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第58話 新たな主神へ祈りを捧げます

 「全く減らないし、連携が上手い……。」


 「ってユイ、敵を賞賛してどうすんの!! 何匹か入っちゃったけど、シア達は大丈夫だよね?!」


 「大丈夫ー。リアが付いてるからどうにかなるー。」


 「それにしても、ほんとどうなってんだか……。」


 俺たち以外にも冒険者はいるが、そこまで大きくない街、しかも、特産もそこまでないとなればそこまでの数はいない。


 それに、王族の護衛がいるがあくまで護衛であって、魔物退治に乗り気という訳では無いだろう。


 この状況が続くとやばいな……。



 体力も結構疲れてきてるし、何よりちょくちょく使ってる水魔法。

 魔力がもたない。


 「そろそろ、限界。ムイは?」


 「私はまだ大丈夫ー。ユイが落ちるとなると、武蔵と私がメインー。本当にやばくなってきたー。ユイの防御がないと矢とか躱すのきついしー。」


 「逃げる準備でも始めないとかもな……。」


 ゴブリンの死体を踏みながらゴブリンを倒すこの現状が一切変わらず、本当にこのまま続くと……。


 ピロン!!


 なんだよ、こんな時に!!


 ピロン!!


 はいはい、わかりました!!

 適当に読んで終わりだからな!!


 42件目

 って、さすがにこのままだと死んじゃいますよ!! 私の眷属唯一の存在ですよ、あなたは!! 魔王を倒す存在がこんな所でやられるなんて有り得ません。是非これを。ちょっと待ってください!! 創造主、どうかここだけは……。わかりました……。すみません、頑張ってください……。


 10件目

 お久しぶりです!! やっと準備が終わりました。あなたを迎え入れる準備が。あなたはあの女神ところから離れたくない気持ちは分かります。ですが、このまま生きていくというのはさすがに無理があります。なので、特例としてあなたを2種の神を信じる存在にすることによってあなたを強化します。私の眷属でもあり、あの女神の眷属でもある。その方法が得策だと思いました。是非お願いします。私はあなたのことを失いたくありません。眷属へのなり方は私の名前アルト。と天に願いながらつぶやくだけです。どうか、どうか、お願いします!!


 何が2種眷属だ!! と言いたいところだか、今はそれにすがらないと立て直せない。

 リアとシアはいつこっちに来るかもわからない。


 助けは? 魔物の数は?

 しょうがねぇな!!


 「ムイ、ユイ!! 少しだけ時間が欲しい!! ほんと5秒でいい。頼めるか?」


 「しょうがないー。頑張るー。」


 「私も!! 武蔵、信じてるから。」


 「ああ。」


 俺は両手を恋人繋ぎして、天を向きながらつぶやく。


 「神、アルト……。」


 その瞬間、天から光が俺に向かって降り注ぐ。

 真っ暗だった世界にひとつの光が降り注ぐみたいに、いや、天からの祝福というべきか。


 眩しいではない。神々しい。

 まるで膝でも着いて勝手に頭を下げたくなるような光が……。


 ピロン!!


 11件目

 ありがとうございます!! これであなたは私の眷属になりました!! こうやって再開んん!! 私の眷属となってくれたこと感謝します。では、私の直属眷属になった特典をお送り致します。あなたの役にたてることを幸せに感じます。


 それと共に何かよく分からないボタンがあるので急いで押すと、スキル欄が変わったがどうすればいいんだ?


 攻撃 144(+72)

 防御 128(+64)

 魔力 40/80(+0/40)

 俊敏 116(+58)

 運  48(+24)


スキル

  水魔法(レベル1) 火魔法(レベル1) 収納魔法(レベル∞) マップ(レベル2) 身体強化(レベル1) 私のナイト(レベル1) 自宅警備員(6級)



 ピロン!!


 メールは後ででいい。もう時間が無い……。


 よくわかんねぇが、身体強化!!

 その瞬間体から力が湧いてくるような、何か溢れ出るような感覚になる。


 これなら、もっと役に立てるはず……。

 よし、行くぞ!!


 俺は剣を構え直し、ゴブリンに向かって飛び込む。

 ゴブリンの首元を切る予定だったのだが、振ると斬撃が飛び後ろにいたゴブリンも首元から上がなくなっていった。


 その分魔力が減っているが、今までこんなことはありえない。

 これこそが、身体強化なのか……。


 「むっ武蔵……。あんな短時間でこんなに強くなるなんてー。」


 「それよりも、まだまだやってくる。終わりがないと武蔵が強くなってもダメ。どうする?」


 「だよな。しかも、よく見たら俺たちのところだけやけに集中してないか? もしかして、これって誰かに仕組まれてるってことかな? ほら、こないだムイと一緒に倒したゴブリンがおかしかったでしょ? もしかしてそれと関係性が。」


 「それなら、ありえるかもー。魔物を操ってわざとこの街に侵入ー。でも、さすぐにこの数はすぐに用意できないはずだから、あえて今日を狙ったとしか思えないー。それに、オークとかも現れないし、怪しいー。」


 「それは怪しいよな!!」



 ドン!!!!



 上から声がすると思ったら、何かが降ってきて強い風が俺たちの視界を奪う。

 ヤバイ、この間にゴブリンがやってきたら……。


 「もう大丈夫だ。だいたいのことは分かってる。それと、お前は何もんだ? ムイ、知っていることがあるなら後で話してもらうからな。」


 この声聞いたことある。

 しかも最近。この嫌な気がするこの感じは……。


 「お父様?」


 「ああ。すまないね。派手にやって来てしまったから、一時的に視界を奪って。でも、私が来たからもう安心だぞ。」


 風が止み目を開けると、そこには先程と違い白をベースとした綺麗な服装を来ているムイのお父さんがいる。


 しかも、筋肉が服を突き破ろうとしているような格好に、右手に巨大な斧。

 これこそが、冒険者が憧れる存在、フィジ・ファースサラ。


 「さっ。やるか!!」


 そういいながら、斧を横一直線上に振ると俺が出したような斬撃が飛んで行き、奥まで見えるゴブリンが一切に死んでいく。


 何匹かは運良く生き残れた物がいるが……。


 「グラビティ!!」


 右手を掲げながらそういうと生き残ったゴブリンはぺちゃんこになり死んでいった。


 これが伝説の冒険者……。


 私たちの前は多数のゴブリンが死んでいるが、もうやってこないみたいだ。

 やっと、終わった……。やっと。やっと……。


 「さっ。話を聞こうと思うが、ここじゃなんだ。領主の家でも行くか。まっ。元領主の家だがな!!」


 「お父様、それよりもまだ魔物が残ってるんじゃないー。そっちを対処した方がいいー。」


 「ああ。そっちは大丈夫た。護衛達が回ってくれてるからな。まっ。ムイのところは俺がかっこよく登場して倒したかったから来たまでだがな!!」


 「……。はい。」


 「つまんねぇ、返事だな。さぁ、いくか!!」


 そういうと、また右手を掲げた。


 「テレポート!!」

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