↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不倫の神様  作者: 天狗
PR
43/69

LOG.43|旅立ち、親友、酒|Change the world







俺の人生は、最高の人生だ!



神様なんて、いねーんだよ!



幸せも成功も自分で掴むもんだ。



俺は祈らないし、神も信じない。




俺は俺のやりたいようにやる。


今俺の会社は、ガチでイケイケだ。




塗装工で、自営業。



5人ほどの職人を雇い、

事務員も合わせると、

地域ではまぁまぁデカい会社だった。





その頃は、伸び盛りだった。




しっかり遊んで、

しっかり働いて、

人生絶好調だった。







ーーー





仕事の終わりはだいたい夜8時すぎ。

そこから、いつものバーに行く。




そのバーは、俺のホームだった。






夜8時過ぎに行くと、

マスターのバーには

若い連中で埋めつくされていた。






「あ、シンさんお疲れ様です!」


「シンさんこの前ありがとうございました!」


「シンさん一杯奢らせてください!」


「シンさん」


「シンさん」






皆が、声をかけてくる。



俺は、この街の顔だった。






よし、今夜も全力で遊ぶぞ。




ダーツで勝ってやるぜ。




勝負事は、絶対負けねー。








ーーー






カウンターのいつもの席につく。



一番端の席。




マスターが

「今日もお疲れ〜」と

ハイボールを出してくれる。




マスターの店は、

住宅街の中にぽつんとある


情報の中心地だ。




マスター自身は、

見た目が50半ばとは思えないイケおじ。


ま、俺のほうがカッケーけどな。





マスター

「今日ダーツはやるのか?」



シン

「やるやる!」

「もう少ししたらリュウトくるから!」

「今日もテキーラ呑ませまくってやる」



マスター

「リュウト…いつも可哀想に…」




ピッ


マスターがリモコンで

ダーツの機械に電源を入れた。




シン

「そんなことよりさぁ…!」

「なぁ、マスター!」

「俺、最近TikTok伸ばしたいんだよな〜」

「なんか、モデルの知り合いとかいない?」

「会社で、 TikTokやってるとこ多いじゃん?」

「モデル踊らせてバズりたくてよ」





マスター

「モデル?」

「なんだそりゃ。」






シン

「先輩もやってんだよ!」

「俺も撮りたいんだよ、映える動画とか!」

「で、何万再生もブン回してさ!」

「この街で目立ちたいんだ!」

「社長としてよ!」

「誰にも負けたくねーんだよ!」






マスターが少し悩む。






マスター

「うーん……」

「モデル、かぁ…」






シン

「現役モデル、とかさ。」





カランコロン


バーのドアが鳴る。




シン

「お、リュウト」

「ここだ」




リュウト

「おお、わりーわりー」

「ちっと遅くなったわ」





コイツの名前はリュウト。


175cmでゴツくて、

ボクシング経験者でイケメン。


ガキの頃から

ずーっと、一緒にいる。


地元を離れた俺にも

2時間かけて、

会いに来てくれる変なヤツだ






マスター

「おうリュウト」

「お前…今日は最後まで働いたのか?」

「今度の職場こそ、長続き頑張れよ?」



リュウト

「今日はラストまでいた!」

「今回は大丈夫そう!」

「いい人ばっかだし!」




マスター

「毎回ソレ言ってるだろ…」





テレテレテレ!


テレテレテレ!



ダーツの機械が警報音を出す。




マスター

「あ、早く投げろってさ」




シン

「あ、忘れてた」

「よっ!」




俺が

座りながら投げた、

ダーツの矢がド真ん中に刺さる。



ダーツの機械がズギューンと鳴る。





リュウト

「げ!」

「BULLかよ!」




シン

「は!」

「俺の勝ちな! リュウト!」

「1800奢り決定!」




リュウト

「エイム、神だろ!」






マスター

「頑張れリュウト…」




コト



コト



1800テキーラが2つ並ぶ。




リュウト

「また今日もテキーラ…」

「見ただけでゲロ吐きそう…」




チンッと

テキーラを乾杯して、

2人で一気飲みした。








マスター

「でよぉ…シン。」






シン

「ぷは!」

「あ!モデルね!」

「どう? いる?」





マスター

「いや、モデルは、いねぇよ。」

「でもよ、ふと思ったんだよ」

「お前の本指名じゃダメなのか?」




シン

「サヤカさんか!」





サヤカさんは

俺の本指名。


このエリアで

大人気なキャバ嬢だった。


よくマスターの店で

同伴していたから

マスターもよく知ってる。





シン

「そりゃいいな…!」

「やってくれっかな!?」





マスター

「交渉次第だろうな。」

「まぁでも……」

「めちゃくちゃ金額高そうだよな…」






シン

「だよなぁ……。」

「んだよ、チクショー…。」

「モデルいねーかなー!」






俺は

アイコス(電子タバコ)をくわえて、

乱暴に肘をダンッと置いた。




シン

「イライラすんなー…」

「勢いつけとくかー…」

「マスター、テキーラ10杯」



マスター

「あいよ」




リュウト

「ほえ!?」

「ま、待ってくれ…」




コト



コト




リュウト

「う、嘘だろ?」




コト



コト



コト



コト




シン

「嘘じゃねーよ、呑むぞ」

「潰れる時も一心同体だリュウト」

「今日は潰れるぞ」



コト



コト



コト



マスター

「頑張れ…リュウト」



コト



リュウト

「オーマイゴッド…」




チンッとテキーラを乾杯して、

二人でガブガブ呑み進めていく。




シン

「ぷはぁ!」

「チクショー!」

「あーあ!どこかに!」

「フィリピンハーフで!」

「エロくて美人で!」

「気高くてナルシで!」

「現役モデルで!」

「男を犬扱いする女王様!」

「そんなの、いねーかなー!」






マスター

「それ、お前の性癖だろ…」







シン

「ぎゃはは!」

「性癖というか、神だろ!」

「神だ!神様!」

「そんなヤツ、ホントにいたらよ!」

「俺、絶対惚れて、」







リュウト

「うぷ」








リュウトが

滝のようにリバースした。







シン

「うげ!きったね!」







マスター

「うわぁ!」

「シン!飲ませすぎだ!」







マスターが焦って

カウンターから飛び出した。








シン

「わ、ごめんマスター!」






俺も急いで掃除を手伝った。






マスター

「マジかよ…?」

「お前……!」

「謝れるのかよ…!」







シン

「おい!」

「俺だって謝るぞ!」

「さすがに!」

「悪いと思っ、」







リュウト

「うぷ」







リュウト、

2発目のリバース。



2発目のほうが、

量が多かった……。



びちゃびちゃと、

物凄い勢いで周りに跳ねた。






マスター&シン

「「うぎゃぁ!」」






この時は、



何も考えねーで、

毎日浴びるほどに呑んでいた。



これがずっと、

続けば、良かったのに。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。