとのおむつの上かな」


「だろうな。この紙、水分をよく吸い取ってくれるから助かるよ」


 うんちの水をおむつがよく吸い取ってくれて、あれだけ水浸しだったのに、おむつの上はからっとしている。


「そうだ! 魔法のアメ玉」


 私はぐったりしている2人を置いて、魔法のアメ玉を探しに行った。


「あった、あった」


 最初に胃の中で見た時よりだいぶボロボロになってしまったが、はるとの体の中で溶けてしまわなくてよかった。私はほっと胸をなでおろした。


「ひなた兄ちゃん、あめめ、魔法のアメ玉も見つかったよ~」


 私が叫ぶと、2人もよろよろしながら、集まってきた。


「ありがとう、いろは!」


「みんな無事で、アメ玉も無事でひとまずよかった。とりあえず、おむつの外に出よう」


 ――ゴトゴト、ガタガタ


 おそらくはるとが動いたのだろう。私たちはおむつの中で、バランスを失って倒れた。


「うわーーーん。ママ!」


 はるとが大声で泣き始めた。あっ、そっか! おむつにうんちが出て気持ち悪いのか。


「このまま、変に動かれるとまずい。とにかく早くここから出るぞ」


「これ、どっから出ればいいの?」


「俺もおむつのことはよく分からん」


「ええ!」


 その時、遠くからママの声がした。


「はると、どうしたの?」


 よかった、ママだ。さっき、ひなた兄ちゃんが連絡したから、早めに家に帰ってきていたのか。


「ママ、うんち」


「まあまあ! はると。ちゃんと教えてくれてえらいわね。今おむつを取り替えるわね」


 よかった。これでおむつの外に出られる!


「うわぁ!」


 安堵したのもつかの間、また大きく体勢が変わり、私たちは倒れ込んだ。


「最近、便秘気味だったものね。やっと出てよかったわ」


 ママがはるとのズボンを下ろし、おむつを外した。そしてついに、私たちはママと対面した。


「いろは、ひなた、あめめ! あなたたち、一体そこで何をしているの!?」

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