表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
28/67

慶応4年(1868年)2月 江戸江戸城 詰所控えの間 勝海舟

とうとう小栗上野介が完全に失脚した。あの家柄もあり能力も人一倍ある男が、領地である上州権田村に隠棲するらしい。このまま放おっておけば、必ずや薩長の奴等にも目をつけられる。将軍家をお護りするためにも、小栗のような強硬派は邪魔だ。このまま放おっておけば、再び旗印に担がれかねぬ。ここで芽を摘まねばなるまい。


恭順を決められた上様、老中のお歴々に変わり御庭番衆の実権を握っているのは俺だ。御庭番衆頭の三橋成方(どうやら代々受け継ぐ通称のようだ)を詰所の控えの間に呼びつけ、密命を下す。「その方、京より下って来る軍の主力ではなく、予備軍の司令官に接触せよ」そうだ、主力を抑え功をあげるのは俺の仕事。「で、接触後如何様に事を運びましょうか」流石は代々受け継がれてきた御庭番、必要最低限の命令で事が済む。「抗戦派の頭目、小栗上野介が上州に御用金を運び込み。再起のため隠れ潜んでいる。と、信じ込ませよ」主力は薩摩の西郷、予備は長州の世良のはず。西郷なら骨が折れるが、世良ならば如何様にもなろう。「もし、疑念を抱くようならこの書状を使うと良い」事前に作って置いた、偽の御用金目録と自分の委任状だ。「はっ、ではこれより手の者を使い事にあたります」配下にも気を配っておくべきだろう。「此度の事、抗戦派が結束を固めぬよう犠牲の羊は必要であろう?これで抗戦派が大人しく矛を収めてくれれば良いのだが…」後は世良修蔵が、何処まで上手く踊ってくれるか…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ