うさぎマシュマロぷかぷかぴょん♪ クロうさほろり、穴ぐらポツン。
★前回のお話★
らんは、次々と運ばれてくる料理を味わいながら、無意識に独特な語彙を口にし、終始満足気。
健太はその言葉を丁寧に記録し、創作の参考にすると伝える。
らんは恥ずかしさを覚えつつも、健太が自分の言葉を大切に扱ってくれることに、少しずつ自信を取り戻していった。
飲み物を注文するため、らんがベルを鳴らして店員を呼ぶ。
混雑する店内を見渡しながら、らんは直の行方を気にする。
一方で健太は、らんの表情を見て、店員が来ないことへの不満だと勘違いし、
らんは慌てて誤解を解こうとする。
まったり過ごす二人のその後――
幼なじみ編④、始まります(⁎˃ᴗ˂⁎)
「大変お待たせいたしました」
ふわにこ。
(きゃふん)
ミカエルさまぁぁ。
お待ちしてましたよぉん。
きゅるりん、目、ぱちぱちぱちぱち。
「忙しいのに呼びつけて……すみません」
矢沢くん、ぺこぺこテレテレ。
「とんでもないよ。こちらこそ気を遣わせてしまったね」
ミカエルスマイル、天使の光……ほふ。
「い、いえっ、いえいえっ」
首、ぶぶぶぶぶんっ。
手、ぱたたたたたっ。
矢沢くん、天使の前だとかんぜんにひよこ。
「藤井様」
(おわっ!)
「お食事、楽しんでいただけましたか?」
ピッカン、ニッコー。
「は、はいぃぃっ! それはもう、はい」
背筋、ぴぃぃん!
ツインテ、ぴゃぴゃぴゃん。
わはぁぁ……名前、覚えてくれたのぉ……
うれしス。
「それはよかったです」
しなり、きゅぴん。
(ふぎゃぁぁぁっ)
目、ジュクシッ!
ぺこぺこぺこ。
私も弱すぎ……ピヨヨ。
「慎司さん、飲み物お願いします」
矢沢くん、ほっぺぽりぽり。
「喜んで」
ぺこん。
「藤井さん、どれにする?」
メニュー、そっ。
(おおっと)
手のひらぴっ。
矢沢くん、メニューはノーセンキューだよっ。
「へっへぇん、ラビラテアイス! 最初からこれって決めてたんだぁ」
どやぁ。
うさぎマシュマロ、チャチャチャプールでぷぅかぷか。
ミルクはふわふわ雲みたい。
やさしい色で、こころとろん。
「ストローくるる、グラデきらんっ」
ふんふふぅん。
「あ! 待って」
矢沢くん、パソコンすちゃっ。
「えーっと、『ストローくるる』それから……」
カタカタ、まじめ顔、きらん。
(うひゃぁぁ)
また拾われたぁ。
かぁぁぁ。
「藤井様の表現は、とても美しいですね」
(きゃはぁぁん)
そんなそんなぁんですよぉん。
ミカエルさまの『くすっ、キラン』には敵いませぬよぉぉ。
「……でも私、ゴイ? いつも無意識で言ってるんで……覚えてなくて……」
しょん。
「無意識の言葉ほど、心がまっすぐ届くものですよ」
ふわん、にこり。
どきりんこ。
(ミカエルさま……)
「僕もそう思う。藤井さんの言葉は……唯一無二で、ほんとに強い。誰にも奪えない力だよ」
まゆきりっ、にこっ。
(ううう……矢沢くぅん)
こんなにほめられる未来、想定外すぎ。
『へんなの』のボーレー、しっしっ。
成仏しろーっ。
リリリーン。
(おわっ)
別のお客さん、あっちで手をひょい。
「はい、ただいま」
ああん……ミカエルさま、天界にもどっちゃうぅぅ……
「ラビラテアイス、すぐお持ちしますね」
しっとり、ふかぶかぁ。
「お、おねがいしますっ」
ツインテ、ぺっこん。
「健太くんは、いつものでいいかい?」
「はいっ。お願いします」
ぺこぺこ。
「少々お待ちください」
ぺこん、すっすっす。
天使のハネひらひら、行っちゃった。
「矢沢くん、いつも、なに飲んでるの?」
「これ」
指とんっ。
(ブラックラビ……かわよ)
写真、じーっ。
「まっくろの海に、クロうさぎさんがこっそり」
「うん。コーヒーにブラックチョコが沈んでるんだ。珍しい組み合わせだよね」
(だね……)
ぴょんぴょんうさぎ、穴の中。
月夜がピカリ。ふぅわふわ。
「森の奥。ほろり、きゅん……」
「きれいだね」
カタカタ、矢沢くん。
「クロの中、うさぎさんポツン」
「……なんか……直みたいだな……」
ぽそっ。
「……え?」
私、顔ぱっ。
メニューじっ。
(……あ)
うさぎさん。
ちょっとだけ泣きそう。
「いつも何気なく飲んでたけど……藤井さんの言葉で、初めてそう見えたよ」
(矢沢くん……)
アクア、こぼれ落ちそう……
直のこと、ほんとに大事なんだなぁ……
(……うしっ)
「飲んだら行こ」
気合い、むんっ。
「ど、どこに……?」
「直のとこに決まってるでしょ!」
鼻息ふんふん、ぷしゅー。
「ごはん食べたら追いかけるって言ったじゃん。ちゃんと話さなきゃ」
ついでに説教してやる!
「いや、その……うん……」
矢沢くん、たじじじ。
(あのねぇ……)
「平日じゃ会えないし、日曜だって運まかせだよ?」
今日って、すっごいチャンスなんだもん。
これはもう、行くしかないやつ。
「う、うん……」
(矢沢くぅん……はぁ)
直のことば。
『友達みたいな顔されると迷惑』
『もう声、かけんな』
ずっと刺さってるんだろうなぁ。
(むーん……)
直の呪い、重すぎ。
「ほんとは……知りたいんでしょ?」
「……え」
「サッカーをやめた理由とか……直に言われたこととか」
じーっ。
アクアマリン、ふるふる震度三。
ほらぁ。
やっぱ、気になってるんじゃん。
「私は、知りたい」
目、きりりっ。
矢沢くんは直を、友だちだって思ってたはずなんだ。
ううん、いまだって、こんなに大事に想ってるじゃん。
なのに――
『残念ながらいないんだ……ひ、一人もさ』
あんなこと言わせるなんて、ありえない。
「許せないよ。矢沢くんのココロをぐちゃぐちゃにしたまま、知らん顔してるなんて」
手、ぐぐぐっ。
「……藤井さん」
「矢沢くんが行かなくても、私は行くよ」
とっつかまえて、ぜんぶはき出させてやるっ。
「行きそうな場所、教えて」
むんっ。
「……うぅ……」
しぶしぶ、ぎゅっ。
「矢沢くんっ」
ずいっ。
「い、今はわからないけど……昔は公園で、よくサッカーの練習してた……よ」
「朝の、あの公園?」
こくり。
「直、嫌なことがあると……そこに行ってたんだ。気持ち、落ち着けるために」
ぽそっ。
(なるほど)
あそこ、直の安全地帯なんだ。
「……藤井さんが、誰もいない公園見て『ひみつのかくれんぼ』って言ったとき、ちょっと驚いたんだ」
(へ?)
「私、そんなこと言った……?」
あわわわ。
あせあせ。
「言ってたよ。すごく自然に」
にこっ。
(がはぁぁ)
また無意識ポエム出してたぁぁ。
「あそこは、僕らの『心の隠れ家』なんだ。だから、藤井さんにそう言われたとき、なんか……図星つかれた気がしたよ」
(そっか……)
あの土曜の朝のしん……ってした空気。
だれにもジャマされない『ココロのひみつきち』って感じだったもんなぁ。
「矢沢くんは、いまでもよく行くの?」
「うん……まあ」
耳、カカカ。
(え?)
なんでそこで、アカくなるの……?
(……あっ)
「昨日、公園の前にいたよね。私が散歩してたとき」
お散歩してたら、『……ふふ』ってわらう声がして、
うしろ、くるんしたら……アクアマリン、バーン!
「もしかして。直を探しに来てた……とか?」
「うっ……」
目、つつつぅ。
ビンゴですかっ。
(えー)
めっちゃ、すきじゃん……
「ちなみにだけど……毎日チェックしてたり?」
目ちろぉ。
「あ、う、いや、ちが、えっと……」
まっかっか。
キョドりすぎ。
(かはぁぁ……なんだ)
もうこたえ言ってるようなもんじゃん。
「お待たせいたしました。ラビラテアイスとブラックラビです」
ミカエルさま、ふわん……天界の風。
矢沢くんの前、そっ、カチャ。
「ありがとうございます」
やわん、ぺこり。
私の前、コースターそっ。
グラス、カラン。
(はわぁん……)
天使のハーモニー……
「ありがとうございますっ」
ツインテぺこん。
「ごゆっくり、お楽しみください」
目、とじ。
ぺこりんぬ。
すっすっ。
「あ、あのっ!」
(矢沢くん?)
「……はい?」
ミカエルさま、シャラッとターン。
「色々と……本当に、ありがとうございます」
テレレ、ぺっこん。
「礼なんていらないよ」
手、ぱっ。
エンジェルスマイル、ピカン。
「は、はい。あの……慎司さんに心配かけないように……僕、直とちゃんと話します」
「健太くん……」
ミカエルさまのハチミツ目、ふるるるる。
くすっ。
まつげぱたん。
「……あの子は、きっと君の声を待ってるはずだよ」
ゆるり、ぺこん。
くるん、すたすた。
ミカエルさま……ありがとうございます。
ぺこりん。
「藤井さん」
「……うん」
矢沢くんへ、顔ぱっ。
こくん。
グラス、すちゃ。
矢沢くんも、カップぐぐっ。
出陣のかんぱい――カチン。
コーヒー、コクン。
ラテ、チュー。
いっしょに、ごっくん。
視線、ぱちっ。
まゆ、きりりっ、こくん。
目指すはあの公園!
直のココロへ、ずばばばーんとトツゲキだー!
読んでくれて、ありがとうございました。
次回更新は、今夜6時40分です(≧V≦*)




