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第41話 金が無い……

 無い無い無い無い!!


 右ポケットに入れたと思うんだが、そこにもなく左かも。と思って漁るがそっちにもない……。


 こんなことなら、ちゃんと収納魔法にしまうべきだったか……。


 でも、いつ落とした? 今日か? 昨日か?


 いや、朝出る時にしっかりと麻袋に入ってるお金をポケットに入れたはず。


 領主亭で落としていれば、誰かしらすぐに気づくと思うし……。


 本当にどこだ?


 俺は座りながら必死にお金が入っている麻袋探すが全く見つからない。


 そんな中、たまたまリアと目が合ってしまう。


 「? 武蔵どうしたの? そんなに慌てて。さっき貰った金貨を落としたとかじゃないよね。さすがに。」


 そう言った瞬間みんなが俺の方を向いて真剣な目を向けてくる。

 だから、俺は少し笑みを浮かべていった。


 「そんなことあるわけないじゃん。あれはすぐに収納魔法に入れたんだから絶対ないって。えへへ。」


 若干顔が引きっっているのが自分でも変わるほどの笑みになったと思ったが、とりあえず大丈夫な風を貫こうとする。


 そこにムイは突っ込んでくる。


 「絶対うそー。だって最近いちばん一緒にいる私が嘘だと思うんだから、絶対に嘘だよー。それに変な笑い方だったしー。」


 「……。」


 「えっ。ちょっと武蔵!! 本当に無くしたの!! 金貨無くすとかありえない!!」


 「武蔵、さすがに私もそれは擁護できないよ。私たちのお金も含まれてるんだからさ……。」


 シアまで悲しそうな顔で悲しそうなトーンで言った。

 だが、俺が無くしたのはそっちじゃない。


 「俺が無くしたのは、こないだギルドで貰った報酬の方だよ。ポケットに入れといたんだけど、どこかで落としたのか無くなってて……。」


 「そっちかー。でも、大丈夫ー。武蔵の事は私が養うからー。このまま一生こんな感じだったら死ぬまで養うよー。」


 「ちょっと待って!! さすがにそれは言い過ぎ。私だって、武蔵のこと……。」


 そういいながらユイは顔が真っ赤になって恥ずかしくなり手で顔を隠してしまう。

 だが唯一見えている耳が真っ赤になっている……。

 俺まで恥ずかし!!


 「収納魔法に入れないからでしょ。それは武蔵の自業自得。それに、いつまでもムイに頼れないでしょ。しょうがない……。リアお姉さんに任せなさい!!」


 「えっ。リアまで!! じゃあ私も!!」


 「シアは遅いー。それにリアは金貨を無くしたと思った時少し怖かったー。ここは優しいムイお姉さんに助けを求めるべきー。」


 「そんなことないんだから!!!!」


 そんな会話をしてらワイワイしているが、俺はとにかくどうしよう。どうしよう。と考えながら心臓音が早くなる。


 あそこまであったでしょ。あそこは……。いや、違うか……。


 「もしかして、ぶつかった女の子はー? 最近そういうのが増えてるって言ってたじゃーん。」


 「……。でも、さすがにあんなに可愛い子がね……」


 「武蔵は油断しすぎー。あんな子供でも盗みは普通にするところもあるー。それに、私の方が可愛いからねー。」


 「……。うん。」


 子供と張り合っても……。とは思ったが、思い返すと、確かにあそこしか無くした場面は思い当たらない……。


 高い授業料と思えばいいのだが、やっぱりな……。


 「どうする? 一回抜けて探してみる?」


 「そうだねー。見つかってからじゃないと、武蔵はブツブツ言って全く楽しんでくれないもんねー。」


 「しょうがない。」


 「そうだね。よし、武蔵行くよ!!」


 えっちょっと……。


 俺はシアに手を引っ張られながら喫茶店をでて、そのまま街散策になった。

 正直この街は小道が多数あり、小道は家の影で余裕で隠れられる。


 上から太陽が照らしている今しか出来ないと考えると、さっさと見つけないと!!


 そこから、あの少女探しが始まった。


 だが、全く見つからない。


 途中もしかして!! と思って、前までいってチラッと後ろを見たが別の人物だった。などはあった。


 手がかりもなし……。


 やっぱり俺って運がない……。はぁ。


 溜息をつきながら下を見ようとした時、少し遠くであの少女らしき人物を発見!!


 もしかして、と思い俺はみんなに伝えて向かうのだが、あっちの子が振り返り俺に気づくと急に走り出した!!


 間違いない!! それに、振り向いた顔もあの時あった顔だ!!


 だが、少女は身長が低いのでするりするりと人の間をぬけていき中々追いつけない。


 だがそんな時、少女が小道に走り出したので、俺たちもその小道に向かう。


 そこの小道は他の小道同様少し薄暗く、家の裏側がただただ並んでいるだけの道。

 それに、道も少し入り組んでいるので下手すると本当に見失う。


 だが、人々がいないお陰で徐々に距離は近なってきている。


 この調子……。

 そんな時俺よりも先にいるユイが手をかざして魔法を唱えた。


 「アイスフィールド!!」


 その瞬間地面が氷漬けにされ、女の子の足も氷漬けにされてしまう。

 そのせいで今まで走っていた女の子は勢い余って転んでしまう。


 これで、追いついた!!


 だが、そんな時奥の小道からガタイのいいスキンヘッドのおじさんがやってきた。


 「おいおい、子供をいじめるなんてひでぇ話があるもんだな。ギルドにでも訴えるか?」


 「キサイさん……」


 だが、少女の顔は期待の眼差しではなく、下を向きながら肩を震わせていた。


 こいつは一体何者なんだ?


 そして、こいつと少女の関係は?

火木土更新予定

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