LOG.11|仰せのままに|Suffering,to,you
ミカに、
ホテルへ呼び出された。
ホテルに到着し、
ふとスマホを見ると、
ミカから
LINEが来ていたことに気づいた。
ミカ
『先に入ってる』
『102』
言われた部屋に入ると
ミカは窓際に座っていた。
生まれたままの姿で
グラスを片手に頬杖をついて、
こちらをジッと見つめていた。
光の少ない部屋で、
彫刻のようなシルエットだけが
静かに浮かび上がっている。
ミカ
「謝りたいの?」
足を組みなおして、
頬杖をついたまま、
眉毛を片方ツンと上げるミカ。
シン
「…うん。本当に」
「ごめん…俺、我慢できなくて」
「でも、会いたくて、キツくて」
「その、だから…あの!」
ミカの前では急にIQが下がる。
まともな日本語が使えなくなる。
ミカ
「…ふーん」
細い指が、
手元のグラスをくるくる回す。
ミカ
「許してほしいなら…」
「ちゃんと犬になってよ。」
静かに、淡々と、
まるで天気でも言うみたいに。
シン
「犬、って…」
ミカ
「ミカの言うことを全部聞く。」
「…ってこと。」
「今日こそ、ね?」
俺は生唾を飲んだ。
ミカは立ち上がり、
ベッドで仰向けになった。
ミカ
「ほら、ここ」
細くて華奢な首を指さしてくる。
ミカ
「アタシの首、絞めて」
シン
「…え?」
俺の手を掴むミカ。
俺の指を使って、
自分の首筋をなぞりながら、
自分の理想的な位置へ案内する。
ミカ
「ここ。」
「ここを、ぎゅって。」
俺の手を喉元へ案内し、
息を荒くした。
ミカ
「アタシを、苦しませて。」
「…はぁっ」
かなり、
興奮しているミカ様。
ミカ
「わかった?」
「…はぁっ!」
「”わん”は?」
「お返事は?」
胸の奥がざわっとした。
恐怖と
興奮と
背徳の
全部が混ざっていた。
シン
「…わん」
ミカ様の仰せのままに。
苦しみ、を、貴方に。
俺は少しずつ、
力をこめていった。
ぎゅ。
それに合わせて、
ミカは目を閉じた。
指に柔らかい皮膚と、
その奥の鼓動が伝わる。
ミカ
「そこ……っ!」
「んぐ………離して!」
言われた通り手を離す。
ミカ
「…っはぁ!はぁ!」
顔を真っ赤にして、
苦しそうだが、
目はキラキラと嬉しそうだった。
ミカ
「もっ…!ゲホッ」
「もう1回…!」
……ぎゅ!
それを何度も繰り返す。
そのたびに、
ミカの息が甘く震えた。
ミカ
「シン……!」
「っ…!ゲホッ」
「シン…!」
ミカが、力なく、開脚した。
ミカ
「きて…」
「しながら、首を絞めて…!」
「同時が好きなの…!」
ミカ史上、最も甘い声だった。
ーーー
そして……
あっという間に数時間経過。
全てを出し切って、無音の時間。
俺は疲れ果てて、
ミカに覆いかぶさったまま、
肩で息をしていた。
そのままミカは
小さい両手で、
一生懸命、俺にくっついた。
ミカ
「撫でて……」
シン
「うん」
俺は指をクシのようにして
ミカ様の髪の毛をなぞった。
ミカ
「ん…」
「撫でるの…下手くそ…」
「………すぅ」
「すぅ…すぅ…」
ふふ。
文句言ってる割に、
すぐ寝ちゃって、愛おしい。
なんだか、
少しだけミカと、
心が近づいた気がした。
賢者タイムの中でも、
俺は”ミカの香り”を感じていた。




