表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
覗き穴ダンジョン~自宅警備員の俺の部屋の壁にダンジョンの深淵を覗ける穴が空いた件  作者: 御手々ぽんた


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/57

第54話 大量にゲットしてみました

「凄いね、ドッペさん。こんなに大量なの、初めてだ」


 俺は霊羅さんの姿をしたドッペさんと、ウキウキ気分で帰っているところだった。ドッペさんも俺につられたのか嬉しそうに笑っている。

 時空の綻び探しは想像以上に順調で、これまでにないぐらい、大量の収穫があった。


 それも、綻び石ばかりだ。持ってきていたコンビニ袋が心地よい重さになっていた。


 どうやら嗅覚探査は、時空の綻びのサイズまで指定して探すことが出来るようなのだ。


 というのも、ドッペさんが案内してくれた時空の綻びはどれも小さいサイズのもので、当然、綻びから手に入る箱も小さいものばかりだったのだ。


 そうなると、その場で箱を開けて中身だけ回収するのも容易だった。箱はすぐに消えてしまうので。


 ──ドッペさんが周囲を見てくれているから、誰かに見られる心配もしなくて良かったしね。本当に、この見た目でさえなかったら完璧だったのに……


 俺はワンピース姿の霊羅さんの見た目をちらりと横目で見る。

 中身がドッペさんだとわかっていても直視するのが少し気まずい。それぐらい、圧倒的だった。


 ──あと、やっぱり、どうしても目立つんだよな……。なんであんな奴がこんな美女を連れてるんだという視線を、今日は何度、浴びたことか………


 俺はやれやれと首をふると、気を取り直してコンビニの袋に詰めてある今日の収穫を改めて覗きこむ。


 ──本当に素晴らしい収穫だよな。十個以上あるし……そういや、一個、変なのあったな……


 俺はコンビニの袋に手を突っ込んでガサガサと漁る。

 すぐに探していた物が見つかる。


 それはサイズは綻び石と同じくらいの石。ただ真っ白で、立方体の数字の入っていないサイコロのような見た目だった。


「まあ、帰って落ち着いたら鑑定すればいいか──ああ、ごめんごめん。何でもないよ、ドッペさん。独り言独り言。さ、帰ろうか。べべちゃんたちを待たせてる訳だしね」


 俺はこちらを気にしていたドッペさんに謝ると、二人して家路を急ぐのだった。


 ◆◇


「ただいま……あれ、アビちゃん、いない?」


 俺は部屋に入りながらドッペさんと顔を見合わせる。

 ドッペさんがこてんと首を傾げて壁の方を指差す。


 アビちゃんは深淵にいるんじゃない?と伝えたいのだろう。


「ああ、そうだよね。ただいまー」


 帰宅して早々に、俺は冷蔵庫の壁にある覗き穴ベータから深淵を覗き込みながら、アビちゃんに帰ってきたよと伝えようと声をかける。


 俺が覗きこんだ先の深淵。そこは、再び戦場と化していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ