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カフェ

 ある町のカフェには毎日のように落とし物が集まってきている。

 店主は最初はどうしてなのかと考えていたが、いつの間にか気にするのを止めてしまった。

落とし物が流れてくるカフェって、どこか面白いと思っていたから。

 そして、今日も落とし物が流れ着いていく。気がついたら、カウンターに置かれたり、バックヤードに置かれていたりする。

 落とし物ついでに、カフェでコーヒーを頼みながら。夜にはカクテルなどの酒を出しながら。

儲けが出ているから、別に良いと店主は考えていた。落とし物が流れ着いていくカフェとして、その町では定着していたから。見つからない時はカフェに行けば良いと根強く思われていたのである。

 だが、どうしてカフェに落とし物が流れ着くのか。それは店主すらも分からないことだった。

常連となっている夜間営業の花屋に聞いたことあるが、彼も分からないと言う。

コラボの話を持ち込んでいるパン屋の主人に聞いたことあるが、彼も分からないと言う。

 謎の深まるカフェ。それは誰でも分からない謎に満ちているのだーー。

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