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剣と魔法の世界に行きたいって言ったよな?剣の魔法じゃなくてさ?  作者: 六轟


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785:

 朝食後、1時間くらい俺に頭を撫でられて機嫌を治した聖羅から、昨日教皇と話し合ったという『教会バトルロイヤル~奥多摩がリングだ!~』の詳細情報を聞くことができた。


 ・参加資格は、教会信者、もしくは、教会信者から代理人として指名された者のみ与えられる。

 ・信者1人につき、3名迄参加登録ができる。

 ・バトルロイヤルのエリアは、現在人の住んでいない奥多摩全域であり、指定エリア外の外周には電流が流れる有刺鉄線がある。

 ・バトルロイヤル中は、試技バッジを使用し、死亡判定を受けたら即待機所まで転送され、その時点でリタイアとなる。

 ・参加資格があれば途中参加が可能だが、その場合途中参加した者の試技バッジから、本人がリタイアするまで常にアラームが鳴り続ける。

 ・最後までバトルロイヤルエリア内に残っていた1人が優勝となる。

 ・最後に残った参加者が全員同信者からの依頼で参加した代理人、または信者本人の場合、その信者を優勝とし、最後の人にならずともバトルロイヤルを終了する。

 ・優勝した者には、次代教皇の任命権が与えられる。

 ・信仰心とは力であり、勝敗とは運命である。


 とまあ、大体そんな感じらしい。


「大試は、参加したい?」

「いや、したくない」

「じゃあ、代理人を指名したらいい」

「……ん?まて、俺は参加資格があるのか?信者かどうか微妙じゃないか?」

「大試の場合は、色々教会にとって利益になることを表でも裏でも結構やってるから、特別枠だって」

「特別枠……」


 まあ、我ながら割と色々やっている気はするけれども、それはそれとして特別枠とか言うのに入れられたら厄介ごと増えそうで怖いな……。


 いや、そうでもないか?

 そもそも信者であれば誰でも参加できるみたいだし、わざわざ特別枠なんてので無理やり出場する必要もないしな……。


「とはいえ、ソフィアさんの考えを実行に移すなら、都合がいいのは確かですね」

「じゃろ?リンゼたちにさせとるのは、あくまでただの訓練じゃ。どこまでやった所で実戦ではない。特訓で今以上の魔術の腕を身に着け、仕上げに試技バッジとやらを使う疑似的なものとはいえ、実戦を体験させることで形になるんじゃ!」


 ネグリジェから着替えてくれる気配が無かったので、仕方なく俺の着ていた着る毛布を羽織らせておいた。

 でも、何でだろう……?

 俺と違って、ソフィアさんが着るとやけにゴージャスに見える……。


「聖羅、『教会バトルロイヤル~奥多摩がリングだ!~』って何日にやるんだ?」

「明後日」

「そうか……いや、早すぎないか?教皇を決めるのって相当な大事件だろ?普通もっと準備するんじゃ……?」

「そんなこと無い。もし教皇のオジサンが死んだら、直ぐに次に偉い人たちが集まってその日のうちに次の教皇のオジサン決めるらしいし、何より教皇たるもの神からの突然の試練に狼狽えるだけではダメだから、常に何事にも備えておくべきなんだって」

「そうなんだ……」


 まあ、参加人数は多そうだけど、その分つぶし合いも加速しそうだから、奥多摩に人が集まり過ぎて身動きが取れないって事にはならないんじゃないかとは思うし、1日あれば終わりそうだな……。


「じゃあ、俺の代理人に指名するのは、リンゼと彩音と涅でいいか?」

「そうじゃな!」

「リンゼさんが参加してくれるなら、私は応援に回ります!」

「私は、大試と観客席でイチャイチャする」

「……いや、いいけどさ」


 美少女とスポーツ観戦……スポーツかどうかは意見が分かれるけど、デスマッチをしっかり見るだけじゃ飽きるかもしれないしな……。


「ソフィアさん、あの3人の特訓は、あとどのくらいで終わりそうですか?」

「まあ、今夜もう一回やれば、エルフ並みになれるじゃろ」

「それはすごいな……」


 リンゼたちの才能もデカいんだろうけれども、流石に2晩の特訓で、新しい魔術の使い方をある程度ものにするってのはデタラメな気がする。

 まあ、魔力を大量に持ちつつも、魔術を使う事すら出来ない俺には、その難易度が体感的にはちょっとわからんけれども。


「他に参加したい奴がいないかも確認しておくか。代理人に指名してからやっぱり自分も出たいって言われても困るし」

「それなんだけど、聖騎士の女の人たちが参加するみたい」

「あ、そうなんだ。あの人たちも信者といえば信者か……」

「うん」

「……そういや、あの護衛の皆さん、シスター服でヘッドバンキングする曲をネットに上げて大人気になってるらしいけど、どういうノリで参加するんだろう?」


 普通に考えたら、シスター服着てデスメタル歌ってる事自体がヤバイ気がするんだけれども、それでもやっぱりでるんだなぁ……。


「他には?誰か噂とか聞いてる?」

「それが……私の父、王が参加したがって、そのせいで私の義母である王妃にガチギレされたおかげで大人しくしていることになったそうです」

「王様はそういう事しそうだよな……。他に報告ある人いるー?」

「では、私が」

「おっと、アイか。自分も参加したいってか?」

「いいえ、そお『教会バトルロイヤル~奥多摩がリングだ!~』とは別の話なのですが」

「うん、どうした?」

「ソフィアモデルの急場しのぎ木像が完成したそうです」

「木像?石じゃなくて?」

「はい、その内見せに行くと連絡が入っていまして……」


 見せに来ないといけない程の芸術作品が現れた……かもしれない。





感想、評価よろしくお願いします。


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