第14話 交流戦の開幕
久しぶりの更新となります!
ようやく学校の行事も一段落し落ち着いてきたところです。
では、第14話、どうぞ!
「では、交流会の内容を発表いたしましょう」
交流会で行う事は毎年毎年違うらしい。
内容はその年の生徒会長が決めているらしく、他の生徒会役員も内容は聞かされていないらしい(先生の受け売り)。
「今年の交流会では…グループ同士での模擬戦をしてもらおうと思っています」
「「「「「「「ええーーーー!!!!!」」」」」」」
「なんですか?ご不満でもあるのなら手を挙げて述べなさい」
「…」
「無いようですね。では、グループの代表者は前に来てくじをお引きなさい」
ざわざわざわざわ…
周りは少なからずとも動揺しているようだ。
と言っても俺達も何が起こってるのかはあまりわかってはいない。
とにかく今言えることはこのグループで協力しなければならないということだけだ。
「とりあえず、くじを引いてくる代表者を決めるか」
「そうだな。そうしないと何も始まらない」
「でも、どうするの?このチームのみんな個性強そうだし協力できるかな?」
「協力などなくとも私一人で十分ですわよ」
「うーん…そうだねえ。僕は協力した方がいいとは思ってるよ」
「…私は…どっちでもいい。協力しろというならする…」
「…みんな我が強いな…」
「まあとりあえずくじを引く人は誰でもいいんじゃないか?」
「そうだね!くじ引くだけなんだから適当でいいよね」
「なら神薙速斗。あなたがお行きなさい」
「ええっ!俺!?」
「当然ですわ!あなたがこの中では一番下位者ですわ。ならば上位者の言うことは聞くものでしょう!」
「ちょっと!そんな言い方ないんじゃないの!」
「なんですの?風華さん。まさかあなたこんな最弱の男を庇うと言うんですの?」
「庇うとかそんなのじゃなくてさ!そんな言い方はないんじゃないのかって言ってるだけよ!」
「それを庇うと言うのですわ!あなたもしかしてこんな男に惚れてるんですの?」
「ほ、惚れてる…。いや、そんな…。私なんか…速斗の足元にも及ばないし…。そもそも私なんかじゃ釣り合わないし…」
「…ほんとに惚れてるんですのね…」
「と、とりあえず俺が引いてくればいいんだな?」
「そうですわ。よろしくお願いします」
「僕もよろしくお願いするよ」
「速斗、俺からも頼むぜ」
「わかった。じゃあ行ってくるよ」
「変な相手と当たるようなことになったら承知しませんわよ!」
「勘弁してくれ…」
俺は壇上に向かって歩いていった。
もういくつかのグループは既に代表者を決めて壇上に上がっていた。
少し経つと全てのグループの代表者が出揃った。
「では、先着順に引いていただきます。それと、この代表者はグループのリーダーとなり、チームを率いてもらいますのでご了承ください」
「…はっ?」
「なんですか?」
「い、いや…なんでもないです」
「そうですか。では引いてください」
これは…とんでもないことになってしまったぞ…。
俺はチラッと自分のグループを見てみる。
案の定アリシアさんが俺を睨みつけていた。
…お前が俺を選んだんだろうが…
「お待ちを!」
アリシアさんが声を上げた。
「なんでしょうか?」
「私が神薙速斗に変わってリーダーとなります」
「それは無理です」
「何故!?」
「一度決めた事は二度と変えない。この学校の規則です。それともあなたの家はそんな簡単な規則を守れないほど不躾な家なのですか?」
「うっ…申し訳ありませんでした。ご無礼をお許しを」
「その謝罪、受け入れましょう。では、気を取り直してくじを引いてください」
俺の前には五人の代表者がいた。
順々にくじを引いていき、トーナメント表が埋まってゆく。
俺の番になった。
「では、速斗さん。くじをお引きなさい」
「はい」
俺は強いとこと当たらないでくれよと心の底から思いながらくじを引いた。
実際強いところなどよくわからんが。
「…七番です」
「七番…ということは八番を引いた三グループの方との試合となります」
「三グループ…」
「第四試合なので時間に猶予はあります。じっくり作戦を練るなり、休息を取るなりしてお過ごしください」
「わかりました」
第三グループか…
見た感じはあまり強くはなさそうだ。
だが、油断は禁物。
見た目に騙されて油断するなどあってはならないことだ。
常に相手には全力で挑む。
これが戦う相手に対する礼儀であり、常識だ。
「俺達は第三グループだってよ」
「見た感じはどうだ、速斗」
「そうだな…相手は恐らく遠距離型が二人に中距離型が一人で近距離型が三人ってとこかな?」
「どうしてそう思ったんだい?」
「あまり制服の上からだから詳しくはわからないが筋肉の付き方や細かな動きから推測したんだよ」
「すごいな。そんなところまであの一瞬で見てくるとは。最弱と言っても伊達ではないね」
「そんな褒めても何も出ないぞ、ルーカス」
「純粋な賞賛さ。どうやら僕は君の実力を過小評価していたらしいね」
「それで、だ。こっちは…遠距離型一人、中距離型二人、近距離型三人ってとこかな?」
「誰がどこにいるか当ててみてくれるかい?」
「近距離型は俺、アリシアさん、哲也。中距離型はルーカス、風華。遠距離型はノアさんってとこだな」
「みんなどうだい?」
全員が頷く。
アリシアさんは渋々だったが。
「流石だな、速斗。だが、一つ問題がある」
「なんだ、哲也?」
「実はな、俺のディユ・グナーデなんだが」
「どうしたんだ?」
「効果が周りの味方の能力を上昇させるもので俺自身には効果が無いんだよ」
「なんだって!?」
「俺も驚いたんだがな。だから、俺は戦えるかどうかは怪しいところだ」
「…なんとか打開策を見つけることは出来ないのか…」
「色々考えなさってるところ悪いんですけども私はあなた方に協力は一切しませんので。私一人で十分ですわ。では、ご機嫌よう」
「おい!待てよ!」
待てという言葉も聞かずにアリシアさんはどこかに行ってしまった。
「まあ、こうなった以上は仕方ないね。僕達だけでも連携を取っていこうか」
「そうだな…。哲也、お前のディユ・グナーデの能力の効果を一からきちんとしてくれ」
「ん?わかった。俺のディユ・グナーデは戦友の絆。効果は自分が味方だと認識した相手同士の能力を上昇させる。その効果は絆が深ければ深いほど上昇する、だ」
「自分が味方だと認識した相手の能力上昇…か」
「自分を強化できないのも納得だろ?」
「待ってくれ…少し考えてみる」
俺は哲也が自分のことを本当に強化できないのか考えてみることにした。
(自分が味方だと認識した相手…。このディユ・グナーデの肝は認識した、という点だろう。そして、相手同士。自分が、味方だと認識…)
「そうだ!哲也!後で試したいことがある!」
「何か思いついたようだな。わかった。後でまた会おう」
「僕達はどうしてたらいいんだい?」
「俺がこの五人の能力を最大限生かした作戦を立案しておく。それはまた後で紙にでも書いて配るから今は自由にしていてくれ」
「オーケー、リーダー」
「じゃあ一時解散!」
さあ、始めようか。
交流戦に向けた最初の一歩を。
久しぶりなのでおかしな点がありそうで怖い。
これからも更新頑張っていくのでよろしくお願いします!
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