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第109話 救出3

久々に連続投稿です。

コロナ禍で皆様大変だと思いますが、この作品で少しでも楽しんで頂ければ幸いです!


「のぉ、主ぃ……。よいであろう?(ウルウル)」

「グッッフ!」


潤んだ瞳で俺を見上げてくるマナ……!?虫も殺せませんみたいな顔で俺を見上げるんじゃない!

一瞬で国を丸ごと滅ぼせる癖にぃ!!

ぐうぅぅっ……しかし………。


「ま、まぁ考えてやってもいいかな……。」

「「ちょろいな。」」



マナとカロリーの呟きに気づかないパンツだった。



「ちょっとあんたぁあ!!」

「え?」

「さっきからマーナガルムさ……マナ様に気安くお喋りかけになるんじゃないわよ!!!」



俺がマナと会話していると、ピンクモヒカンスケルトンさんから咎められてしまった。



「おい。骨。」

「はぃいいッ!」

「言葉を慎め。これ以上この方を侮辱すると我がナムするぞ。」

「ナム……?ナムするとはどういった事なのでしょうか……?」

「はぁ~。この骨。ナムの事も知らぬのかぁ?ナムとはなぁ。相手をあの世に送ると言う事じゃ。」

「ほぉ~!!流石神獣様ぁあぁ!!勉強になりますぃぃいぅううう!!!!……え?と言う事はオレをあの世に送ると言う事ですかぁぁぁぁあ!?」

「うむ。そうなるの。」



何か、『南無』が違うニュアンスで伝わっている気もするが……ま、いいか!!(笑)

この世界では余り深く考えてはいけないからな!うん!



「この方こそ我の主であり我の……我の………つ………つつつ……つがいであるぞ(≧∇≦)キャー////」

「…………………またまたぁ(笑)マナ様、ご冗談が過ぎますよ?こんな貧相で脆弱な人族が神獣であるマーナガルム様を使役するなどありえませぇぇえん!!!」

「そーだよぉぉぉおおお!!!マナちゃんのつがいは私でしょぉぉおおー!!!」



ピンクモヒカンスケルトンはやれやれと言った感じで肩をすくめ、カロリーさんはマナのつがいになる事をまだ諦めていなかったいらしい……。



「おい骨。マジでナムしてやろうか……。」



マナは突如として殺気を放ち魔力のオーラが身体を包み込み始める。



「いえいえぇぇぇいえいえいえいぇぇええい!!!そんなマーナガルム様を疑うなんて事は……滅相もございまぁぁぁせぇぇぇえ!!!」



そんなマナの圧倒的な殺気と魔力に中てられ、ピンクモヒカンスケルトンは即座に土下座し先ほど俺を侮辱した事を謝罪した。



「マナ。ダメだぞ。いきなりそんな殺気を放って南無しようとしたら。」

「しかし主よ。我のつがいを馬鹿にされては黙ってはおれぬぞ?」

「そもそも俺がマナのつがいになる事を了承した覚えはないぞ?」

「……!?!?主!!酷い!!!我にあんな事やこんな事までしたくせにぃぃいいいいい!!!」

「「あんな事やこんな事ぉぉおお!?何をした!?そこを詳しく!!」」



カロリーとピンクモヒカンスケルトンが食いついて来た。



「おい!マナ!!俺は何もしてないだろ!」

「あの事をもう忘れたのか……?我の……我の毛並みを弄り倒して我の身体を弄んだくせにぃぃいいいい!!!」



あー……うん。

確かにマナさんの毛並みは極上の障り心地ですね。はい。

それはもう天国に昇るかの様なサラサラもふ毛布ですわ!それは否定しない!!



「酷いよ!!パンツ君!!!こんなカワイイ子をフルなんて!!!」

「そーよ!そーよぉ!!!身体だけが目当てだったのねぇ!!!」



何だこのカロリーさんとピンクモヒカンスケルトンの急造タッグは。

カロリーさんがマナをヨシヨシと頭を撫でながらピンクモヒカンスケルトンが二人を庇う様に立ち塞がる。

マナがすぐ南無しようとする事を諫める筈が、何故俺が説教される立場に……?

クソ!話を戻さねばぁ!!



「と、兎に角!マナ!直ぐに南無するのはダメだぞ!?」

「ぐぬぅ……分かったのだ。直ぐにはナムはせぬ。二回目はOKと言う事だな?おい。骨。次は無いぞ?」

「んははぁぁぁぁあいいいぃいい!!!んごじひぃぃいいい(御慈悲)感謝マジ感謝あぁぁぁぁぁぁ!!主さまぁん!!よろしくねぇ!!!」



安っぽいラッパーみたいな事を連呼するな。感謝が軽すぎるだろ。

しかし、ピンクモヒカンスケルトンがそう思うのも無理はない。

神獣マーナガルムは神・悪魔と同格の天闢てんびょうに属すると言われているらしいし。

見た目、普通の何の特徴もない人間が神獣を使役しているなんて信じる筈がない。

キャラの薄い俺も特徴付ける為に、このピンクモヒカンスケルトンを見習って、肩パット付けてモヒカンにしようかな。ヒャッハー。

しかしそれだとこの骨とキャラが被………



「ヒャッハーァァァアァ!!!」

「え?」


ザザンッ!!!



「プフぅッ!!」



突然、ピンクモヒカンスケルトンがこちらに向け両手を翳して掛け声を発すると、突風が俺達を襲ったが、

特に何もおこらな………

同時にカロリーさんが俺を見て後ろを向き噴き出しそうになっている。

おい、何をした。骨。



「うん!!中々似合うじゃぁぁぁあん!?オレのセンス!!やっぱりグンバツぅぅう(抜群)!!!」

「ププッ……パンツ君……ブッフ……似合ってるよ……はい。ブッホぉ(笑)」



カロリーさんに「はい」と言って渡された手鏡にはモヒカンカットにされた俺がいた。



「ちょ、ちょおぉぉぉおおおお!?何してんのぉぉおおお?」

「え?何かさぁ、あんたオレと出会ってからずーーっと俺のイケてる頭をチラチラ見てたからさぁ、真似したいのかなぁ~と思ってやったげたよぉぉお!!」



ウィンクしながら親指を立ててサムズアップする骨。



「おいぃぃいいいいい!!ふざけんなあぁぁああああ!!!!確かに主人公なのにキャラが薄いとは思ったけど、いきなりモヒカンにする奴がいるかぁぁぁあぁっぁあああ!!!キャラが薄くじゃなくて頭が薄くなっちまったじゃねぇぇえかかぁぁぁぁあ!!!」

「まぁまぁ、パンツ君。いいじゃないか。髪なんて直ぐに生えて……ブッ!来るしさぁ……ブッ!ブフフフッグフウッ!!」

「ふむ。主よ。中々、似合っておるではないか。骨、中々、やるな。」

「うううぅぅうありがとぉぉおおおおござぁぁぁいまぁっぁあすうぅぅう!!!」



チラチラ俺の頭を見て笑いを堪えるカロリーさん。

俺のモヒカン姿に満更でもないマナ。

そのマナに褒められて感激する骨。

うん、南無しよう。

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