表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
44/52

深夜の引き出し

 その引き出しは深夜のゴミ捨て場に置かれていた。しかも、忽然と。

 鍵穴が付いた引き出し。開けるための鍵は不在。乱暴を受けた形跡からするに、無理矢理開けようとしたのだろう。可哀想に。だが、幸いにもその場にいたのは、一人の怪盗だった。ピッキング技術に優れ、開かずの宝箱を開けた実績を持っている。

 彼の手にかかれば、正確には彼の持つピッキング技術にかかれば、鍵が不在でも開けることができる。

 さて、彼は引き出しの鍵穴を開けると、そこにあったのは忘れられていた思い出だった。

引き出しが現役使われていた時のもの。何十年と語り継がれていったものである。

 その記憶の結晶体とも呼べるダイアモンドが密かに輝きを放っていた。

 怪盗は月夜に照らされたダイアモンドを見て美しいと感じた。

誰もが見惚れてしまう。そんな輝きを持つ思い出の結晶石。怪盗は軽く笑うと、ゴミ置き場から去っていった。あるいは気づいたらゴミ置き場に迷い込んでいたのかもしれない。

深夜の散歩を楽しんでいた。それだけかもしれない。けれども、巡り会ったのだ。鍵穴に鍵を差し込んでくれる人物に。時の流れに忘れ去られた引き出しはーー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ