表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
20/63

美術館のニ階

 私は気がつくと美術館の二階にいた。

吹き抜けの美術館である。

 一階の展示物を二階から眺める。すると、一階から人影が現れた。どうやら展示物を鑑賞しているようである。

正直、羨ましいと思った。展示物を間近で見られるのだから。

 遠目からでは鑑賞が難しいというのに、彼は間近で鑑賞できる。

 私にはできないのだ。遠すぎて、星の輝き程度にしか分からない。展示名すら分からない。

 彼のように間近で鑑賞できたら良いのに。

 私は不満を抱いていると、急に彼は驚いて膝や頭を床につけて、まるでひれ伏すようになった。

 彼の急な行動に嫉妬よりも、何故か心配が先立った。

どうしたのだろうか。彼がさっき見た展示物のせいだと思う。この状況ではそうとしか考えられない。

 やがて、私の視線は捉える。あの赤色金剛石を。美しくカットされた宝石を。四つの貴石を持つ宝石を。

女王の名に相応しき宝石を。

 そして、奇しくも彼と同じ結論が出てくるだろう。

 あの宝石がこの美術館に飾られているということはすなわち、所有者に最後の鬼籍を与えたのだとーー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ