↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
14/25

ミカエル料理、ハピるるん♪ アクアかたたん、たんたたん。

★前回のお話★


小学四年生のとき、直は突然サッカーを辞めてしまう。

健太が理由を尋ねても「飽きた」と答えるだけで、真意は分からないままだった。


その後、直は芸能界へ進み、二人の間には距離が生まれる。

数年後、慎司の店で再会した健太は、完成したシナリオを直に読んでもらうが、

「単調でつまらない」「才能がない」と厳しい評価を受ける。

さらに「友達みたいな顔をされると迷惑」「もう声をかけるな」と突き放され、健太は深く傷ついた。


らんは、直の態度の背景には、夢を失ったことへの悔しさや複雑な感情があるのではと考え、

健太を責める必要はないと伝えて励ます。


直に向き合う決意を固めたらん。

健太も向き合う覚悟を持てるのか。

幼なじみ編③、スタートです★

『らびりんすーぷ』ずず……ごくん。

 うさぎさん野菜たち。

 夕やけ色のみずうみで、くぅるくぅるダンシング。

 スプーン、ちゃぽ。

 すくっ、とろぉん、ぽたぽた。

 ずず……ごくん。

(んんん……!)

「ぴょんぴょんすすす、夕やけこやけ、ろろんて消えちゃった」

「……夕焼け小焼け、か」

 キー音、カタカタカタ。

(はにゃん?)


 ま、いっか。


『ばにーはにーとーすと』ふわん、とろぉん。

 はむっ。

(ふわろろぉん)

 うさぎ耳、バターがしゅわん。

 はちみつ、トゥルルルン、ハチさんありがと。

「キンキラトロン、サクッ、じゅわぁぁん……」

 ほふぅ。

「……ハチミツを『キンキラトロン』か……面白いな」

 カタカタカタ。

(……じぃぃっ)

 矢沢くん、ずっとカタカタ……なに書いてんだろ。

「……ん?」

 私へ、顔ぱっ。

「矢沢くん、食べないの?」

 首、こてん。

「食べてるよ? 藤井さんこそ、気にせずどうぞ」

「……わかった」

 んじゃ、もぐもぐ続行。


 おつぎは『らびもちしょこら』ぷにりっ。

 うさぎさんほっぺ、もっふもふ。

 あーん……んにゅにゅにゅぅっ! 

 おもち、もちもち大行進。

 チョコ、とろぉん。

 もっちもっち、ごっくん。

「もちつきうさぎ、ぺったんぺったん」

(しあわせぇぇ)

「へぇ……発想、すごいな……『ぺったんぺったん』……っと」

 カタカタカタ。

「……ねえ」

「んー?」

 カタタタのまま返事。

「その……ずっとカタカタしてるの、私のことば?」

 首、ちょろん。

「うん。聞くだけじゃ、もったいないからね」

 アクアマリン、きらん。

(うえぇ……)

「わ、私……なに言ってたの……?」

 パソコン、くるりん。

 画面、じぃぃ。

(うっわっ)

「へん語、ずらぁ……」

 こんなのずっと言ってるんだ、私。

 かぁぁぁ。

「変なんてぜんっぜん。むしろ、藤井さんの宝物だと思うけどなぁ」

 まゆ、しょぼーん。

「うう……」

 そう言ってくれるのはうれしいけどさ……

『へんなの』って言われた数のが、ずーっと多いからさ。


 でも、矢沢くんがほめてくれるようになってから、

『自信メーター』ちょびっと、上がったんだよね。


「……それ、集めてどーすんの?」

 ぽしょ。

「もちろん、シナリオに使うよ」

 パソコン、くるんっ。

「じゃあ……必要なことば、言って。私、詩でもゴイでも考えるから」

『ぴょころん』サクッ。

(んんんんー!)

 口ん中、クリームぱらららぁ。

 マカロン、サクホロ。

「わたがしほっふん、ころんころぉん」

 もっふもっふ、ごっくん。

「いいね、それ」

(んにゃっ!)

 カタカタ。

「えーっと、『ほっふん、ころんころん』……保存っ」

 タンッ! にっこにこ。

(んもぉぉ)

「またふいうちメモぉ……はずかしいってばぁ……」

 ぴょころん、サクサクサク。

「ごめんごめん。でも、狙って出す言葉より、無意識に出た言葉のほうが温度があるって思うからさ」

「えぇ……」

 そういうもんなの? 

 作家さんののーみそ、よくわかんないや。

 むぐむぐ、ごっくん。


「そろそろドリンク、頼もうか」

 矢沢くん、くすっ。

「はーいっ! さんせーっ!」

 ツインテ、ぴょこぉん! 

 ベル、ふるる。

 リリン。

(はふぅ……)

 天使のライブ、尊い……ララン。


 そういえば、いまってなん時だろ。

 きょろきょろ。

「どうしたの?」

「……時間、気になって」

 矢沢くん、腕時計ぴっ。

「……もう四時だ」

「ここ入ったの、二時前だったもんね」

 ヤツがキレ散らかして出てってから、

 まさかの二時間ワープ。


「あいつ、どこ行っちゃったんだろうね」

 ぽそ。

「ああ……直? うん……」

 店内ちらっ。

 満席ぎゅうぎゅう。

 ちらっ。

 ミカエルさま、天使の笑顔で大忙し。

 きょろろ。

 スタッフさんもてんてこまい。

(うくぅ……)

 パッキンのヤツぅぅ。


『あーあ、やってらんね』


 テレビだけやってればいいのに。

 なんで店に乱入してくんの?


『呼びつけたんなら、さっさと注文しろよ』


 客に向かって、あの言い草。

 やる気ないんなら、出てくんなっての。

 ぷんぷん。

「店員さん、きっと忙しいんだよ」

「へ?」

 ぱっ。

 私、きょとん。

「え? 誰も来ないから、怒ってるのかと思って」

 矢沢くん、あせあせへらっ。

(ぎゃっ!)

「ち、ちがうよっ。直のこと思い出して、ぷんぷんしてただけだよぉ」

「ああ、そういうことか」

 ちょっとー。

 ほっとしないでよー。

 てかさ……矢沢くんの中の私。

 ぜったい『ぷんすこ気短ガール』になってるよね。

 まあ、たしかに? 

 今日ずっと、キャンキャン吠えてるし。

(もぉぉぉ!)

 パッキン悪魔のせいで、イメージだだ下がりぃ。

 矢沢くんには、天使モードの私を見せたいのにぃ。

 ぷいぷいっ。


読んでくれて、ありがとうございました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

続きはこのあと1時間後に更新予定です✿

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。