↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
16/25

いざ参らん! ミカエルさま……その想い、必ずやお届けしますっ!

★前回のお話★


飲み物の注文を取りに来た慎司に、らんと健太はそれぞれお気に入りのドリンクを頼む。

らんの思わずこぼれた表現に慎司が感心し、健太も「唯一無二の言葉だ」と静かに褒める。

らんは、これまで「へん」と言われてきた自分の言葉が肯定されることに、少しずつ自信を取り戻していった。


飲み物を前に、らんは健太に「飲んだら行こう」と促し、直と向き合う必要を伝える。

健太は戸惑いながらも、直がよく訪れていた公園の話をし、

そこが直にとって気持ちを落ち着ける場所であり、二人にとっての“心の隠れ家”でもあると明かす。


らんは、直の態度の背景を知りたいと考え、公園へ向かうことを提案する。

健太は慎司に「直と話す」と約束し、慎司から励ましの言葉を受ける。

二人は飲み物を飲み干し、視線を合わせ、直と向き合うために公園へ向かう覚悟を固めた。


ついに行動に移す決意を固めた二人。

直と会えるのか。

幼なじみ編⑤、スタートです(⁎˃ᴗ˂⁎)

 四時半、戦場オープン! 

 外へ、れっつごー!


(おっ)


 行列、きれいさっぱりしょーめつ。

 ミカエルさまも、やっと、はっふんほろぉんだね。

 店がほろんになった今こそ――いざ、決戦のとき! 

 どどんっ!


「オーナーさん。ごはん天国、ごちそうさまでしたぁ!」

 ぺっこん、びししっ。

「ごちそうさまでした」

 矢沢くん、ぺこっ。

「満足していただけて、何よりです」

 しっとり、ぺこん。

 大満足の満ぷくハッピーだよぉ。

 ここまでしてもらったら、恩返しモード全開っ! 

 直がこれ以上ミカエルさまをしょぼんぬさせないように、

 びしぃっと言ってやりますからっ。

 パーの手グーで、ぼんっぼんっ。


「あの、慎司さん」

「なんだい?」

「直が行きそうな場所……あの公園以外に、心当たりありますか」

 矢沢くん、きりり。

 迷いゼロ。

 かーっくいぃ!


「……すまない。直がどこへ向かうのか……正直、オレには思い当たらないんだ。あの公園って……芝生広場のあるところで合ってるかい」

「はい」

 きりり。

「そうか……」

 ミカエルさまのにっこり、光がしょぼん。

「……情けない話だけど、そんなことすら知らなかったよ」

 空気、どよん。

 矢沢くん、だんまり。

 私も、なんて言えばいいのか……しょん。


「……中学を出てすぐ海外に行って、ずっと走りっぱなしでね。帰ってきて店を始めたら、毎日が必死で……気づいたら、直のことを『ちゃんと見てやる時間』がなくなっていたんだ」


 ミカエルさま……


『あーあ、やってらんね』


 直が店を出てったとき、追わなかったのって、

『追いかける資格ない』って、どこかで思っちゃってたのかな……


「だからね。オレの中の直は……サッカーの話を心から楽しんでいた頃のままなんだ」

 ミカエルさまの光。

 またいっこ、ぱちん……ふっ。

(矢沢くん……)

 なんにも言わないなぁ。

 ちらっ。

 アクアマリン、ぱたん。

 手のひら、ぐぐっ。

「……オレが料理人として夢を叶えられたのは、直が背中を押してくれたからだと思ってる」

 そのときの直はきっと、お兄さんの夢を支えながら、

 自分の夢もまっすぐ見てたんだろうな……


「なのに……帰国してみたら、まったく別の道にいて……喜ぶより先に、最悪の想像が浮かんだんだ」


 矢沢くんが話してくれた『父親の強制』。


『直のお父さん、業界トップらしくてさ。その関係で、直はサッカー辞めて芸能界に入らざるを得なかったんじゃないかって』


 親の力が入っちゃったら、子どもは逆らえないよ……


「サッカー選手になるって、あんなに嬉しそうに話していたのに……」

 ハチミツの光……ゆらゆらしずん。

「オレが……日本に残っていれば……」

 手、ぐぐぐ……ぎゅっ。

 ミカエルさま……そんなに自分を責めないでよぉ。


「慎司さんの選択は……決して間違いじゃありません」

 ふわりにこっ。

「健太くん……」

「たとえ慎司さんが芸能界を強制されていたとしても、直は……絶対に黙っていなかったと思います」

 アクアマリン、きらりん。

「それは……」

「慎司さんが夢を叶えて、日本に帰ってきてくれた。直、絶対、嬉しかったに決まってます」

(うん……)

 私もそう思う。

 忙しくても店に来てるのが、その証拠だよね。


 まあ、接客は、ひどいけどねっ。


「そうだと、いいんだけどな……」

 ミカエルさま、ちょっとだけ、にこ。

「絶対そうです。だから……もう自分を責めないでください」

 ほんと、そうだよ。

 ミカエルさまがしょぼんぬしちゃったら、

 直もしょぼんぬまっしぐらだよぅ。

「……わかったよ。ありがとう、健太くん」

(わぁ)

 ハチミツ目。

 うるるきらら、もどってきたぁぁ。

 やったね、矢沢くん。

「よぉし! なにがなんでも直、にぱぁぁってさせるぞぉぉ」

 ぐいぃぃん、のびっ。

「うん。僕も……直の笑顔、取り戻したい」

(おわっ)

 矢沢くんのアクアマリン、きらん。

 やる気スイッチばちこーん。


 なんか、いいなぁ。


「引き留めてしまって、すまなかったね」

 ミカエルさま、キランにこっ。

(でたっ、このハカイ力)

 やっぱ、サイコーすぎ。


「いえ。こちらこそ、お忙しい中ありがとうございました」

 ぺこーん。

 角度ぴったり九十度。

 矢沢くんのぺこん、ほんっと『美の芸術品』。

「藤井様も、本日はご来店いただき、ありがとうございました」

 ぺこーん。

 これまた『美』の角度……!

「い、いえっ! あの……とても、きらんで……ふわんで……はいっ!」

 キモチ、ぐるぅん百八十度。

 ぺこーん。

 ミカエルさま、ふふっ。

 矢沢くんも、くすくす。

 あああああ、なんでふつうに言えないの私ぃぃ。

 かぁぁぁ。

「……直のことを……どうかよろしくお願いします」

 ふかぶか、ぺこん。

(ミカエルさま)

「はい」

 矢沢くん、きりっ。

「任せてください!」

 むね、どぉん。

 このらんちゃん。

 ツインテにちかって、必ずや直を、ばしぃっ、キュピィィン、うるるぅん、ぺっこぉんにしちゃいますからぁ!

 ふんすふんす。

「藤井さん、行こう」

 アクアマリン、シャランル。

(ひゃぁん)

 かっこよ……!


 ミカエルさまに、ぶんぶん手ふりふり。

 ミカエルさまも、ふりふりにっこにこ。

 つぎ来るときは、直もいっしょに、にこにこ確定っ。


「いざっ、公園へれっつごー!」

 ジャーンプ!

 ツインテ、ぴょぉぉん。

 メガネ、カクコン。

 ――とんっ。

(ふぃぃ)

 よし、満足。


 トコトコトコ。


「ねぇ、公園にいなかったら……つぎどこ行く?」

 私、くいん。

「うーん……」

 そりゃ矢沢くんでも、わかんないよね。


「なん時?」

 腕時計、ちらっ。

「もうすぐ五時」

 公園つくころには五時半かな。


 空の色。

 しろふわひらん。

 でももうすぐ、あかふわしずんにかわっちゃうなぁ……

「矢沢くん、ちょい、急ごう」

 速度アップ! 

 トテタタタタタ。

「え、あ、ちょ、藤井さんっ」

 あせあせテッテッテ。

 私スタタタタ。

 矢沢くんテッテッテ。

 スタタタタ。

「矢沢くん、だいじょうぶぅ?」

 くるりん。


(ぎゃひゃっ)

 いないぃぃ!

 置いてきちゃったぁぁ。

 ユーターン、タタッ。


 ――びゅん。

 ぶわっ。


(え……!)

 なにいまの風圧……


 くるん。


(だれもいない……)


 え、まさか矢沢くん?

 瞬間移動したとか?

 ツインテ、びゅほっ。


「おぉぉい……」

 ヘロンヘロン、ふにゃらぁん。

(あ、この声!)

 くるんっ。

「ま、待ってぇ……!」

 ぜっはぁ、ぜっはぁ。

「矢沢くん!」

 うしろにいたー!

「わ、わ、ごめんー……!」

 置いてっちゃってるなんて、思わなかったんだよぉ。


 それじゃあ、あの横切りびゅびゅん、いったいなんだったの?

 クロとキンが一瞬、光った気がしたけど……

 カラス?

 それとも……まさかのチーター?

 いやいやいや、ないない。


(……気になる)


 けど、いまは直が先!


「矢沢くん、あとからゆっくり来てね」

 足ぶみテコテコ。

「は、走るの……?」

 ぜーはー、へろりんぬ。

 私、こくん。

「公園いるかわかんないけど……もしいたら、のんびりしてる間に帰っちゃうかもだし」

「わ、わかった……またあとで」

 ふらりん、手ひらっ。

「うんっ、あとでね!」

 けーれー、ぴしし。


 よーし、全力モード発動っ!

 ダダダダダダダダッ。

 ツインテ、びょんびょん。

 足、ぐるるるる。

 百メートル十秒台発動!

 今こそ見せるときっ。

 公園めざしてダッシュダッシュ。

 うおおおおおおおお。

 うさぎぽしぇっと、どるるるるんびゅびゅんっ。

 走れぇぇぇ!

 ぴゅんぴゅんぴゅん!


 直ぉぉ!

 いなさいよぉぉぉ!


読んでくれて、ありがとうございました(*´ー`*)

中編は、一時間後です☀

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。