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雨の子守唄
雨。雨が降っている。深夜に静かに。雨音を聞きながら目覚める。
等間隔で雨粒たちが落ちてくる。一定のリズムが心地良い。
ぼんやりとした灯りの下で私は聴いている。雨の子守唄を。
微睡みを私に覚えさせる。だが、目覚めた今、雨を紡がずにはいられない。
静かに、しっかりと。電灯の下で催眠術にかかりそうになりながら、ペンを走らせる。
梅雨にしては、一月早い雨。彼女は眠っているのだろう。藍色の雨傘を差す彼女は。
早雨の中で藍色の傘を差して、歩けることに喜びを感じながら。
彼もまた、雨が降ることで喜んでいるのだろう。雨の中の彼女は美しいから。
雨は静かに打ちつける。地面を伝い流れていく。昼夜を問わずして。
この雨はいつまで降り続けるのか。深夜中ずっとなのか。それは誰にも分からない。
雨の日の灯りはぼんやりと照らしている。濡れた地面を。砂利の上を、人工芝の上を。
見ていた夢を微睡みを洗い流すかのようにして。静かに降り注ぐ。
悪いものも良いものも、すべてを流していく。灯りは静かに照らしながら。
昼間も降れば、様々な色の傘が現れるのだろう。紫陽花が花咲くように。
微睡みの中で大きく欠伸をしながら、私はこれを書き紡いでいる。気ままな猫のようにーー。




