表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/116

第67話 呼ばれた理由2


「でも便利だったでしょー?魔法は使いたい放題だし素手でも敵なし!しかも若返って不老ふすぃ(不老不死)のオマケつきだよ!!」

「へー…………ってえ!?不老ふすぃ(不老不死)って、死なない上に歳取らないって事!?」

「読んで字の如く!!しかもあなたを補助するための天の声付き!!あなたが新しい力を手に入れたり気付いた時には教えてくれる便利機能だよぉ!!凄くない!!ね、凄くなぁーい!!」



急に一昔前のギャルっぽくなりやがった。

天の声って、ちょいちょい序盤で俺の頭の中で聞こえたあれか。



「ちなみに天の声は私のLive音声です!!」

「Live音声だったの!?」

「それっぽく演じたからね……(^―^* )フフ♪女優を舐めない事ね。他の仕事でフォロー出来ない時はスルーしちゃうけどメンゴメンゴ。ペロペロ!」



女優じゃなくて女神でしょあなた……。

それにフォロー出来ない時はスルーって、それって単にほったらかしって事なんじゃ……。

どうりで『天の声』がする時としない時がある訳だ。

『鑑定』が使える様になった時には何のアナウンスも無かったしな……。

その機能いらなくない?

ま、いいか。話を戻そう。



「それで女神様は私にどんなチート能力を授けたのですか?」

「さっき言ったでしょ?魔法使い放題で身体能力も桁外れ!!

既に薄々分かっていると思うけど……本気は出さない方がいいわよ。本気出したらあなたを召喚した星なんて簡単に破壊できちゃうぐらいだから。」

「何それ怖い!!!」

「大丈夫大丈夫。その気にならなければ問題ないし一般人として生活できるよ。でも、はっきり言って、やりすぎちゃったかなぁと思ってるよ。今は。本当に………すまないと思っているっ!!!」



何、急に深刻そうな顔して後悔してんだよ……。

後半、ジャッ○・バウアーかよ。しかも物真似の方。

似てねぇし古ぃよ!!



「じゃあやり直せば……」

「出来ないの。一度設定しちゃったらもう無理なんだ。」

「え?という事は俺、死ぬまでずっとこんな厄介な力を持って生活しないといけないんですか!?」

「まぁ……そうね。死ぬまでって言っても、不老不死だから死なないけどね!プウクスクス!」



おもしろくねぇよ。

ラノベとかなら最初に能力を本人に選ばせてくれるイベントとかあるだろ?

そのイベントすっとばして勝手に召喚した上に勝手にチート能力を付与した上に勝手に不老不死だと!無茶苦茶じゃあねぇか!!というか、そもそもなぜ俺を召喚したんだ!?



「あーそれもさっき言ったけど、あの世界の安定を保って欲しいのよね。あの世界って結構物騒な世界でさ。あなたが元いた世界以上に物騒なのよ。モンスターはいるし魔王はいるしそれ以外にも悪魔も天使もいるしね。」



さらっと怖い事を仰る女神様。

魔王て……。

魔の王と書いて魔王……。魔王魔王魔王マオウマオウまおうまおう……浅○まおう……なんつって。

しかしマ王かよ……。

カップ―ラーメンの日○の○王を思い出すな。はぁラーメン食べたい。

化学調味料だらけのインスタント麺食べたいなー。



「おーい!現実逃避するなー。まぁここは精神世界だから現実じゃないけどね!ぷぅクスクス!」



この女神様の相手……何か疲れるな。

と言うか、普通に俺の考えている事を読んでらっしゃる……。

しかし魔王だけじゃなくて、悪魔と天使もいるらしいって……。



「天使って神様側じゃないんですか?」

「あなた達の世界感だとそんな感じになるよねー。でも違うのよ。別に神が生み出したり神の御使いなんて事もないのよ?あいつら。勝手に縄張り争ってるだけの連中だからね?そう言った意味でも概念的に日本人が一番召喚しやすいのよねー。」

「召喚しやすいって、他にも日本人が召喚されているのですか!?」

「あの世界にはあなた一人よ。他の世界軸だったり星だったりには召喚してるね。」



そもそも何で日本人が召喚しやすいんだ?



「あーそれは簡単。日本人てあまり宗教に拘りがないでしょー?むしろ宗教的な事を文化にまで昇華させてるしねぇ。他の国は……ダメよぉ~。ダメダメぇ。」



ちょいちょい古いお笑い要素を入れて来るな。この女神様。

日本人が宗教に拘りが無いってのはまぁ大体分かる。

なんせ正月してクリスマスでK○C食ったりする国民性だしな。

最近じゃハロウィンなんてただのコスプレでバカ騒ぎする様な事までしだしてるし節操がない。

そう思うと、もっと宗教を大事に信仰している海外の方が扱いやすいんじゃないのか?

「むしろ日本以外の他国の人の方が、神様とか崇拝してる人が多いじゃないですか。むしろ日本人は無神論者的な人が多いし、日本人以外の方が適しているんじゃ……?」

「まず最初に言っとくけど、私達(神)を信仰とか崇拝とかされても関係ないからね?」

「え?そうなんですか!?」

「当たり前じゃない。私達(神)が「あれこれこうしなさ~い」なんて言う筈ないでしょ。

言うならもっと高度で知的な事言うわ!」



そう言って胸を張る女神様。

今の所、知的な所が垣間見えもしないのですが。



「神の声を聞いたとか、教えを記したとか、あんなの人間達が勝手に創作したり思い込みの激しいやべぇ奴の壮大な詐欺行為だよ。

それに私たち神は下界に直接干渉は出来ないし、そもそも宗教の違いでどれだけ争ってんの?って感じゃない?

私たちからしたら宗教でお布施と称して金品を毟り取ったり対立を煽る連中こそ愚かな奴らだわ。

ましてや宗教を他者に無理矢理押し付けたりするなんて言語道断ね。

限られた命をその日その日を賢明に死ぬまで生きればいいのよ。

神に祈りを捧げる時間なんて無駄よ無駄。

信じるものは救われるとか信じても現世で争って死んじゃったら意味ないわ。

本末転倒じゃない?(笑)

生は今しかないのよ。それを見てもいない私たち(神)を僅かな寿命を使って崇拝する事に時間を割くとかホント無理だわー。(笑)」



………随分はっきり言うな女神様。

確かに宗教戦争って言葉があるぐらいだし、日本では身近ではなかったが、21世紀になっても世界では、まだまだ宗教対立は根強くあったしな。

しかも神の名を語って過激派やらテロを起こす始末だし……。

アフリカの紛争地域では教会に避難した一般人を民兵が乱暴、暴行の上虐殺した事件や、教会で祈りを捧げている時に教会自体が崩落して生き埋めになってしまった痛ましい事故も聞いた事がある。


まして生まれたばかりの赤ちゃんでさえ不慮の事故で亡くなったりするのだ。

そう。祈りを捧げた所で神様が具体的に人を助けたりする事はない。

結局、宗教と言う戒律で自身を戒め、同じルール、価値観を共有し、グループを形成する事が宗教の根本にあるのだろう。

だからこそ宗教、宗派のルールが異なる事で対立が起き衝突が発生する。


しかし人間は弱い生き物だ。

苦しい時に助けてくれる、死んだ後に救われる宗教にすがる事で現世での心の安定を保つ側面もあるのかもしれない。

人間は弱い……。そう。俺も宗教には疎いけど……神頼みはした事あるし。

受験の時の合格発表の時とか、電車でう〇こが漏れそうな時に次の停車駅のトイレまで腹痛が治まる事祈り、肛○括約筋の筋肉達が瓦解しない様に祈ったりした事あるよ。



「兎に角、あなた達日本人は、宗教的しがらみが少ないと言うか、考え方が柔軟だから召喚しやすいのよ。宗教にはまってる奴を召喚したらクソめんど臭かったわ。チッ!」



舌打ちしたよ……。女神様。

過去に召喚して不快な事をされたのかな?



「まぁ、そんな事はどうでもいいわ。兎に角、あなたの力であの世界の安定を保って欲しいのよ。」

「………その、聞いてもいいですか?世界を安定させる事と女神様に何の関係があるのですか……?」

「あなた達が宇宙とか星って呼んでいるものだけど、あれは神、つまり私達の体内の事なのよ。」

「?」

「簡単に言うと、宇宙、星は神の身体の一部って事。」



宇宙が神様の身体の一部!?

そう言えば、宇宙は何かの生物の細胞に過ぎないって説を聞いた事がある。



「そうそう。ぶっちゃけそう言う事なのよ。

だから生態系の異常な変化とか環境汚染とかで星が汚染されちゃうと私達神の力が弱まるし、身体の調子が悪くなるのよねー。だからあなたみたいな召喚者に力を与えて調整者コンコードにしてるの。」

「?……調整者コンコード……とは?」

「魔王とかモンスターとか人間とか増えすぎても困るの。争いで生態系のバランスが崩れるからね。だからあなたのステータスの左上に緑と赤2色で表示されてる小さな円グラフがあると思うけど、緑の割合が多ければ、私の力は安定してるって事。逆に赤が増えると私の力が弱まってる、体長が悪いって事。分かりやすいでしょ?」



ステータスを確認すると、左上に確かに円グラフが表示されており、緑が五割を割り込んでいる状態だ。

赤の割合が多く、緑4:赤6ぐらいの比率だな。



「だからあなたを召喚する時に『助けて』って呼んだじゃない?聞こえた?」



あっ、そう言えばそうだ。

車を運転していたら、いきなり助けを求める声が聞こえて停車させた後、光に包まれてしまいこちらの世界に来たのだ。

まっぱで。



「あの声!女神様だったんですか!?」

「Yes!!高○クリ○ック!!」



女神様は得意げにサムズアップしてウィンクしている。

もうやだこの女神様……俗世間に染まり過ぎてる気がする。


※ブクマ登録して頂いてありがとうございます!

今後とも誤字、脱字報告・評価・ブクマ等して下さるととても嬉しいです!

感想など頂ければ作品の方向性の参考にもなりますのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ