表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/45

第28話

車を森の入り口付近に停める。


目立たないよう、枯草などで車を目立たないように隠した。

今回は5~6日の日程。2か所の採掘ポイントが盗掘されているかどうかの確認が目的だ。

森の入り口から一番近いポイントまで2日はかかる。ほとんど徒歩の往復で日程が消化される。


装備の最終チェック。問題無し。

水と食料の大半をレモンが背負う。いえ俺が持ちますとテツが言うが、じろりとにらんで背負子に積む。


「では、山に入ろう」


隊列は、パトラが前衛。案内役であるレモンがすぐ後ろに付く。

中衛はテツ。センサーで周辺を監視しながら歩く。後衛はバネッサ。


元々山道であっただろう場所が、草が生い茂り、道としての機能は無くして自然に戻っている。

草を分けながら進む。必要ならパトラとレモンが草を刈りながら進む。


もう肩が上がらないから戦闘は頼むぞと言っていたが、なかなか腕の振りが鋭いレモン。

街で孫娘と歩いているような自然体のレモンをみて、バネッサはギルの時代の採取師の匂いを感じた。


この森を抜ければ岩山の麓に到着だ。深い森を4人は無言で進んでいく。

レモンはいつの間にかサングラスを外している。


初めてレモンの目をみるとかわいい垂れ目だった。


◆ ◆ ◆


麓と言ってもそこそこ標高はある場所で野営をする。


大岩の影に小さな洞穴があった。過去に商会で整備した野営用の場所らしい。


テツはセンサーを片手に周辺警戒のルート確認のため外に出た。

離れてみると、大きな岩が洞穴の入り口を隠している。いい場所を作ったものだ。


パトラは焚火ができると聞いて喜んでいた。煙は大丈夫なのか?

バネッサは穴が気になるようで、壁を気にしていたが。


センサーを打つ。周辺に人はいない。

大きな岩の前は見渡しも良い。今夜はセンサーのモードを変えて色々遊べそうだ。


◆ ◆ ◆


夜になると、レモンが干し肉と豆のスープを振舞ってくれた。


商館に伝わる名物料理らしい。少し辛みがあるが寒い時期は温まるだろう。

全員がお替りできるくらいの大きな鍋だ。バネッサ達は満腹になった。


食後はパトラの焚火を囲んで雑談だ。車中の暗い話から一転、レモンの昔の失敗談を聞いて全員小声でくすくす笑う。


そろそろ周辺警戒に出るかとテツが考えていると、隣のレモンが話をしながら胸元から小瓶をとりだした。

酒かな、ちょっと油断しすぎではレモンさん、と思ったが、小瓶の中身は銀色の丸薬のようだ。持病でもあるのだろうか。


「警戒に行ってくる」

とテツが立ち上がると、バネッサが小声で叫んだ


「あの時の匂い!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ