LOG.50|コンクリートの味|Where did I make a mistake?
4号機の旦那は、
地元で有名なヤクザ、
デス君だった。
大ピンチ中の大ピンチだ。
100%負ける。
デス君に逆らったやつは…
マジな意味で、殺される。
デス君
「お前、見た事あんなぁ…?」
「中央だろ?」
中央とは
地元の地域の呼び方だ。
シン
「違います」
ガンッ
警棒で殴られた。
シン
「いっ!」
デス君
「中央だろ?」
「思い出したわ」
「原チャリのガキだろ?」
昔、原チャリ乗り回して、
デス君に車で轢かれたことがある。
シン
「すみません」
「そうです」
ガンッ
シン
「いっ!」
「すみません!」
悶絶。
シャンプー台の下に倒れ込む。
シン
「~っ!」
4号機
「シン、ごめんね」
「セヴァンスター楽しくてさ、」
「旦那に言っちゃったの…。」
「言わなきゃバレると思って…。」
バカか…! コイツ…!
4号機
「そしたら…呼べって。」
当たり前だ…!
デス君
「1000万持ってこい」
「全部売れよ」
「マンションも会社も。」
シン
「許してください」
デス君がスッと
俺の目の前に座り込む。
顔をギョロっと覗き込んだ。
デス君
「無理。」
警棒をパンパン叩くデス君。
デス君
「おい、お前…」
「何回抱かれた?」
4号機
「3回くらいかな」
「アタシ、嫌って言ったのに。」
「無理やりだった。」
シン
「てめぇ…!」
「ウソついてんじゃ、」
また鈍い音が
美容室に響いた。
シン
「~っ!」
デス君
「3回、な」
「じゃ、お前の周りを3人殺す」
「それが嫌なら、1000万だ」
「どっちか選べ」
俺の周り…か。
痛みでフワフワしてる中で
リュウトや
2号機や
3号機や
皆の顔が浮かんだ。
ガシャン!
俺は、
近くにあった
小さいテーブルを
デス君に投げつけた。
そのままダッシュ!
美容室から逃げた!
やったぜ!
大成功!
すぐに自分の車を拾って
マンションへ戻った。
急いで玄関を開けた。
バターン!
すると、皆がいた…!
よかった!
シン
「説明は後だ!」
「急いで逃げるぞ!」
「皆で!この街から!」
リュウト
「あ!Suica切れた!」
ピリリリリ
2号機
「はぁい、もしもし?」
「え?幼稚園から?」
「えぇー…うん。…うん。」
3号機
「…ぷっ。」
「私は聞いてるわよ?」
シン
「……ったく。」
「お前ら、バカばっかりだ。」
「ほら、早く逃げるぞ。」
……あれ?
俺はいつの間にか、
コンクリートにキスをしていた。
目の前ではリュウトが縛られ、
チンピラにボコボコにされている。
なんでリュウト…?
ここはどこなんだ?
どうやら
工場のような場所。
…どっからが夢だ?
すっかり意識が飛んでいたようだ。
何発目の警棒で意識が飛び、
どうやって拉致されたのかも、
何も、分からない。
俺は、どこで間違えたんだ?
やっぱ俺は…
1人じゃ……全然ダメだな。




