家庭科の憂鬱
これは、副教科が苦手な高校生の愚痴である。
家庭科の調理実習は好きだろうか。
小学生の頃、調理実習を楽しそうだと適当なこと抜かしてた私は、数年後にそれが大っ嫌いになるとは考えもしなかっただろう。
先日、高校に入学して初の調理実習があった。
米を炊き、味噌汁を作り、卵を焼けというミッションが我々に課せられた。
結果から言うと、まあどちらかと言えば失敗した。
米は美味しく炊けたし、味噌汁は出汁の味が体に染みて良かった。しかし卵焼きは甘くなく、しょっぱくなった。本来の砂糖の分量分の塩が入れられたからだ。
こうなってしまった原因はと言うと、半分、いや全部、家庭科教師のせいである。
私の通う高校は5人1組の班に分かれて各班で1つの調理台を使って調理するのだが、その調理台にはデフォルトで白い粉が置かれていた。「卵に砂糖を入れて混ぜる」という工程を知っていたら、間違いなくそれを砂糖だと思うだろう。まあ、それが塩だったということだ。焼いてる途中にその粉を舐めたやつがいて気づいた。
胡椒が隣に置かれていた段階で気づくべきだった。
ちなみに、この事故が起こっていたのは私の班だけでなく、多くの班で私の班が作ったのと同じのおいしい()卵焼きができていた。
本物の砂糖はというと、家庭科室の一番前の先生の調理台に置いてあった、というわけではなく部屋の端っこの物置みたいな場所にあった。クラスのだいたいの人が「ちゃんとそこに置いてあるって言ったでしょ!」と怒られたがちゃんと聞かせられてないのは家庭科教師の責任だろ。あと今回の調理に使わないものがなんで置いてあったんだよ。
そもそも、家庭科教師って基本的に嫌われやすい人が多い気がする(ド偏見)。私のこれまでの経験上、家庭科教師は説明下手な上にすぐキレるおばさん率が高い。現在の私の家庭科教師はその例に当てはまる。最近更年期という悪口が男子の中で広がっている。小学校の頃の家庭科教師はめちゃくちゃ優しい人だったが、中学の頃の家庭科教師はなぜか合唱部の顧問をやっているおばさんで、合唱部の人への贔屓がひどかった記憶がある。教師という仕事が好きだと語っていたが、生徒を苦しませるのが好きを聞き間違えたのかもしれない。
さて、家庭科教師への悪口はここまでにしておいて、調理実習失敗のもうひとつの原因を書いておこう。まあ家庭科教師のせいとも捉えられるかもしれないな。
それは、普通に我々生徒が無能すぎたということだ。
私が通うこの自称進の家庭科教師は、やはり自分の勤めているところを、優秀な生徒が集まる進学校であると思っているので、説明は結構端折られていた。
当然、私のクラスの人間たちは勉強が中途半端にできるだけの無能ばっかで、料理が上手い人などおそらくいない。私だってその例外じゃない(中学校の成績は副教科で落としまくっていた人間だからな、私は)。そんな奴らが調理なんてしたら、事故までは起こらなくとも手際が悪すぎて時間がかかるのは誰にだって予想できることだろう。家庭科教師以外ならば。
私の班は調理中、誰がどの工程を担当するかという話と、忘れ物をしたやつ(私だ)がいたことで喧嘩が勃発していた。流石に物理攻撃はされなかったが、無能という暴言が飛び交っていたのと嫌な空気が漂っていたのは間違いがない。
中学の頃の調理実習は事前の授業で誰がどの工程を担当するかまで細かく決めていたが、高校はそれほど甘くなかったわけだ。甘くなさすぎでもあったが。
話をまとめると、家庭科教師が初見殺しトラップを無自覚に仕掛けていたのと、我々自称進生に過剰な信頼がされていたことにより、高校生活初の調理実習はどちらかといえば失敗という結果になった。
というのがテスト期間前の話で、今週は今週で調理実習がある。
さあ、今回はどんな愚痴が書けることが起こるだろうか。
楽しみの真逆の気持ちでいよう。
筆者の御坂御傘です。
以前から書こうと思っていた、勉強や美術以外での憂鬱回です。
こういう回の構想はだいぶ前からあったのですが、テスト回などを書いていると間に入れる余裕がなくて、だいぶ後回しになりました。これからはこんな日常回が増える予定です。
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