ミカエル料理、ハピるるん♪ アクアかたたん、たんたたん。
★前回のお話★
小学四年生のとき、直は突然サッカーを辞めてしまう。
健太が理由を尋ねても「飽きた」と答えるだけで、真意は分からないままだった。
その後、直は芸能界へ進み、二人の間には距離が生まれる。
数年後、慎司の店で再会した健太は、完成したシナリオを直に読んでもらうが、
「単調でつまらない」「才能がない」と厳しい評価を受ける。
さらに「友達みたいな顔をされると迷惑」「もう声をかけるな」と突き放され、健太は深く傷ついた。
らんは、直の態度の背景には、夢を失ったことへの悔しさや複雑な感情があるのではと考え、
健太を責める必要はないと伝えて励ます。
直に向き合う決意を固めたらん。
健太も向き合う覚悟を持てるのか。
幼なじみ編③、スタートです★
『らびりんすーぷ』ずず……ごくん。
うさぎさん野菜たち。
夕やけ色のみずうみで、くぅるくぅるダンシング。
スプーン、ちゃぽ。
すくっ、とろぉん、ぽたぽた。
ずず……ごくん。
(んんん……!)
「ぴょんぴょんすすす、夕やけこやけ、ろろんて消えちゃった」
「……夕焼け小焼け、か」
キー音、カタカタカタ。
(はにゃん?)
ま、いっか。
『ばにーはにーとーすと』ふわん、とろぉん。
はむっ。
(ふわろろぉん)
うさぎ耳、バターがしゅわん。
はちみつ、トゥルルルン、ハチさんありがと。
「キンキラトロン、サクッ、じゅわぁぁん……」
ほふぅ。
「……ハチミツを『キンキラトロン』か……面白いな」
カタカタカタ。
(……じぃぃっ)
矢沢くん、ずっとカタカタ……なに書いてんだろ。
「……ん?」
私へ、顔ぱっ。
「矢沢くん、食べないの?」
首、こてん。
「食べてるよ? 藤井さんこそ、気にせずどうぞ」
「……わかった」
んじゃ、もぐもぐ続行。
おつぎは『らびもちしょこら』ぷにりっ。
うさぎさんほっぺ、もっふもふ。
あーん……んにゅにゅにゅぅっ!
おもち、もちもち大行進。
チョコ、とろぉん。
もっちもっち、ごっくん。
「もちつきうさぎ、ぺったんぺったん」
(しあわせぇぇ)
「へぇ……発想、すごいな……『ぺったんぺったん』……っと」
カタカタカタ。
「……ねえ」
「んー?」
カタタタのまま返事。
「その……ずっとカタカタしてるの、私のことば?」
首、ちょろん。
「うん。聞くだけじゃ、もったいないからね」
アクアマリン、きらん。
(うえぇ……)
「わ、私……なに言ってたの……?」
パソコン、くるりん。
画面、じぃぃ。
(うっわっ)
「へん語、ずらぁ……」
こんなのずっと言ってるんだ、私。
かぁぁぁ。
「変なんてぜんっぜん。むしろ、藤井さんの宝物だと思うけどなぁ」
まゆ、しょぼーん。
「うう……」
そう言ってくれるのはうれしいけどさ……
『へんなの』って言われた数のが、ずーっと多いからさ。
でも、矢沢くんがほめてくれるようになってから、
『自信メーター』ちょびっと、上がったんだよね。
「……それ、集めてどーすんの?」
ぽしょ。
「もちろん、シナリオに使うよ」
パソコン、くるんっ。
「じゃあ……必要なことば、言って。私、詩でもゴイでも考えるから」
『ぴょころん』サクッ。
(んんんんー!)
口ん中、クリームぱらららぁ。
マカロン、サクホロ。
「わたがしほっふん、ころんころぉん」
もっふもっふ、ごっくん。
「いいね、それ」
(んにゃっ!)
カタカタ。
「えーっと、『ほっふん、ころんころん』……保存っ」
タンッ! にっこにこ。
(んもぉぉ)
「またふいうちメモぉ……はずかしいってばぁ……」
ぴょころん、サクサクサク。
「ごめんごめん。でも、狙って出す言葉より、無意識に出た言葉のほうが温度があるって思うからさ」
「えぇ……」
そういうもんなの?
作家さんののーみそ、よくわかんないや。
むぐむぐ、ごっくん。
「そろそろドリンク、頼もうか」
矢沢くん、くすっ。
「はーいっ! さんせーっ!」
ツインテ、ぴょこぉん!
ベル、ふるる。
リリン。
(はふぅ……)
天使のライブ、尊い……ララン。
そういえば、いまってなん時だろ。
きょろきょろ。
「どうしたの?」
「……時間、気になって」
矢沢くん、腕時計ぴっ。
「……もう四時だ」
「ここ入ったの、二時前だったもんね」
ヤツがキレ散らかして出てってから、
まさかの二時間ワープ。
「あいつ、どこ行っちゃったんだろうね」
ぽそ。
「ああ……直? うん……」
店内ちらっ。
満席ぎゅうぎゅう。
ちらっ。
ミカエルさま、天使の笑顔で大忙し。
きょろろ。
スタッフさんもてんてこまい。
(うくぅ……)
パッキンのヤツぅぅ。
『あーあ、やってらんね』
テレビだけやってればいいのに。
なんで店に乱入してくんの?
『呼びつけたんなら、さっさと注文しろよ』
客に向かって、あの言い草。
やる気ないんなら、出てくんなっての。
ぷんぷん。
「店員さん、きっと忙しいんだよ」
「へ?」
ぱっ。
私、きょとん。
「え? 誰も来ないから、怒ってるのかと思って」
矢沢くん、あせあせへらっ。
(ぎゃっ!)
「ち、ちがうよっ。直のこと思い出して、ぷんぷんしてただけだよぉ」
「ああ、そういうことか」
ちょっとー。
ほっとしないでよー。
てかさ……矢沢くんの中の私。
ぜったい『ぷんすこ気短ガール』になってるよね。
まあ、たしかに?
今日ずっと、キャンキャン吠えてるし。
(もぉぉぉ!)
パッキン悪魔のせいで、イメージだだ下がりぃ。
矢沢くんには、天使モードの私を見せたいのにぃ。
ぷいぷいっ。
読んでくれて、ありがとうございました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
続きはこのあと1時間後に更新予定です✿




