はわわとろぉん……ちょー美形店員ご降臨。あま声ちゅるる、ミカエルさま
★前回のお話★
人気カフェ『おしゃべりうさぎ』へ向かった二人。
そこには、健太のシナリオを酷評したトレンドモデル・井上直の姿があった。
直は健太を見下すような態度を取り、
健太は黙って立ち去ろうとするものの、
らんはその姿に胸を痛め、怒りを抑えきれず、直に真正面からぶつかる。
バチバチギロロの急展開!
はてさて、続きはいかに……?
ででん。
「矢沢くん、いまなん時?」
イライラ、むっすぅぅ。
「えっと……もうすぐ、二時」
直とバチバチしてから、ずーーっと列の中。
ぐぎゅるるる……
はらも私も、ブチギレ寸前だってんでぃ。
「次、入れ」
(くはああああああ!)
直のあのだる声といい、
キャーーーーーーーー!
ファンズのキイロ声といい……
イライライラリン。
でも、それよりも……キッ!
スマホと私をちらちら、ぱっぱな周囲の目。
さっきのトラブル。
『ちゃんと頭下げるまで……ぜったい、引かないから』
『はん。やってみろよ』
ぜったいネットに上げられたんだ。
犯人、出てこいっ。
「僕のせいで……ごめん」
矢沢くん、ぽつ。
(はぅぅ……)
しゅん顔させちゃったよぅ……チクン。
「ううん。私がしたくてしたんだよ」
にこっ。
矢沢くん、なぁぁんにも悪くないし!
悪いのは――ギロッ。
ぜぇぇぇんぶ、井上直!
『だっせ』
矢沢くんのどこがダサいんだよ!
ちらり。
アオクロ髪さらさら……
いや、今日はちょっとボサってるけど。
顔だって、あんたよりイケメン……
今日はビン底メガネだけど。
服だって……!
今日はスウェットだけど。
で、でもっ!
目はアクアマリンキラン、なんだからね!
鼻で笑うとか、許せん。
「もう、ぜったい土下座コースだっ!」
ふんす!
ついでにパッキン頭、つるりん仕上げにしてやんぜ。
じゃぶ、シュッシュッ。
「……藤井さん、庇ってくれてありがとう」
「友だちなんだから、あたりまえだよっ!」
「……うん」
(うぅぅ)
矢沢くん、ずっとしょぼん。
さっきまで天国カフェだったのに……
パッキン悪魔が来たとたん、ぼーふーけーほーレベルじゃん。
「次、入れ」
ファンズ「キャーーーーーー!」
(くおぅぅ)
あいつ来るたび、キイロ声。
いいとこ、ビジュだけじゃん。
性格、地獄の最終ステージだよ?
まあ、すきな人はすきなんだろうけど……
私はぜったいムリ。
おもっきし、べーっ!
パッキン悪魔、こっちにパッ。
ギロッ。
私も、ギロロッ。
あ? やんの? お?
バチバチバチバチ!
店ん中へふいっ。
(ふん)
腰ぬけめ。
どや顔ふんぞり。
「もうすぐだね」
矢沢くんのしゅわ声、ぽとん。
「うんっ。店の中入るの、たのしみだよぉ」
たのしい話題にきょーせーシフト。
矢沢くんのにっこり、ちょっとでも回復させたい。
「生きてるうさぎ、いるの?」
にゃんこカフェイメージ。
「動物はいないんだ」
「……そっかぁ」
しゅん。
「でも、うさぎモチーフは山ほどあるよ」
「ほんと……!」
ぱぁぁぁ。
「うん。椅子の背もたれにうさぎの絵があって、ちっちゃいしっぽもついてるんだ」
(ひょえええ)
「かわいぃぃ」
「ぬいぐるみが座ってたり、うさぎランプのテーブルもあって。壁もうさぎ、陶器もうさぎ。うさぎ好きには刺さるよ」
(わはぁ)
矢沢くんのアクア、きらきらがもどってきたぁ。
「矢沢くんも、うさぎすきなの?」
ツインテぴょここ。
目、きららん。
「え……や……う、うさぎは……特に……」
急に、目ウロウロ。
(……んん?)
「でも、よく来るんだよね?」
首、ちょこん。
「う……まあ……」
汗だばぁ。
目、とーぼー。
(え……?)
なんでそんな反応。
「健太くん」
耳にこっとん。
(へ?)
なんだ、このあま声ドロップ……
顔くるっ。
「動画、お客様に見せてもらってね。飛んできたんだ」
(どひゃぁぁぁ)
ちょー美形店員さん降臨。
やわんキンキラ髪、さらさらふわん。
ハチミツ色のあまあまお目目。
ほっぺ、すー。
スタイル、すー。
眺めてるだけで……はわわちゅるぅん……
(尊……ほふ)
とろぉん……じー。
矢沢くんを、ちらん。
(ん?)
なんか、視線ずるずる――ぽとん。
顔、りんごになってるよ?
「直がまた迷惑をかけてしまったようで……申し訳ない」
やわキラ店員さん。
ことりひざつき、ふかりぺこ。
仕草……貴族。
「僕は平気です。でも……」
矢沢くん、ちろっ。
目、ぱっちん。
店員さん、私へ顔くるっ。
どきゅーん!
(あわわわ)
「お客様……この度はスタッフの不手際でご迷惑を……深くお詫び申し上げます」
めっちゃ丁寧に、ぺこーっ。
「ああああの、そ、そんな、わ、私こそですすす」
背筋、勝手にぴしっ。
「動画につきましては、私の方から速やかな削除を依頼いたしますので、ご安心ください」
(うぇ?)
そんな権限あるの?
実は、ちょーすごい人とか?
ツインテ、びょん!
でも、ありがたすぎる……!
「あ、ありがとござます」
(がひゅぅ)
かんじゃったー!
「ぎゃっは! バッカじゃね」
な、な、なに?
「『ござます』って新語かよ」にやにや。
直ぉぉぉぉ!
おのれぇぇ……パッキン悪魔め……
どこからわいたぁぁ。
(ぐぬぬぬぬぅ)
「……大丈夫だよ」
耳元、こそっ。
矢沢くん……やさしいよぅ。
「直。ここはいいから、ホールを頼む」
美形……ううん。
ミカエルさま、直へキリリ。
(やーい)
おこられてるぅぅ。
ざまぁ。
ひゃっひゃっ。
「へーへー」
(がふん)
パッキン悪魔が……言うこと聞いた……だと……?
「はぁ……」
ミカエルさま、おでこぴとん。
頭ふるり、まゆぎゅ。
直にだいぶ振り回されてそ……
気の毒に……じとん。
(……およ?)
およよよよ?
直をちろん。
ミカエルさまをちろりん。
――はっ!
「矢沢くん……」
「……うん?」
「あのふたり……なんとなく……似てない?」
「ああ、うん。兄弟なんだ」
(どわはぁ)
やっぱりだった!
だってだって、髪キンキラふわん。
目、ハチミツとろろん。
美顔、バキュドーン!
どこ見ても、そっくりだもん。
(わひぃ……)
ミカエルさま。
このうさちゃん祭り店の、ご主人さまだったんだ……
ミカエル級の美形オーナーに、弟はハイスペック有名人。
そりゃもう、お客さんわんさか来るよねぇ。
列ちろん。
まだまだ、ずらら。
「お客様」
ミカエルさまの声、耳ことん。
「は、はいー!」
ツインテ、びゃん!
「度重なるご不快につきまして、心よりお詫び申し上げます。スタッフには適切に指導を行い、改善に努めてまいります」
ミカエルさま、またまたぺこー。
弟があれだから、兄もぜったいクセ強でしょって思ってたのに……
どこまでもジェントル。
こんな完ぺき人間が、あのパッキン悪魔のために頭下げてるなんて……くぅぅ。
「あ、あのっ……もう大丈夫なので、あ、頭……上げてください……!」
あせあせあせ。
これ以上、あなたさまを「しょぼん……」させたくないよ。
「……そうおっしゃっていただけて、安心しました」
天使スマイル、キラピカリン。
(ほっ)
天使の笑顔……うっとりぽわ。
「では、順番が来ましたら、すぐにお呼びしますので……少しだけお待ちください」
「はいぃ……」
きらりんスマイルちりばめ、ぺこり。
店内へ、すっすっす……しゅわ。
(尊……)
「矢沢くん……あの人、すごく上品だね……」
ほぅ。
「うん……ぼ、僕……あの人がいるから……通ってるんだ……」
矢沢くん……ボッ。
(わかるぅ)
あんなしゃなり貴族オーラ出されたら、オタオタしちゃうに決まってるよぉ。
「私も、リピ通い確定だよぉ」
ミカエルさまのこと、すっかりファンになっちゃった。
「うん、そうなるよね!」
矢沢くん、まゆピシッ。
(ふふ)
「だね!」
読んでくれて、ありがとうございました(*´ω`)
後編は、一時間後です(^^)/




