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死忘とダンス

 世界というのは無慈悲なものである。死忘のために失われたものを求めるのだから。

だが、全ては虚構にすぎない。誰かの妄想。ただ、それが具現化したらどうなるのか。シュレーティンガーの黒箱に子供たちを閉じ込める。果たして大人に彼らはなれるのだろうか。

彼らにとっての最後の審判は辛いものになると言うに。反世界の王女を捜し出さねばなるまいて。彼らを救うためにも。救われたいと彼らが願っているのならば。永遠のピーターパンは存在しうるのか。疑問が生じてくるね。

 そら、流星がやってくるぞ。間欠泉のように。結晶群を空へと創り出しているのかもしれない。それが嫌なら、王女を捜したらどうかね。

 アウロラは動き出している。王女を捜しているのか。その流星を沈めようとしているかは知り及ぶことではない。

 今回の首謀者は誰になるのか。ジョーカーは動くのか分からない。救いはどこにあるのか。もはや、この小世界は滅びへと傾いていないかね。王女が否定する力を与えられたばかりに。

 アウロラは王女に出会えるのだろうか。それこそがこの死忘の悲劇の醍醐味でもあるのだがね。

 いくらこの城が盤石だろうとも、全ては虚構に過ぎない。妄想の強固さが関わってくる。誰の妄想だろうね。少なくとも、語り手の私ではないよ。

 空となるこの場所では、逆さまの流星群によって死忘が死亡へ変わりゆく。

そして、滅んだ世界の残骸となるのだろうね。成るのは廃墟の豪邸か。無数の墓標か。誰が死忘者で誰が捜し出すのか。全ては我らが偽神の手の平かもしれない。エクスデウスマキナと手を取り合って、ダンスを踊っているのかもしれない。

喜劇か悲劇かはそれは誰も知り及ぶことはできないもの。我々は単に語るしかないのだよ。最後まで語り尽くせるかはどうかすら、妖しくなってきたのではないのかね。

 ルクスの謎を晴らしたほうが良い。ルクス・リ・アンゼ。彼女が反すること。否定を否定したからこそ、強い肯定は成されているのだから。

 全ての虚構が暴かれた今、我々にできることは何か。それは死忘を死亡に変わること。

いつまでも生への醜い執着を、妄念を止めたまえ。アウロラとルクス・リ・アンゼの邂逅はもう果たされているのだから。この場で出会ったときからずっと。

 我々は死亡するだろう。されど、忘れてはならない。我々はただの語りのために生み出された存在であり、真の全ては偽神とエクスデウスマキナのダンスに過ぎないのだからーー。

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